モダンなサッカーで躍進する若きドイツ代表

 

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リーグランクでイタリアを超える

 リーグランキングは、UEFAの国際大会、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグでの成績により決定されるランキングで、これにより同大会への出場枠が決定します。

 これまで、UEFAランキングのトップ3はイングランド、スペイン、イタリアが占めておりドイツは4位につけてきましたが、これまでの改革による躍進により、ついにイタリアを逆転し3位へと上昇しました。これによりドイツはチャンピオンズリーグに4チーム、ヨーロッパリーグに3チームを送り出すことが出来るようになりました。

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モダンなサッカーで躍進する若きドイツ代表

 もちろん代表チームの躍進も続いています。通常、改革の途上では思うような成績が出ないものですが、そこはゲルマン魂とも称される粘り強さと勝負強さによりここ一番では結果を出し続けています。特にトーナメントに入ってからの強さは現在でも健在です。

 2002年の日韓ワールドカップは、ゴールキーパーのオリバー・カーンの思わぬところからの人気沸騰や新星ミロスラフ・クローゼの登場などが印象深かったですが、このときは若く発展途上のチームということで結果はほとんど期待されていませんでした。しかし強豪が次々と敗退したことと、このチームが持てる力を開花させたこともあり準優勝という好成績を叩き出しました。
この時に名を上げたクローゼを始め、トルステン・フリンクスやクリストフメッツェルダーなど当時20代半ば以下の年齢の選手が台頭し、以後のチームの要となっていきます。

 2004年の欧州選手権では、強豪揃いのグループに入ってしまったこととチーム自体がミヒャエル・バラック個人に頼る状態で形が出来上がっていなかったこともあり、グループリーグで敗退しました。

 結果は振るわなかったものの、この時に代表入りしたバスティアン・シュヴァインシュタイガーや後に代表キャプテンとなるフィリップ・ラームはその実力を披露し、ドイツ代表欠かせない選手へと成長していきます。

 2006年のドイツワールドカップではこれまで以上に若手中心の起用となったため強化試合での成績は振るわずまたしても下馬評は低かったのですが、ルーカス・ポドルスキの活躍やシュヴァインシュタイガー、ラームなどの若手適用が大当たりし、またホームの圧倒的な声援をバックに当初の予想を覆し3位という好成績を収めました。
このチームのピークは次かその次の国際大会、と言われるような若いチームだっただけに、この躍進は高い評価を得るとともに若いドイツ代表への評価を決定づけたともいえます(そうでなくても、ドイツ人は冷静に代表の問題点を批評していても、いざ大会が始まれば温かく応援することがほとんどですが)。

 続く2008年の欧州選手権では決勝進出、スペインに敗れ準優勝となりました。この大会でもでも素晴らしいパフォーマンスを披露し続けたにも関わらず、なぜかスペイン戦ではパッとしない内容となってしまいました。しかしこの成績は、これまでの方針が正しかったことを証明したともいえます。

 2010年ワールドカップ南アフリカ大会では、故障者を多く出すもののメスト・エジルやトーマス・ミューラーなど後の中心選手となる若手が台頭、圧倒的な勢いで勝ち進みました。しかし準決勝でまたしてもスペインに敗れ、3位決定戦でウルグアイに勝利し3位という成績を収めました。

 2012年の欧州選手権ではまたしても圧倒的な強さと安定感で勝ち進みます。グループリーグではポルトガルに勝利し、決勝トーナメントではギリシアを撃破。準決勝でイタリアに勝てば決勝はスペインとの大戦であろうといわれ、さながらEU危機での最大の債権国が金を貸した相手と対戦していくという組み合わせの妙が話題を呼びました。特にギリシア戦では政治的理由で観戦をボイコットしていたメルケル首相がついに応援に現れるなど、場外でも大きな盛り上がりをみせました。

 余談ですがメルケル首相は国際大会でのドイツ代表の試合は余程のことがなければ必ず観戦に来ることで知られています。

 この大会では準決勝でイタリアに敗れてしまい、債務国全撃破となりませんでした。

 このように、改革後のドイツ代表は2004年の欧州選手権を除き常に好成績を納めています。常に次の大会がピークと思えるような若いチーム作りで躍進を続け、見る側も楽しいサッカーを披露してくれるドイツ代表ですが、強く可能性のあるチームであるだけに次第に「いつまで優勝を待てば良いのか」という声も出てきたのも事実。スペインやイタリアなど南欧のチームに負けているというジンクスめいた結果をどう打ち破るかが、さらなる好成績を得る鍵となりそうです。

 いずれにしても、2014年のワールドカップに2016年の欧州選手権、その後にも続く国際大会においてもドイツ代表は常に優勝候補として存在し続けることでしょう。彼らがどんなパフォーマンスを披露してくれるのかが毎大会の注目ポイントとなることだけは間違いありません。
 またクラブレベルでもさらなる躍進が続くでしょう。日本人選手が2桁に達したこともあり、こちらは毎年・毎週の大きな楽しみとなるでしょう。

2013-04-02再編集

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