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格安スマホ(MVNO)って?MVNOの基礎知識を徹底解説

   

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この記事の所要時間: 820

今更人には聞けない格安スマホのあれこれ。
まずは基本をおさらいし、隙のないMVNO対策を実践しましょう!

大手3キャリア以外にもスマホ購入先の選択が可能となった今。
新たな選択肢である「格安スマホ」や「格安SIM」について知らない手はありません。
基本的な情報や特徴、メリット&デメリットまでしっかりと理解しておくべし。

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格安スマホ(MVNO)って?

自社で無線通信回線設備を持たず、スマホなどの通信サービスを提供する業者をMVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼んでいます。
格安スマホ、格安SIMといった呼び名も定着していますが、正式にはMVNOです。
ちなみに自社で通信基地等の設備を持ち、スマホなど通信サービスとして提供する業者は「MNO」。
ドコモ、au、SoftBankらがこれに該当します。

【なぜ“格安”なの?】

維持費がかかる通信基地などの設備。
これを持つ企業の通信を活用することで、大手3キャリアに比べると非常に安くスマホを利用できます。
また、MVNOの多くはweb中心での広告にとどまり、宣伝費を削減していること。
そのほか実店舗を持たないMVNOが多いなども安さの理由となるでしょう。

【SIMとは】

格安スマホと同じくらい耳にするのが「格安SIM」というワード。
SIMとはスマホに挿入されているSIMカードのことを指し、これによってスマホ加入者の特定や、SIMに登録されている番号により通話が可能となります。
逆に言えば、SIMカードがささっていないと通話ができないということ。
加入者の特定もできないため、SIMカードがささったスマホでないと契約しているサービスの提供が受けられないのです。

MVNOでは、スマホではなくSIMカード単体の販売を行う業者が多く存在します。
この場合はスマホ端末を同時に購入するか、持っているスマホにSIMを差し込んで使用可能です(端末に対応したSIMカードが必要)。
SIM単体での購入なら端末代不要なため、持っているスマホを再利用すれば費用の大幅節約につながるでしょう。

【SIMフリー端末とは】

先述の通り、SIMカードだけを購入・契約して持っているスマホにさしこめば、端末代金がかかりません。
しかし、ドコモやau、SoftBankといったキャリアでスマホを購入した場合、他の業者のSIMカードが使えないように“SIMロック”がかけられているのです。
ロックがかかったスマホでは自由に他社のSIMが使えないため、ロックがかかっていない「SIMフリー端末」を使うことが前提でした。

しかし、2015年5月に始まったSIMロック解除の義務化により、キャリアで購入したスマホのSIMロックをユーザーの希望により解除できるように。
解除後は他社のSIMカードを差し込んでの使用が可能となります。

【格安スマホの回線について】

冒頭でも述べたように、MVNO企業は自社で通信設備を持っていません。
それにかかる維持費などがないため、格安での通信サービス利用に繋がっています。
では、どうやって通話やネットができるのでしょうか。
MVNOの通信網は基本的に大手キャリアに借りるという形なため、前提としてはドコモやauの回線を使っているのと同じなのです。

どこが違うかというと、POIという接続点を介していること。
MVNOの通信がPOIを介しているのに対し、大手キャリア契約の場合はその必要がないうえ、より多くのネットワーク接続点から通信が行えます。
同じ回線を使っているようで実際の使用感、体感で速度に差が出るのは、このような事情が絡んでいるためなのですよ。

参考サイト:格安SIMはなぜ安い料金で利用できるのだろう? – SIMチェンジ

格安スマホのメリット

株式会社MM総研の調査によると、格安スマホの認知率が83.8%なのに対し、利用率は14.9%にとどまっています。
格安スマホの存在は知っているにも関わらず、利用者がそれに比例していないのには、格安スマホの利便性や活用術について深く知っていないことも理由ではないでしょうか。
ここでは格安スマホを使いたい!と思えるような、具体的なメリットを見ていきましょう。

国内MVNO利用状況調査 « ニュースリリース | 株式会社MM総研

大手に比べて安い!

格安と呼ばれるくらいですから、最大のメリットは通信費用が安いことにあります。
主にネット通信費用を指しますが、最近では通話サービスの提供も拡大。
通話に関しては大手ほどプランが充実しているとは言えませんが、その分ネット通信プランは非常にバラエティー豊かと表現できるでしょう。

どれくらい安いの?

いくら安いと聞いても、実際の数字を見てみたいことには納得できませんね。
MVNO企業のDMMmobileを例に、大手3キャリアと月額料金を比較してみましょう。
プランは音声通話対応のもので、高速データ通信容量は一律2GBで比較しています。

・ DMMmobile ※通話対応SIMプラン、5分かけ放題オプションの合算
月額2,230円(5分以内の国内音声通話が無料)

・ ドコモ、au、SoftBank ※通話基本料金、データ通信料金、インターネット接続料金の合算
月額5,500円(5分以内の国内音声通話が無料)

差額 → 3,270円!!

大手3社は基本的に統一価格ですが、各割引サービスは未適用の数字です。
DMMで通話を利用するには、専用アプリ「DMMトーク」のダウンロードが必要となります。

ほぼ同じようなプランで比較すると、月額料金にこれだけの差があります。
DMMの通話対応SIMの最低利用期間が12ヶ月なのに対し、他3社は2年定期。
縛り期間に関しても前者に分がありますね。
今回は同じ条件で比較しましたが、DMMは無料通話オプションをつけなければ850円安くなります(一般電話20円/30秒)。
もし通話がほとんど必要ないという人なら、より節約が可能になるのです。

プランによっては短期解約が無料で可能

全てのMVNO業者、プランに対応するわけではありませんが、場合によっては解約金なしで短期間解約が可能です。
例えば先に挙げたDMM。
データ通信SIMプランに限っては、利用開始日を含む月の末日までが最低利用期間となり、解約手数料も無料となります。
お試し感覚で利用したいと考えているユーザーも、こういった条件のプランであればかなり敷居が低いはず。
大手3キャリアは2年定期の場合が多い他、定期なしの場合だと利用料が上昇してしまうのです。

複数台持ちたい人にもおすすめ!

仕事用とプライベート用、通話専用、ゲームアプリ用などで使い分けが自在にできるのも、MVNOの魅力でしょう。
ドコモやau、SoftBankでもできないわけではありませんが、複数持つとなると利用料が膨大になるケースも。
最近はシェアパックで利用料を抑える方針になっているものの、格安SIMには及びません。

DMMであれば、データ通信SIMプラン1GBで480円。
メインのキャリアスマホを持っていても、組み合わせ次第では1万円を大きく切る価格で2台運用ができます。
ただし端末代は別途必要。
端末購入費用はキャリア、MVNOに関わらず発生するものなので、どのみち格安料金での運用が可能でしょう。

格安スマホのデメリット

良い所だけを切り取っても、本当の姿は見えません。
MVNOを選択する前に、知っておくべきデメリットも要チェック。
メリットとあわせて比較することで、本当にMVNOを選ぶべきなのか、まだ検討の余地があるかどうか知ることができます。

サポート体制では大手に劣る?

安さに惹かれてMVNOのサービスを利用し始めたものの、困った時にどこへ相談すれば良いのか戸惑うケースがあります。
ほとんどがweb上で話のつくMVNO。
その分コスト削減につながっているとも言えますが、近所にショップがなくHPや電話での対応にとどまる場合が多いのです。

また、何かを相談するだけで費用が発生することも(電話相談でのサポートや、訪問説明など)。
端末ごとに問い合わせ先が異なる(メーカー、製造元に問い合わせ)など、特にスマホ関連に精通していない人は不安に感じてしまいそうです。
何かあったらショップに行けば大抵のことは解決するキャリアと違い、自分で調べる手間がかかるのがMVNOの弱点でしょう。

キャリアのアドレスが使えなくなる

docomo.ne.jpといった、キャリアメールのアドレス。
ほとんどがLINEなどSNSでやりとりする時代ではありますが、何かのアカウントを取得する際にはアドレスが必要となるケースが多くあります。
MVNOによっては独自ドメインを持っている会社もありますが、そうでなければGmailなどのフリーメールのアドレスを作らなくてはなりません。
ただ、普段からフリーメールを使っている人にはデメリットにならないでしょう。

通信状況が劣る場合がある?

先述のように、MVNOの通信は大手企業の回線を利用しており、POIという接続点を介しています。
一旦POIへの接続が必要な分、場合によってはキャリアよりも通信速度が遅くなるケースがあるようです。
ただし、通信速度は端末の性能、通信場所、時間帯など様々要素に左右されます。
筆者がMVNOのSIMを使って通信した時には遜色ないと感じましたが、最新端末で容量も使っていないなど、状態が良かったのも理由かもしれません。

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