アイスには賞味期限がない?味の変化や保存方法などを徹底追及

アイスのパッケージをよく見ると、賞味期限がないことに気付きませんか?

これはただの記載ミスではありません。

アイスの賞味期限にまつわる真実をお届けします。

アイスに賞味期限がないのは本当!


結論から言うと、アイスには賞味期限がなく、その表示義務もありません。

アイスクリーム類は−18度以下で保存した場合、微生物の繁殖が抑えられます。

そのため品質の劣化がほとんどなく、長期に渡って保管が可能。

消費者庁に賞味期限の記載省略が認められているのも、こうした理由があるためです。

消費者庁商品表示課(2011)「加工食品の表示に関する共通Q&A」(参照2019-2-27) https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/expiration_date/pdf/syokuhin377.pdf

ただし早く食べた方が美味しい

アイスは温度の変化により、風味や滑らかさが損なわれることがあります。

気温の影響を受けないうちに、購入後は早めに食べることで本来の美味しさを味わえるのです。

特に一旦開封したものは、早めの完食をおすすめします。

あの人気商品も?賞味期限のないアイス


アイスクリーム類は「アイスクリーム」、「アイスミルク」、「ラクトアイス」の3種類に分けられます。

3つ以外に「氷菓」と呼ばれる種類も存在しますが、いずれにも賞味期限はありません。

市販の人気商品を例に、賞味期限のない様々なアイスを紹介します。

・アイスクリーム

ハーゲンダッツ ミニカップシリーズ
森永乳業 パルム

・ラクトアイス

明治エッセルスーパーカップ
ロッテ 爽

・アイスミルク

ロッテ 雪見だいふく
森永乳業 MOW(チョコレート〜エクアドルカカオ〜)

・氷菓

赤城乳業 ガリガリくん、
グリコのアイスの実(濃いぶどう)

こんなアイスに要注意!美味しさが変化する色々なケース


賞味期限がないとは言っても、状態次第では食感や風味に悪影響が生じます。

どんなアイスに気をつけた方が良いのか、考えられる例を見ていきましょう。

食べかけのアイス

一旦開封したアイスは、それだけで温度変化の影響を受けています。

食べかけの状態で保存すると、再冷凍で氷の結晶がつき食感が変化することも。

スプーンですくったアイスの表面はでこぼこしやすく、空気に触れる面積が増えて乾燥の原因にもなるのです。

表面が乾燥したアイスは本来の滑らかさが失われ、美味しさがダウンします。

一旦溶けたアイスを再冷凍

一度溶けてしまったアイスは、元どおりに冷凍できません。

アイスを製造するフリーザーと家庭用冷蔵庫では、性能に大きな差があるためです。

再冷凍の過程で大きな氷の結晶がつくなど、アイス本来の食感や風味を楽しめなくなります。

霜がついたアイス


シャリシャリした食感になっていたら、温度変化によりアイスに霜がついている可能性が高いでしょう。

冷凍庫の開け閉めや温度管理、庫内の使用状態などにより、−18度以下を維持できなかったことが原因と考えられます。

霜がついても健康に害はありませんが、滑らかさが損なわれて美味しさの低下につながります。

10年前など古すぎるアイス

年単位で時間が経過しても、−18度以下で保管し続けていれば品質はほとんど劣化しないはず。

しかし、実際には冷凍庫の開け閉めなどで幾度となく温度変化が起きます。

家庭用冷凍庫で温度上昇の影響を一切受けずに保存するのは不可能に近く、品質の変化は避けられないでしょう。

あまりに古すぎるアイスは食べないほうが無難です。

手作りアイス

手作りされたアイスは、レシピ内容や調理環境などが家庭によりバラバラです。

徹底した品質、温度管理をしているわけでもなく、市販品と全く同じ状態で作れるとは考えにくいですね。

−18度以下で保存すれば細菌の繁殖が抑えられるとは言っても、できるだけ早めに食べきるのが良いでしょう。

アイスを美味しく保存するには


アイスをたくさん買って保存したい時は、保存の仕方や冷凍庫の使い方を工夫しましょう。

時間が経っても美味しさをキープする秘訣を紹介します。

匂いの強いものと一緒に保管しない

アイスには匂いがつきやすいため、匂いが強い食材の近くには入れないでください。

匂いうつりの原因になり、アイス本来の香りが台無しになります。

冷凍庫に引き出しや段、仕切りなどがある場合はそれを活用しましょう。

ジップロックやラップを利用する

食べかけのアイスを保存する時は、ジップロックやラップでしっかりと密封するのがおすすめです。

密封することでアイスの乾燥や匂い移りを防いでくれますよ。

さらにアイスの表面を平らにすれば、乾燥などの悪影響がより緩和されます。

冷凍庫の温度を−18度以下に保つ


家庭用の電気冷凍庫は、JIS規格により平均冷凍負荷温度が−18度以下の冷凍室と定められているので、通常の保存に関しては問題ありません。

JIS C 9607:2015 電気冷蔵庫及び電気冷凍庫 (参照2019−2−27)

しかし、NGな使い方をすると温度を一定に保てない恐れが。

次のポイントを目安に、庫内の温度上昇を防いでください。

・ 必要以上にドアを開閉しない

温度が上がる主な原因です。

家族がいる場合は使い方を相談するなど、使用状況に応じて対策しましょう。

・ 食品同士の隙間を少なくする

冷凍庫は冷気によって温度が保たれる以外に、凍った食材自体が低温を維持するのに役立ちます。

凍った食材を隙間ができないように配置すると、互いに冷やし合い温度調節の効率が高まるでしょう。

・ 料理を熱々のまま入れない


熱いままの料理を冷凍室に入れるのは、温度上昇の元。

製品によっては熱いまま保存できるものもありますが、そうでない場合は控えましょう。

・ 冷蔵庫の周りに放熱スペースを確保する

食材を冷却する過程で、冷蔵庫からは放熱が起こります。

放熱が妨げられると冷却効率が下がるため、製品ごとに定められている放熱スペースを空けて設置しなくてはなりません。

周囲に家具などを密集させすぎないよう注意してください。

・ドアに隙間を作らない

冷凍庫を閉めた時、隙間が空く、ビニールなどが挟まった状態だと温度が上がる恐れがあります。

ゴムパッキンの劣化、収納の仕方が悪くないかなどを見直し、ドアが隙間なく閉まる状態にしてください。

これは危険かも…食べない方が良いケースとは?

賞味期限がないアイスですが、さすがにちょっと危険かも…と考えられるケースを紹介します。

健康を害す恐れがある場合は食べないでください。

常温で長期間放置してしまったもの

アイスの品質が劣化しないのは、−18度以下で保存されていることが前提です。

常温で放置すると、細菌の繁殖や腐敗につながる恐れが。

未開封でも再冷凍せず、傷んだアイスは食べないでください。

買ってきたアイスは忘れないうちに冷凍庫へしまいましょう。

明らかに見た目や匂いがおかしいもの

何年も前に買ったアイスで、変色や異常な匂いなど明らかにおかしいと感じた場合は食べないでおくこと。

ずっと冷凍庫に入れていても、戸の開け閉めなどで品質が変化することも考えられます。

古いアイスほど見た目や匂いをしっかりチェックしてください。

食中毒の危険性があるものも

過去には自家製造アイスに使った生卵にサルモネラ菌が感染しており、食中毒に至った事件があります。

市販品はすべての材料を殺菌処理するよう定められているので心配ないと思いますが、手作りする場合は十分気をつけましょう。

賞味期限が過ぎた古い卵、割ってしばらく放置していたものなどは絶対に使わないでください。

生卵に限らず、手作りの際には衛生状態、材料の賞味期限に一層気を配りたいですね。

富山県衛生研究所 児玉博英(1981)<国内情報>アイスクリームによるS. enteritidis食中毒事例 (参照2019-2-27)

アイスに賞味期限はない!でも早く食べた方が美味しい


−18度以下で保存されているアイスクリーム類には、賞味期限がありません

適切に冷凍保存すれば、長期にわたって品質の劣化を防ぐことができます。

一方で、家庭用冷凍庫で保存する場合は温度変化が起きやすいほか、匂い移りや乾燥などの悪影響受けることも。

アイスの食感や風味の低下につながるので、購入後はなるべく早く食べた方が美味しくいただけますよ。

出典
アイス Q&A|お客様相談室|お口の恋人 ロッテ
5.賞味期限|教えて!アイスクリーム王子|アイスの国へようこそ|日本アイスクリーム協会
一度溶けたアイスはもう一度凍らせて食べても問題はありませんか? | 【公式】江崎グリコ(Glico)
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