自動車レースのメカニックになるにはどうすれば??F1などトップレースのメカ編

この記事の所要時間: 341

モータースポーツへの憧れは、車好きだったら誰にでもあります。
特に車いじりが好きだという人は、レーシングメカニックになりたいという希望があると思います。

WECやF-1のレーシングシーンで、自分がセットアップした車を走らせることを考えると、胸躍ることは確かですね。

DSC_0623

しかし、専門性が極めて高く、ハードルの高い職業であることは事実です。日本人でF-1のメカニックになった人は、旧ベネトン ―― 現LOTUS F-1 TEAM ―― でメカニックをしていた「津川哲夫氏」だけです。

またworldwideな世界ですから、ドライバーやエンジニアなどのスタッフと意志の疎通が図れるように、最低限英語力は必須条件になります。国内のトップクラスのレースでも、最近は外人ドライバーが増えているので、やはり語学力は必要です。

しかし、苦労の連続で仕上げたマシーンが、エキゾーストノートを高らかに咆哮させて、コースを駆け抜けるのを見るのは実に達成感のあるものですから、挑戦する価値は大いにあります。

スポンサーリンク

本格的なメカへの道は

本格的なレーシングメカになる道は、実のところはっきりしたレールが敷かれているわけではありません。

2?30年前だったら、いわゆる「レース屋」といわれているチームの前で、それこそ「座り込み作戦」も通用したようですが、現在ではそれはまずあり得ません。

レーシングビジネスは多額の金銭は動く.が、実はそんなに利益のあるビジネスではないから無駄な人件費は払えないので、求められるのは即戦力だからです。

しかし、「ホンダテクニカルカレッジ」のような、ちょっとした専門学校もあります。こういった学校の門をたたいてみることも、ある種の突破口になるかもしれません。

そのうえでまず国内のレース屋に無理やり就職をして経験を積み、大手への転職を図ることです。さらにF-1を目指すなら、市場性の大きいイギリスへ渡ることが近道でしょう。

津川哲夫氏もスズキ板金 ―― 現ベルコ ―― から、海外に転出してF-1メカニックへの道を切り開いた人物です。

採用条件

レース屋が求めているのは高確率で即戦力です。

一般的なメカニックとの差は、パーツやアッセンブリーの交換をメインにするのではなく、原因追究をして、問題を解決する力が最優先です。

したがって、2級整備士の資格は当たり前なのですが、溶接や危険物取扱資格、旋盤やボール盤の扱い等の金属加工技術や、燃料やオイルの貯蔵資格も求められます。

なぜならレーシングマシーンには純正部品などというものは存在しないから、あらゆるパーツを作らなければならない可能性が非常に高いからです。

また、前述のように語学力も必須ですから、十分にそれらのことを満足させる必要性があります。

仕事内容と収入

仕事は単純にいってしまえば、レーシングマシーンの保守とセットアップになります。

しかし、これらのことは非常にレベルの高いところでの話になるので、きわめて専門的な要素が高い仕事内容になります。

例えば燃調ひとつとってみても、市販車ではある程度の幅を持った燃調の取り方ですが、マシーンではその調整の幅は極めて狭く、その狭い幅の中で完ぺきな燃調を取ることが求められます。

他もすべてを極めて狭い幅の中で、完璧にしなくてはいけません。レーシングメカは、いってみればドクターXのような腕のいい外科医なのかもしれませんし、それを求められることが仕事なのです。まさに「私、失敗しませんから」と言い切れる腕が必要な、職人の世界だといえますね。

さらに徹夜はある程度当たり前だし、自由時間もあまりないということが基本になっているといいますから、体力的にも厳しいことを当たり前だと思っていた方がいいようです。

収入としてはF-1の世界でも1千万円程度が最高で、6百万前後の人もたくさんいるようですから、国内レースの世界では、もうちょっと低そうですね。

あのスーパードライバー、ニキ・ラウダに対するエルマノ・クォーギーの様なスーパーメカニックでさえも、デザイナーやエンジニア並みの収入にはならなかったといわれています。多くの場合メカニックの収入は“フツーの給料”だと考えるべきですね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする