包丁やまな板は何で拭くと良いのでしょう?

Q,我が家ではハンカチで包丁やまな板を拭いているのですが、何を使うのが良いのでしょう?

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A,デパートやホームセンターの“キッチン用品売り場”で、普通に販売されている拭き取り用のクロスで構わないですよ。求められる能力は、“高い吸湿性”ということだけです。この一点に特化したものとして、最近では普通のクロス以外にも様々なものが出ていて、よく通販番組などでも情報を得ることができます。

たとえば“シャムワオ”という、確かドイツ製のものだったと思いますが、そうとう吸湿性の高いものもあります。これなんかだったら、全鋼製の包丁を拭いてもすぐに乾くので“錆”に対する心配も、そんなに気を使わなくても大丈夫でしょう。

それとまな板ですが樹脂性でも木製でも、“拭く”ということに関しては全く同じだと考えてください。よく、“木製のまな板はこうしてから、ああして、最後はこんなことをしてください。樹脂性はこうしないといけません”等とおっしゃる方もいらっしゃいますけれど、基本は同じです。

基本というのは“菌を繁殖させないこと”、という一点だけです。そのためには、“完璧に洗い、完璧に濯ぎ、完璧に乾燥させる”という3点が重要です。樹脂性の“抗菌処理”をしてある製品でも、この点は変わらないと思ってください。

洗う、濯ぐはお解りだと思いますが乾燥が重要で、奇麗で清潔なクロスで拭いたら風通しの良い所に、ぶら下げておくことです。それと、3日に一回程度の頻度で奇麗に洗って濯いだまな板に、薬缶一杯ぐらいの熱湯をかけて“熱湯消毒”をしてあげてください。

これをやると、木製のまな板などの場合、今まで使った食材の匂いがする場合もあります。かなり驚かれると思いますが、こんな場合は匂いが薄れるまで、何回も熱湯をかけるといいと思います。よく、プロの料理人の方が、まな板を“塩素系”のもので殺菌処理をする場合がありますが、家庭でこれをやると後がたいへんです。シンクの大きいキッチンだったら可能ですけれど、そうでなければ“バスルーム”で、シャワーを使って流しきらないと塩素臭がとれません。熱湯消毒で充分です。

それが証拠に、今お使いのまな板を使い続けていて、過去に食中毒になったことはないと思います。

それよりも重要なことは、包丁もまな板も、使う前に一度きれいに洗ってから使うことと、キッチンのふき取り用のクロスを、常に清潔に保つことです。

それこそキッチン用の“漂白剤”で、毎日洗ってもいいぐらいでしょう。包丁もまな板も、洗って濯いだ直後には、雑菌は極めて少ないのですが、クロスが清潔でなければ、クロスから菌が移ります。そして、包丁やまな板は雑菌だらけになってしまいます。

これを防ぐためには、クロスを清潔にすることです。それと、包丁もまな板も使う前に洗うことで、保管中に繁殖したかもしれない雑菌を洗い流すことによって、菌による健康被害から身を守ることができます。

ポイントは3つで、ひとつはまな板の熱湯消毒、もうひとつはクロスを常に清潔に保つ、最後に使う前に包丁もまな板も、綺麗に洗うことです。

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