第一世代、第二世代 日米展開の差異(トランスフォーマーの歴史)

 

 1984年、トランスフォーマーの宣伝のためにアニメ作品がアメリカで制作され大ヒットします。またスパイダーマンなどで有名なマーベル・コミックによるコミックも制作され、ここにいたり本格的に世界観が構築されます。

 サイバトロン星出身のトランスフォーマーというロボット生命体が、オプティマスプライムをリーダーとする正義のオートボットと、メガトロンをリーダーとする悪のディセプティコンに別れ数万年に渡り構想を繰り広げるという設定や、両陣営のキャラクターがここできあがります。ここから、アメリカンコミックと同様に、基本的には同一のキャラクターが活躍を続けることになります。

主なキャラクター
●オートボット(正義)
 オプティマスプライム:リーダー。トレーラーに変形する。
 アイアンハイド:副官。ワンボックスカーに変形。
 ジャズ:ポルシェに変形。
 バンブルビー:フォルクスワーゲン・ビートルに変形。
 グリムロック:ティラノサウルス型ロボットに変形するが、のちのシリーズではずっと恐竜ロボのままで活躍する。
 パーセプター:科学者。顕微鏡に変形。
 オメガスプリーム:巨体を誇る戦士。ロケットと戦車、発射台に変形。玩具がタカラ製ではないため一般には発売されず。近年、復刻として一般発売された。

●ディセプティコン(悪)
 メガトロン:リーダー。ワルサーP38に変形。
 スタースクリーム:航空参謀。裏切りを繰り返す自称ニューリーダー。F15に変形。
 サウンドウェーブ:情報参謀。よくできた部下。ラジカセに変形
 ショックウェーブ:防衛参謀。忠臣(媒体により性格が違うことも)。レーザーガンに変形。玩具がタカラ製ではなかったため、日本では未発売。

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 アニメは人気を博し、全3シーズン95話に加えて劇場版1本、全3話のミニシリーズが制作されています。
 80年代のアメリカを舞台にしたアニメ2シーズン分の間に映画をはさみ、そこで作品内の設定年代を21世紀に変更しオートボットのリーダーがオプティマスプライムからロディマスプライムに交代、ディセプティコンのリーダーメガトロンはガルバトロンへと転生、さらに新しいキャラクターが多数加わり第3シーズンに突入、さらにミニシリーズ『リバース』であらたなキャラクターと設定が加わるという構成となりました。

 この時期のアニメ作品の特色は、なんといっても群像劇であること。両陣営ともにリーダーや実力者はいるのですが、彼等だけではなく一般兵クラスのキャラクターが主役になるエピソードが多いのです。
 大型アイテムだけではなく安価な小型キャラクターでも主役を張れるというのは余裕のある長期シリーズならではでもありますが、実は最初期からしてリーダーの主役回は数えるほどしか無いのです。
 こうした作品作りは世界設定に横の広がりを生み、コレクション欲を高めるものとなりました。またキャラクターの定着にも大きな功績を上げたのです。

 アメリカで大ヒットしたトランスフォーマーは欧州展開などとともに日本へも逆輸入されます。当時は現在と違いインターネットですぐに情報を得られるような状態ではなかったこともあり、それぞれの地域に合わせた設定や名称の変更がなされています。
 日本の場合は、目立ったところでは下記のような変更点があります。基本的には発音のしやすさなどやゴロの良さに配慮した変更のようです。

●出身地
 サイバトロン星 → セイバートロン星
●陣営名
 オートボット → サイバトロン
 ディセプティコン → デストロン
●キャラクター名
 オプティマスプライム → コンボイ
 バンブルビー → バンブル
 ジャズ → マイスター
 ロディマスプライム → ロディマスコンボイ
 ショックウェーブ → レーザーウェーブ

 逆輸入されたトランスフォーマーは日本でも大ヒット。当時他の玩具メーカーでもロボットキャラクターをなんでもかんでも変形させようとするくらいに大人気となります。今でこそ定番キャラクターとしての地位を確保しているガンダムですら『機動戦士Zガンダム』では変形するロボットを大量投入しなければならかったことからも、その影響力が伺えます。

 日本では2シーズン分を「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」、3シーズン目を「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010」として放送。映画は権利の関係で限定上映だったため、『コンボイが死んだキャンペーン』としてリーダー交代の謎をテーマにプロモーションを展開、ファミコンソフト『コンボイの謎』の発売など大きな展開を行ないました。
 またミニシリーズ『リバース』相当分は『トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』として日本制作のアニメシリーズを放送しました。このときから、アメリカで制作されたアニメを放送し尽くすと日本国内でアニメを作るというパターンが出来上がります。作品の雰囲気が全く変わってしまうということもあり好き嫌いが別れファンの派閥争いの元になるのも、この頃からです。

 ここから、日米でキャラクター展開が変わっていきます。
 アメリカでは一貫してオプティマスプライムをリーダーとし玩具展開を行なっていったのに対し、日本では新作アニメごとにリーダーを変えていきます。こうして1992年までシリーズは続き、一旦一区切りとなります。
 ここまでを第一世代=G1(GENERATION 1)と呼びます。本来はG1というとここまでの広範囲をさすのですが、近年は最初にアニメ作品近辺をさすような使いかたをされる事が多いようです。
日本ではここで一端トランスフォーマーは玩具展開を停止し『勇者シリーズ』に移行しますが、アメリカではG2(GENERATION 2)として玩具展開が続きます。
 G2玩具の特徴はフリーポーザブル仕様として、これまではロボットの状態では腕が回転する程度で殆ど棒立ちに近い状態だったのに対し、各関節に関節を追加し自由にポーズをとれるようになったことです。最初のうちは変形ギミックの都合でカカトが無いために立たせ難いなど弱点もありましたが、アイテム数を重ねるごとにどんどん洗練されていき、日本では『バトルコンボイ』という名称で発売されたアイテムは現代でも通用する名作として知られています。
また、メガトロンは戦車に変形するようになり、このモチーフが以後の作品でもしばしば使われるようになりました。

 元々のメガトロンはワルサーP38に変形し、この玩具は非常に精巧で再現度の高いものでした。しかし、アメリカで実銃そっくりの玩具の販売が禁止されたことから販売できなくなってしまいました。そこでガルバトロンへの転生によりSFガンとしてひと目で玩具とわかる形状への変形をするキャラクターへと変更されたのです。それが、G2では戦車という破壊者にふさわしいモチーフを得て元のメガトロンへと戻ることができたのです。
 こうした経緯からか、オプティマスプライムの場合は頭部デザインとトレーラーまたはトレーラーキャブへの変形が一貫しているのに対し、メガトロンはシリーズによりデザインやモチーフがまちまちという傾向ができました。それを毎回の楽しみとみるか、統一感がないとみるかは人それぞれでしょう。

トランスフォーマーの歴史
1第一世代、第二世代 日米展開の差異
2ビーストウォーズの盛り返しと没落
3実写映画化と周辺展開
4新作アニメ製作と日本展開

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