一戸建てではなく、マンションを新居に決めたという場合。
特に新築マンションに関しては、通常の引越しとは異なる“一斉入居”が行われます。
新築マンションへの一斉入居のポイント
個人的に別業者へ依頼する時の注意点
一斉入居までの準備をしっかりと
新築マンションへの引越し「一斉入居」とは?
新たに建築されたマンションの契約者は、当然ながらあなた一人ではありません。
たくさんの住人が1つの大きな建物で暮らすマンション。
特に新築の場合は、入居可能になったら大勢の住人が一斉に入居を始めるのです。
新築マンションで起こるこのような状況の引越しを“一斉入居”と呼びます。
基本の一斉入居
通常は幹事会社の引越し業者を利用
新築マンションへの一斉入居では、一般的に幹事会社となる引越し業者が手配されます。
これはマンションを購入した不動産会社から紹介されるのですが、強制ではありません。
幹事会社の仕事は、一斉入居の全てを安全に完了させること。
入居スケジュールや駐車スペースの確保、搬入口の確認など全体の管理を幹事会社が担います。
混雑や混乱をできるだけ避けるため、迅速な引越し作業や各スペースの確保などを徹底して行うのが幹事会社の重要な役目となります。
マンションの共有スペースを含めた養生も幹事会社の仕事です。
万が一の破損や損傷の責任も、当然ながら幹事会社が負うことになります。
撤去作業に至るまでも全て一括で任せられるのです。
幹事会社へ一任することのメリット
・ 駐車スペースの混雑など、周辺道路への影響を少なくできる
・ 幹事会社が養生作業を一括で行える
・ 複数の業者が入り乱れることがなく、搬入作業がスムーズ
・ 同じ会社同士なので作業が手伝い合え、結果的に早く終わりやすい
個人的に別の引越し業者へ依頼も可能
幹事となる引越し業者を使うのは強制ではないので、個人的に依頼したい業者があればそちらへ頼むことも可能です。
ただし事前に幹事会社への連絡が必要で、引越し日時の割り当てもしてもらわなければなりません。
スケジュールは幹事会社が優先的に自社の顧客を優先するため、自然と希望の日時をとりにくいのが現実です。
必ず一斉入居の旨を伝える
個別に業者へ依頼する場合、一斉入居であることを事前に報告しなくてはなりません。
駐車スペース確保や養生の範囲はどこまでかなど、通常の引越しとは異なる用意が多いため。
準備によって料金に差が出てくるので、必ず一斉入居ということを伝えておきましょう。
メリットはある?
幹事会社よりも安い値段になる可能性はありますが、もちろん逆の可能性もあるでしょう。
新築マンションへの入居は繁忙期に重なることも多いので、どのみち割高料金になるケースもあります。
全てを把握している幹事会社と違い、当日になって想定外のルールや日程変更に出くわすこともあるはず。
こだわりがあってどうしてもこの業者にしたい、金額が格段に安い場合を除いては、大きなメリットはないかもしれませんね。
一斉入居の流れを知ろう
2ヶ月前…入居説明会
引越しまでの約2ヶ月前には、入居に関する説明会が開催されます。
ここで不動産会社が手配する幹事会社(引越し業者)が紹介されるはずです。
業者からも直接引越しに関わるアンケート用紙などが配られるので、早めに記入を済ませましょう。
絶対に入居したい希望日時があるなら尚更。
当日は混み合うことが予想されるので、素早い行動が大切です。
1ヶ月前…具体的な打ち合わせと業者の決定
アンケートを元に作成された、詳しい日程やスケジュール表が配布されます。
このスケジュールに沿って引越し作業をするので、個別に引越し業者へ依頼したい場合は必ず先方へ確認してもらってください。
幹事会社へ任せる場合は、向こうから連絡が入ると思われます。
説明会に参加できなかったら?
かなり遠方からの引越し、仕事の都合などで説明会に参加できないこともあるでしょう。
人数も多い大規模マンションの引越しでは、連絡漏れというケースもゼロではありません。
自分から積極的に連絡し、抜けている情報がないか、疑問点なども解消しておきましょう。
当日は混み合うことを前提に準備を
新築マンションへの入居開始日ですが、土日に重なることが多いもの。
それもあって入居希望が重複しやすく、かなりの混雑が予想されます。
特にお子さん連れでの引越しはただでさえ大変ですが、予想以上に待ち時間が長くなると尚更です。
可能であれば親族などにお世話を頼んでおくと安心ですね。
長時間待機は追加料金発生の場合あり
一般的にはトラックが到着した順に作業していきますが、別業者に依頼した場合は待機時間が長いと追加料金が発生する可能性も。
必ず事前に確認しておきましょう。