知名度を武器に、シリーズの地位向上を図る(仮面ライダー変身ベルト)

   2013/05/24

この記事の所要時間: 234

シリーズの継続を支えたのは人気や売り上げとともに、広告やプロモーションといった宣伝でもあります。平成ライダーの宣伝戦略は、ただのPRではなく認知度を増すことよる地位の上昇を狙ったものとなっていました。
 特に子供向けヒーロー番組は色眼鏡で見られがちですので、社会的地位の向上は重要なものでした。ただ、平成ライダーシリーズには「仮面ライダー」という大きなネームバリューがあります。なにかすれば「あの仮面ライダーが」という風に取り上げられることを利用しない手はありません。

 そこで平成ライダーでは「イケメンライダー」としてイケメン俳優の起用と大々的な宣伝を行うことで、製作発表などで定期的に話題になるように仕向けて行きました
このやり方は古くからのファンから非難を浴びていますが、もともと、『仮面ライダー』での藤岡弘、の起用も女性に人気のある俳優を起用することで話題性を作ろうというものでしたので、平成ライダーが特におかしいわけではありません。

 こうして定期的に話題になることと、番組終了後に元・仮面ライダーたちの活躍が続いたことから、平成ライダーは男性タレントのメジャー化へのステップという地位を得たのです。それにより、オーディションに若いながらも力のある俳優がやってくるようになり、以前では考えられないほど恵まれたキャストを組めるようになりました。特に、テレビドラマ初主演になるであろう俳優に一人六役をやらせるというとんでもないムチャぶりをした『電王』は、主演が佐藤健でなければ成り立たなかったといって良いでしょう(これが大当たりしたため、最終的に七役となりました)。

よいキャスティングは作品の質を上げ、さらに話題になるというサイクルを作り上げたのですそれに連動し、スーパーヒーロータイムとして1時間枠内で仮面ライダーと連続して放送されている『スーパー戦隊シリーズ』も若手俳優の登竜門となりました。
現在では、ジャニーズ所属以外の男性タレントはかなりの割合で元特撮番組出演者です。オダギリジョー、要潤、水嶋ヒロ、佐藤健といった元仮面ライダーは数多くの映画やドラマに出演していますし、それ以外でも昼ドラは特撮OBでもっているような状態となっています。
 こうしてテレビドラマ界に確たるポジションを築くことで認知度を上げたのです。もともと持っていた「仮面ライダー」という看板の知名度を生かし、シリーズの地意をさらに引き上げたといって良いでしょう。

変身ベルト売上75万本超に至る道 大ヒットを生んだ戦略
1 これが人気シリーズ化を決定づけた。最初期に打ち出されたシリーズ延命による袋小路回避のための方策。
2 10年間の集大成と転換点となった2009年 放送開始月の変更に伴う販売戦略、及びシリーズカラーの変更。
3 知名度を武器に、シリーズの地位向上を図る。
4 派手な広告、話題を呼ぶためのゲスト選定に隠された巧妙な手口。

終わりに:社会情勢への対応。現実とかけ離れたエンターテイメントの効用。

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