引越しは引越し業者に頼むのが当然。
当たり前に思っているけれど、なぜ引越し業者を利用する必要があるのでしょうか。
引越し事情のポイント
海外では自分で引越しが当たり前の地域も
現代人の考え方、引越し業者の質向上などで引越し事情が変化
自分で引越しするのが当たり前だった時代
一般の家庭であれば、自分や家族、友人、会社の同僚などが参加しての引越しが主流でした。
運送会社に依頼するときもトラックと運転手さんぐらい。
会社の上司が引越そうものなら、家族サービスをほったらかしてでも駆けつけなければ、勤務査定にも響きかねない時代だったあの頃。
先輩の引越しも参加は半ば強制的で、遠方の親戚宅にも電車で向かったものです。
季節や天候によってはかなりの大仕事となる引越し。
一昔前の引越しといえば、苦労せずに美味しい所だけ頂く者もいたのだそう。
例えば重いものや汚れそうな荷物には手を出さない。
いつの間にかいなくなり、終了間近にあらわれて食事と祝儀だけ持って帰る。
そんな困った輩がいたのも、昔の引越し事情ならではでしょう。
人間関係の一環でもあった昔の引越し
“お金をかけずに”という理由ではなかったのが昔の引越しです。
みんなで汗をかいたり、休憩時には手料理をご馳走になったり…。
時にはお寿司を取ることも。
最後には引越し蕎麦で労います。
ご祝儀ももちろん嬉しいものですが、何より良好な人間関係を築く上でも大事な行事だったようですね。
海外では自分たちで引っ越すのが当たり前?
アメリカでは、引越しは自分たちでするのが当たり前という考え方なのだそう。
日本の引越し映像をYouTubeで見た海外の反応は、「ビューティフル!」「日本に住みたい」「いくらでも払う」「わが国では引越しで必ず何か盗まれる」といった感想が多数。
お同じ引越しでも、国によって事情はずいぶんと違うようです。
引越し業者に頼むのが当たり前の時代
時代は移り、現代では引越し業者に頼むのが当たり前となりました。
大仕事を頼むのは気がひける、プライベートな荷物を友達や知り合いに見せたくない、そもそも頼める人が周りにいない。
逆に引越しの手伝いを親戚や職場の人に頼むこと自体が非常識!そう考えられる時代になったのではないでしょうか。
時代背景にも変化の理由が見られます。
高度成長期から単身・家族にかかわらず、転勤のための引越し費用を会社が負担したことがその1つ。
また、新築物件への引越し費用を不動産会社がサービスする事もあります。
企業と提携した引越し業者が活躍し始め、一般的にも認知度が高まったといえるでしょう。
引越し業者の知名度やイメージ向上も理由
「アート引越しセンター」のCMも大きかったはず。
「荷造りご無用0123」のキャッチフレーズは同社だけではなく、業界全体の認知度を引き上げました。
さらに低価格化やサービスの向上にも取り組み、「運送会社」から「引越しセンター」へとイメージが変化。
引越しは専門業者に任せることで、時間を有効に使える、結果的にコスパが良いなどユーザーがメリットを感じられるシステムになったのです。