予算1万円で包丁を買うにはどういったものが良いでしょう?

Q,1万円の予算で包丁を揃える場合、どこで買えば良いでしょう?また一般家庭に必要な包丁の種類や本数なども教えてください。

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A,まず、家庭で使うという条件ですが、大きめの魚体(鰹程度)は捌かない、つまり鯖程度の魚体までの捌きは入るという条件で考えます。ちなみに“鯛”は骨が硬いので魚体はさほど大きくないけれど、“出刃”が必要になりますから、ここでは対象外にします。

それでは、家庭用としてはどんな包丁を揃えればいいのか、ということから入っていきたいと思います。

基本的には2~3本あれば充分かと思われます。内容としては“3徳”・“牛刀”・“ぺティー”です。

3徳の場合、肉・魚・野菜という、3種類の食材を処理できると言うことが、最大の特徴になっています。牛刀よりも薄い刃のため、薄刃にはかなわないのですが玉ねぎや、長ネギ、トマトなどの野菜に食い込みがよいため、非常に切り易いと言えます。

また、大きな魚体ではなければ、3枚卸しにすることも苦にはなりませんし、大きなブロックの肉でなければ、簡単に切り分けることは全く問題はありません。何となく“万能包丁”ですね。

牛刀はその刃の丈夫さと反りから、3徳では無理なちょっと大きめの魚体を捌くことも可能です。中骨の関節に上手く刃を入れることができるのなら、鰹ぐらいは捌くこともできます。ただし、慣れないと手を切ることもあるので、無理にはやらない方がいいと思います。

また、大きなブロックではなくても、ちょっと筋っぽい肉を切り分けることも、3徳よりも楽に作業ができます。カボチャやウリのような大きく硬い野菜も、3徳よりも切り易いと思っていいです。3徳よりも力技に対応できることも、ひとつの大きな特徴ですね。 それと、先端がきれいに尖っていますから、何かをくり抜くことができます。また、先端のとがった切っ先を使って、イカの細作りを引くことも、柳刃的に使うこともできます。刺身を引くのも、3徳よりも牛刀の方がやり易いかも知れませんね。私自身は、3徳よりも牛刀の方が使い易いと感じています。

最後にぺティーですが、小さなものを小さく切るためには、かなり使いやさすい包丁です。たとえばリンゴを剥いて、そのあとカットするとか、オレンジの皮をむいて飾り切りにするとか、もっと身近に、子供さんのお弁当に入れる“タコさんウインナー”を切る時とか、様々使えます。

慣れてくると結構な大きさのものでも、ぺティーで処理してしまう人も結構いますから、なかなか使いかってもいいと思います。BARに行くと、バーテンダーがレモンやライム、その他のフルーツをカットするのには、欠かせないナイフだと言っていました。

あとは、“柚子の皮”を薄く剥いて、細い千切りにする場合などにも、大きい包丁よりは使いやすいと思います。同様に、レモンやオレンジの皮を扱う時にも、使いかってはいいですね。

次にどこで売っているのか、というご質問ですが、最近は“刃物専門店”が極端に少なくなってしまい、お店として考えると、デパートや大きなホームセンターの刃物コーナーぐらいになります。

しかし、一方ではネットショッピングや通販では、多くの製品が紹介されています。しかし、信用度の面からは、今ひとつとお考えかも知れません。

そこで、メーカーとして信用のできるところを探してみてはいかがでしょう。

包丁の産地としては、新潟の燕三条や岐阜などのメーカーが、ホームページを作っていますが、TOJIROブランドの“藤寅”や“グローバル”ブランドの吉田金属など、かなり信用度の高いメーカーがずらっと並んでいます。“ディノス”等の大手通販や、楽天などでも入手できます。

ちなみに私は“TOJIRO”のファンで、“霞流し”の包丁を何本か持っています。

さらに、一万円前後という予算ですが、3本合わせてなのか、個別なのかということが判りませんでした。こちらも、藤寅や吉田金属のホームページで、セットものや個別の価格が出ていますから、ごらんになってみてはいかがでしょう。

それと、たまに新聞の半面を使った広告で、岐阜のメーカーが3本セットで9900円程度の、大変リーズナブルな価格で通販をしています。あの製品だったら、まあ、だまされることも少ないかなとは思います。

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