趣味人の思考は「普通の人」には想像がつかない(ボカロ、ボカロP)

   2014/08/01

この記事の所要時間: 157

商業化の試み 趣味人の思考は「普通の人」には想像がつかない

 趣味人の手慰みというのは、基本的にマネタイズする目的でやるものではありません。近年はたまたまネットオークション等があるために服や小物を売ることができますが、それでも作ること自体を楽しむという人はタダであげてしまったりなど、お金にしようとはあまり考えないということが多いものです。

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楽曲を世に出す喜び

 当初のボカロPたちは、かつて形にできなかった楽曲を世に出せるという情熱を原動力にしていました。作ることが出来ればそれでよかったのです。そのため、発表される楽曲も多種多様で、ボカロを実在するアイドルと見立てたアイドルソング、バラード、ポップス、そしてテクノ、既存楽曲のカバーとほとんどのジャンルを網羅する勢いで多数の楽曲が生み出されていきました。

このころ、初音ミクがリリースされた2007年からの約1年間は、「ボカロ」というジャンルではなく、様々なジャンルの楽曲をボカロで音源化したものが主流でした。そのため、従来からの音楽好きにも受け入れられる楽曲が多く、この期間がボカロの楽曲が最も充実していた期間だと認識している人も多いでしょう。

無料が当たり前になってしまいマネタイズが不可能に

 このように作り手は自分の楽しみのために楽曲を発表し続けているだけでしたが、一般の人にとってみればレベルの高い楽曲が無料で聞けるという環境にしか見えません。なぜPたちは楽曲を作るのかということは理解されないまま、楽曲の消費が加速していきました。
無料であることが当たり前の時期が存在してしまうと、その後のマネタイズというのはほとんど不可能です。

こうして、まさに才能の無駄遣いが横行する世界が出来上がったのです。

ボーカロイドシーンの来し方行く末 なぜ彼らは無償で曲を発表し続けるのか
ボカロ、ボカロPってなんなの
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●商業化の試み 趣味人の思考は「普通の人」には想像がつかないのです
手段が目的にすり替わる時。シーンの長期化と熟成が産んだ変化
メジャー化のために一皮むける必要はあるのか。芸能の根本を問うかもしれないボカロ

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