関東型と関西型
薄刃包丁には関東型と関西型があり、関東型は横から見た場合ほぼ長方形なのですが、関西型は先端・峰の部分がやや丸く、何となく甘鯛の頭の形に似ています。
これは野菜全般を処理するのには、大変使いやすいものです。
薄刃包丁の用途と特徴
出刃のように刃に厚みがあるとできない“かつら剥き”や、人参を桜の花びらに見立てた“飾り切り”、あるいはかつらに剥いた大根や人参などを細い千切りにして、刺身の妻を作ったりと、野菜の処理には欠かせない包丁です。
刃が薄い分、堅い大根や人参にもす~っと刃が入り、実によく切れます。同じ切れ味でも、刃に厚みがあるとこういうわけにはいかず、刃についた角度がある分ぐっと野菜に刃が入り込んでしまうため、かつら剥きなどはやりづらくなるからですね。
薄刃包丁に近い包丁
同じような用途をもったものに、菜切り包丁がありますが、先端は丸みを帯びているため、安全なのですが今ひとつ機能的には劣ります。
そのせいなのか、最近では三徳包丁にその座を奪われて、あまり見かけなくなりました。
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