人気のスキャナーアプリを比較!「Adobe Scan」「Office Lens」「Cam Scanner」
仕事効率化
プリンターよりも手軽にスキャンできるのがスマホのスキャナーアプリの魅力です。
今回もストアで人気のスキャナーアプリ3選を比較しますよ。

紙資料の整理や家計簿用のレシート、子供のプリントなどを保存しておくのに便利なのがスキャナーアプリです。
かさばりやすい用紙も、スマホにデータとして残しておくだけで安全かつ手軽に保存可能。
ここではGoogle playにて「スキャナー」で検索し、上位にヒットした「Adobe Scan」「Office Lens」「Cam Scanner」の3アプリを徹底比較していきます。

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一番大事!スキャナーの精度を比べてみた
スキャナーとして機能するには、撮影した画像が鮮明に映し出される必要があります。
まずは各アプリで同じ文書を同じ角度から撮影し、どの程度見やすく正確に写せるかを比べてみましょう。

まずはPDFファイルとして保存した時の見やすさを比較。
個人的にはCam Scannerが文字がくっきりしている印象を受けます。
Office Lensは紙の質感がそのままなでリアルですが、コピペにもしっかり対応していますよ。
あとは好みの問題かと思いますが、いずれも文字がハッキリ認識できるレベルなのは確かです。
OCRの正確さも比較
次にOCRを使って、どれだけ正確に読み取ってくれるかを比べてみます。
OCRとは、手書きの文字を読み取ってコンピューターで認識できるようにする機能のことです。

Adobe Scanは自動でOCRが適用されてPDFとして保存されます。
PDFから文字をコピペし、メモに貼り付けて正確にペーストされるかを確認しました。
すると改行には対応していませんが誤字脱字はなく、かなり精度の高いOCRであると伺えます。
Office LensのOCRはWord保存となるのでそちらで確認。
改行はされていますが、いくつかの文字抜かりや誤字がありました。
最後にCam Scannerですが、テキスト変換されるのでそちらの画像でチェック。
こちらも小文字が反映されていないなど、いくつか誤字があるのがわかります。
それぞれ保存形式は違いますが、一番正確に読み取っているのはAdobe Scanという結果になりました。
編集機能は豊富にあるか?
撮影した文書を編集したり、加工に役立つ機能があるのかを見ていきましょう。
色々な編集機能があれば、紙面を写すだけではない使い方も可能。
あなたのニーズに合う機能があるかチェックしてくださいね。
斜め撮影を正面に修正するOffice LensとCam Scanner
Office LensとCam Scannerには斜めから撮影しても自動で正面に修正してくれる機能が備わっています。
少しずれたくらいなら、アプリが勝手に直してくれるので助かりますよ。
Adobe Scanはトリミングすればある程度は正面に修正可能です。

3アプリの中ではCam Scannerが機能豊富?
Office LensとCam Scannerはドキュメントやホワイトボード、PPTなど撮影対象によってモードが切り替えられるようになっています。
さらにCam Scannerには透かし文字の追加やメモを残せる機能もあり、他2つのアプリよりは編集機能が充実している印象を受けました。

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各アプリの一押しポイントは?
それぞれのアプリを使ってみた筆者が、個人的に感じた一押しポイントを紹介していきます。
同じスキャナーアプリでも魅力となる点が違って面白いですよ。
【Adobe Scan】自動認識で楽々撮影、認識言語も豊富
文書の自動認識機能があるAdobe Scan。
カメラの焦点を文書に合わせれば、自動でスキャンが開始します。
ボタンを押す時に手元がブレやすいというのはあるあるですが、自動で撮影してくれるので簡単にスキャンできますよ。
上でも挙げましたが、撮影画像は自動的にOCRされ、PDFとして保存されます(設定にてON・OFF可能)。
この時の認識言語は日本語や英語以外にも様々な言語に対応しており、世界で活躍するAdobeならではと言えるでしょう。

【Office Lens】WordやPowerPointなどとの連携が可能
マイクロソフトといえば、ビジネスに欠かせないソフトセット「オフィススイート」が定番です。
スイートのソフトであるWordやPowerPointですが、Office Lensで撮影したデータもこれらのファイルで保存ができます。
Wordの場合はOCRに対応していますよ。
スマホで色々な資料を撮影し、内容に応じてWord、PowerPoint、OneNoteへと保存できるのはかなり便利。
撮影ファイルはOneDriveにアップロードされるので、社内での情報共有もスムーズになるでしょう。

【Cam Scanner】翻訳機能やグリーティングカード作成機能を搭載
OCRでテキスト変換した文書は、数ある言語から翻訳することができます。
ただし有料版でないとOCR変換後の文書そのものが保存できないので残念。
グリーティングカードを作ったり、QRコードが読み取れるのはCam Scannerのみのメリット。
グリーティングカードはそのままSNSで贈られるので、ちょっと凝ったお祝いメッセージを送信したい時におすすめですよ。

3つのアプリはこんなあなたにおすすめ
最後に3つのスキャナーアプリの特徴や、おすすめしたいユーザーなどをまとめています。
各アプリのメリット・デメリットをしっかり理解し、あなたに一番ふさわしいスキャナーアプリをチョイスしましょう。
【Adobe Scan】基本のスキャナー機能が欲しい初心者〜上級者まで
最初にログインさえすれば、基本的な機能を全て使えるAdobe Scan。
FacebookやGoogleのアカウントを使えるのも、敷居が低くおすすめしやすいポイントです。
ファイルはAdobeのクラウドストレージ「Adobe Document Cloud」に保存され、複数端末から共有可能。
オートで文書を認識してくれたり、OCRも保存すれば自動的に行ってくれるので手間が最低限で済みます。
OCRの認識精度も高く、PDFからそのままコピペして使えて非常に便利です。
スキャナーアプリ初心者から上級者にまで使ってもらいたいですね。
【Office Lens】オフィス愛用者なら迷わず選んで損のないアプリ
Office Lensは、マイクロソフトのWordやPowerPointと連携できるのが最大の強みです。
マイクロソフトのアカウントさえ取得すれば、スマホから様々な形式でファイルを保存することができます。
撮影して取り込むだけで、資料作成の効率がグングン上がりますね。
Wordへ変換できるOCRの性能は誤字等もありますが、改行もしっかり反映してくれます。
逆に言ってしまうとオフィスを使っていない人は選択肢から外しても問題ないでしょう。
【Cam Scanner】スキャナーアプリにマルチ機能を求める人に
基本的なスキャン以外に、グリーティングカード作成やQRコード読み取りなどの便利な機能を備えているCam Scanner。
文章だけでなく、手書きの絵を取り込みたい時も綺麗に撮影・保存できるのが特長です。
マルチに活躍するCam Scannerはビジネス以外の活用術が豊富なので、幅広いユーザーに利便性を味わってもらえるでしょう。
難点はCamスキャンだけが無料版だと制限が多く、広告も頻繁に出現する点。
無料の場合はOCRテキストの保存やコピペもできないので、本当に文書を撮影するだけになってしまうのが残念でした。
本格的に使いたい人は有料版を検討しましょう。
3アプリの特徴まとめ
「Adobe Scan」
・ OCR精度が優れている
・ 文書の自動認識&撮影機能
・ FacebookやGoogleアカウントが使える
「Office Lens」
・WordやPowerPointでファイルを保存可能
・斜め撮影画像を自動で修正
・Onedriveへの保存で閲覧や共有も楽々

Office Lens
開発元:Microsoft Corporation
無料
「Cam Scanner」
・文字が鮮明に写りやすい?斜め撮影画像修正も
・グリーティングカード作成やQRコードに対応
・OCRテキストの翻訳機能

CamScanner
開発元:INTSIG Information Co.,Ltd
無料
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