一言に引越し業者と言っても、いくつかの種類に分けられます。
それぞれの特徴を参考に、業者選びの際のポイントにしてみてください。
引越し業者の種類のポイント
多いのが専門と兼業の引越し屋。大手企業の一部門というケースもあり
単身に強い軽貨物専門、引越し業者との取次役になる運送業者もいます
引越し業者とは“運送業者”である
国土交通省に認可された運送業者のみが、引越し作業(有償での貨物輸送)を行えます。
いわゆる“なんでも屋”や“便利屋”で引越し作業をしてくれる業者もいますが、荷造りなどあくまで引越しの手伝いのみ。
料金を払っても荷物の運搬は違反となりますので、注意が必要です。
代表的な引越し業者の種類と特徴
兼業運送業者
引越し以外の荷物も運送するのが兼業運送業者です。
兼業といっても施設や車両、人手など引越しに必要な資材等は十分確保されることが多く、リーズナブルな価格設定の業者も珍しくありません。
ただし日頃から引越し専門というわけではないので、スタッフによっては知識や技術にバラツキがあることも。
日曜など繁忙期にだけ割り当てられる人員も多く、当たり外れもあるでしょう。
引越し専門業者
文字通り引越し業務を専門的に扱う業者のこと。
大きく分けて2つあり、会社自体が専門業者であるケース、企業の中に引越し専門の部署があるケースとなります。
前者は大手から中小企業まで幅広く存在し、引越しに関する技術も十分。
専門だけあってサービス内容も充実しており、安心・安全な引越しが実現可能でしょう。
高品質な分、それ相応のコストがかかるという見方もできます。
後者は大企業の一部門であることが多いですね。
大手ならではの幅広いパイプや組織力・資本力を持ち、あらゆる形態の引越しにも対応できます。
ただ大企業であるがゆえ、迅速なサービス変更・適応などは中小の専門業者には劣るでしょう。
軽貨物運送事業者
代表的なのは“赤帽”で、軽トラなどの軽乗用車を用いる引越し業者のこと。
規模が小さい引越しに向いており、荷物が少ない分予算を抑えられます。
ただし運転者=作業員(1人)であることも多く、諸事情により手伝いが必須条件になることもあるようです。
個人経営で引越し業をしているお店もありますが、ベテランから素人まで様々な業者がいる点も要注意。
貨物利用運送業
“貨物利用運送業”と呼ばれる形態の業者があります。
一見運送業者と何が違うかわかりづらいですが、貨物利用運送業の場合は自社でトラックを持ちません。
依頼を受けたら実際の運送事業者に依頼する、依頼者と引越し業者の“取次”をする業者のことです。
そのため実際に運送をするのは別の業者となるのを理解しておいてください。