情報の流失を防ぐには、失くしたスマホのデータを即座に消去することも有効な手立てになります。データの消去自体はPCなどからの遠隔操作で可能ですが、大事なデータを消すとなるとそれだけで大きな損害です。そこで日頃から行っておきたいのがデータのバックアップ。スマホ以外にデータを保存しておけば端末のものを消去してもデータは手元に残ります。
遠隔操作でデータを消去出来るようにバックアップを設定しておこう

バックアップの方法
データのバックアップサービスは携帯三社にて用意されていますが、自力ですとSDカードに落としておいたりアプリを使っても可能です。便利なのが下画像のようにGoogleサーバーへデータを保存する、クラウドサービスを利用してのバックアップ。クラウド上にデータを保存することで、様々な端末からデータへアクセスすることができます。なお、バックアップ可能なデータはサービスによって異なります。予め確認してからの利用するようにしましょう。
遠隔操作サービスは携帯三社にて異なる
ドコモ、au、SoftBankいずれも遠隔操作による端末保護のサービスを実施していますが、それぞれ微妙に異なります。現時点ではauはデータの消去に対応していない模様で、ドコモは端末初期化とSDカード内のデータも初期化可能、SoftBankはSDカード内のデータのみの留まるようです。その他の遠隔操作サービスも含めて簡単にまとめています。
<ドコモ>
遠隔初期化…事前設定必要。スマホやタブレット端末の初期化を実施 ※端末初期化になってもおまかせロックで制限したおサイフ機能はロックされたまま
おまかせロック…事前設定不要。ドコモに電話してロックをかける。ロック申し込み時に圏外でも通信可能になれば自動でロックする。PCからも可能だがMydocomoへログインが必要
遠隔ロック…事前設定必要。事前に登録した電話機や公衆電話から指定時間内に指定回数電話をかけることでロックが作動する
(いずれも無料で利用可能)
(画像引用元:遠隔初期化とは|NTTドコモ
<au>
安心ロックサービス…事前登録不要。auに電話してロックをかける。パソコンなどからauお客様サポートへログオンしロックをかけることもできるが事前に登録が必要
遠隔ロック…事前設定必要。事前に登録した電話から指定時間内に指定回数の不在着信を行うとロックが作動する
(いずれも無料で利用可能)
(画像引用元:オートロック・遠隔オートロック|au)
<SoftBank>
安心遠隔ロック…スマホのロックやSDメモリカードのデータを消去できる。サービス自体は無料だが、利用には各種基本パック(月額500円)への申し込みが必要
(画像引用元:安心遠隔ロック|ソフトバンク)
実際にあったスマホの盗難被害の一例
消費生活センターによれば、寄せられる相談件数の中でも携帯電話の紛失・盗難という内容が非常に多くなっているようです。2013年には過去最高の367件にのぼったとされています。その相談内容の事例が以下のようなものです。
海外に行った学生が携帯電話を盗まれてしまい、5日後に帰国して携帯電話会社に盗難の届けをだしました。しかし既に不正使用が行われた後で、35万円もの請求がきたそうです。
国内でのトラブルももちろんあります。子供がスマホを持つことも珍しくない時代になりましたが、狙われたのは幼い小学生。公園で遊んでいる間に放置していた携帯電話を盗まれてしまいました。一時間後にその子の友達宛に不振なメールが届いたため、母親が携帯電話会社に連絡して回線を停止しました。
出典:不正利用急増! スマホの盗難・紛失対策に必要なこと