いろいろな工事に携わる土木施工管理技士。こういった資格も人気となっており、取得のために頑張って勉強をしている人も多くなっています。試験の内容は非常に幅広く、難易度も高くなっています。土木工事全般に精通し、安全に、着実に工事を進めていく必要があります。特に土木になってくると大型の工事が多くなります。橋や道路、地下鉄、電車のレーンなどたくさんの公共性のある工事に関わりますので、土木施工管理技士の資格も非常に重要になってくる資格と言えるでしょう。
受験資格
土木施工管理技士の受験資格も非常に明確に定められています。一級と二級によって大きな違いがありますので、それぞれについてご紹介したいと思います。
一級土木施工管理技士について
大学の指定学科を卒業したのち3年以上の実務経験があるもの
大学の指定学科以外を卒業したのち4年6か月以上の実務経験があるもの
短期大学、高等専門学校の指定学科を卒業したのち5年以上の実務経験があるもの
短期大学、高等専門学校の指定学科以外をしたのち7年6か月以上の実務経験があるもの
高等学校の指定学科を卒業したのち10年以上の実務経験があるもの
高等学校の指定学科以外を卒業したのち11年6か月以上の実務経験があるもの
二級土木施工管理技士について
大学の指定学科を卒業したのち1年以上の実務経験があるもの
大学の指定学科以外を卒業したのち1年6か月以上の実務経験があるもの
短期大学、高等専門学校の指定学科を卒業したのち2年以上の実務経験があるもの
短期大学、高等専門学校の指定学科以外を卒業したのち3年以上の実務経験があるもの
高等学校の指定学科を卒業したのち3年以上の実務経験があるもの
高等学校の指定学科以外を卒業したのち4年6か月以上の実務経験があるもの
この他にもより詳細な条件が設定されています。こういった条件をクリアしている人が、試験を受けることができます。見てもらってもわかるように、下位である二級試験の方が敷居が低くなっているのがわかります。土木系の仕事をしたい人は、専門の学科がある大学などに行っておく必要があるでしょう。
試験内容
試験科目も非常に多岐にわたり、深い内容も求められます。科目としては、土木工学、施工管理法、法規、実地における施工管理などがあります。二級の場合は、学科で土木工学、施工管理法、鋼構造物塗装施工管理法、薬液注入施工管理法のいずれかから選択することになります。試験科目に関しては早めに取り組まないとなかなか合格できないといったことになります。
試験対策
土木施工管理技士には、通常の学科試験に加えて、経験記述の書き方も必要となります。これを考えると、日頃からわかりやすく的確な文章を記載するように心がけておく必要があると言えるでしょう。わかりやすい内容を書くためには簡潔に、結論から書くといった大原則を忘れてはいけません。特に内容が煩雑になるような場合が多い為、しっかりと対策をしておく必要があります。
資格の活かし方
資格取得をすることでもちろん専門知識も高まりますし、より安全に確実に工事を行うことができます。これにより、あなたが働いている企業での評価も高くなりますし、さらに転職などにももちろん有利になります。多くの企業が一級の土木施工管理技士を求めていることがありますので、資格取得について考えてみるのも良いかもしれません。
資格があると有利な職場
こういった資格を持っていることで、土木関連の会社は勿論、大手ゼネコン、工務店、リフォーム業者などにも就職できる糸口を見つけることができます。非常に専門性の高い業種となりますので、資格取得には時間がかかるかもしれませんが、取れればその分効果の高い資格と言えるでしょう。より確実に資格を取りたい人は、専門学校に通う、通信講座を利用するなどの方法で試験対策をすることがオススメです。難関試験の為、対策も早めに行いましょう。
建設管理センター
http://www.ecc-jp.com/w/doboku01.html
2013-01-21作成
2014-08-19再編集