一部の荷物は運送約款により運べない決まりになっています。
その約款を元に、引越し業者に依頼できない荷物を確認しておきましょう。
引越し業者が運べない荷物のポイント
貴重品や危険物、特殊な荷物は引き受けを拒否されるケースが多い
データの破損が気になるPC等は専用便も検討して
引越し業者が運べない荷物
標準引越運送約款の第三章第四条2項では、引越業者が引き受けを拒絶できる荷物が記載されています。
・ 現金・有価証券・宝石貴金属類・預金通帳・印鑑・キャッシュカード等
基本的に貴重品類は自分で運ぶことが鉄則です。
入れっぱなしにしていた現金が家具の引き出しから出てきた…こういったケースも多いそうですよ。
・ 火薬類その他の危険品、不潔な荷物等他の荷物に損害を及ぼす危険があるもの
火の気の恐れがあるものは基本的に運送してもらえません。
特に夏場はトラックの中が高温になりやすいため、ガス類の扱いにも注意が必要。
ストーブの灯油、カセットボンベ等は使い切っておくのが原則ですね。
・ 動植物やピアノ、美術品等特殊な管理が必要なもの
植木などは運んでくれる業者もいるものの、補償範囲外であることが多いようです。
特に植木類は重ねて運送できないため、スペースがかさみやすい懸念も。
専門業者に相談したほうが無難かもしれませんね。
ピアノや美術品等は専用サービスを用意する業者ならば対応可能です。
・ 上記の荷物や壊れやすいもの(PC等含む)、変質や腐敗しやすいもの等で、その点検の同意を得られないもの
壊れやすい荷物や変質、腐敗しやすい荷物は必ず申告する必要があります。
万が一破損したり、他の荷物に影響を及ぼしても補償されない可能性が高いでしょう。
変質、腐敗しやすい食品類も、基本的に使い切るのがベストですよ。
PCのデータは補償対象外となります。
必ずバックアップをとっておき、できれば自分で輸送したいですね。
クロネコヤマトでは、パソコン宅急便というサービスを提供しています。
専用梱包を採用するこの輸送なら、パソコンを始めプリンタ、デジカメなどの精密機器を安全に運ぶことが可能です。
業者ごとの約款内容も把握しておこう
上記は一般的な引越し業者に適応される内容です。
具体的な荷物の内容は業者ごとに取り決めが違うため、実際は訪問見積もり時などに詳細を確認しましょう。