洗顔って何だろう

結局どれが正しいの?洗顔にまつわる疑問

ネットやメディアを通じて洗顔にまつわる情報がいくらでも手に入る時代。

あなたが手に入れた情報は大丈夫ですか?

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洗顔にまつわる疑問のポイント

冷水で毛穴を締める効果、弱酸性洗顔料の真相

ダブル洗顔や朝の洗顔料の必要性を考える

洗顔料で美容成分を得てもあまり意味がない?

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最後に冷水で洗うと毛穴が締まる?

洗顔で使うお湯の温度といえば、ぬるま湯が一般的。

熱すぎるお湯で洗ってしまうと、お肌に必要な潤いをゴッソリ奪い取り肌荒れの大きな原因になります。

では逆に、冷たい水で洗うとどうなるのでしょう?

洗顔時に冷水を使うことで、毛穴がキュッと引き締まって目立たなくなる、というのを耳にしたことはありませんか?

確かに、冷水で洗顔すると毛穴が締まります。

これは下がった皮膚の温度を維持するために生体機能が働くためで、血管も収縮しています。

冷水で洗顔することで毛穴が目立たなくなった気がして、肌が綺麗になった感じがしますよね。

でも、冷水で毛穴が締まるのはごく一時的なことで、本来の毛穴の大きさが変わることはありません。

逆に洗顔の最後で冷水を使ってしまうと、一時的とはいえ毛穴が締まるのでその後の化粧水や美容液の浸透率が悪くなります

血管が収縮し、拡張する時に血流促進効果は得られますが、洗顔の最後に行って基礎化粧品の浸透を悪くしてまで行うことではないでしょう。

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弱酸性は肌に優しい?

通常健康な肌のphは弱酸性になるため、同じphである弱酸性洗顔料は肌に優しいと言われて広まりました。

ただ、弱酸性というだけでは汚れ落ちは期待できません

例えば石鹸はアルカリ性。

皮脂や汚れなど酸性の成分をアルカリ性の石鹸が中和することで落としています。

同じ性質となる弱酸性で酸性の汚れはどう落とすのかというと、別の成分を配合することで汚れ落ちの弱さをカバーする必要があるのです。

その成分が合成界面活性剤。

一般的に合成界面活性剤は肌への負担が強く、必要な潤いも奪い去るリスクが高い成分です

“洗いすぎ”による肌荒れの理由も、多くは合成界面活性剤配合の洗顔料で何度も使う、長時間肌に乗せることが原因とされます。

つまり、弱酸性の洗顔料だから肌に優しいというのは早合点で、他の配合成分にも注意する必要があります。

弱酸性、アルカリ性どちらが良いというより、メリットとデメリットを理解した上で、自分にあったものを正しく使うことが大切です。

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ダブル洗顔は不要?必要?

メイクをクレンジングで落とし、その後洗顔料を使うことを“ダブル洗顔”と呼びます。

メイクをした日のみに行う洗顔方法のことで、クレンジングはメイクの油性汚れ、洗顔料はそれ以外の汚れを落とすのが目的です。

ダブル洗顔は不要派と必要派の2極に分かれますが、どちらが間違っているというものではありません。

洗顔料の中にはダブル洗顔不要のものもありますが、特に濃いメイクをした日はクレンジングできちんと落としたほうが良い場合もあるのです。

ダブル洗顔を行うことで、洗いすぎになるリスクが考えられます。

しかし、メイクがしっかり落ちていない状態でスキンケアをすることも、同じように肌トラブルになるリスクがあるのです。

また、ダブル洗顔の向き・不向きは肌質によっても異なりますし、メイクの内容によっても違います。

ただ、ミネラルファンでのみなどよっぽどの薄化粧でない限り、マイルドなクレンジングで良いのでダブル洗顔で落とすことを推奨します。

それほどメイクは洗顔料だけでは落ちないことも多く、残るリスクの方が肌に負担になるためです。

洗顔Q&A ダブル洗顔は日本人だけ?本当は不要?

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朝は洗顔料不要?

1日の洗顔回数は朝晩2回でOK。

それ以上の洗顔は洗いすぎになる恐れが高くなります。

では、その2回のうち朝の洗顔はぬるま湯のみで良いのか。

ここは人それぞれで判断が分かれるところでしょう。

朝も洗顔料を使うと洗いすぎと感じる人もいますし、朝起きたとき顔がベタベタだから洗顔料が必要という人もいます。

また、寝ているだけだから汚れはさほどついていないと思う人もいますが、それは間違い。

夜の洗顔後についた汚れやホコリ以外にも、酸化した化粧品の油分や皮脂が存在しており、それを残すことは肌荒れの原因になります。

これらを踏まえると、ぬるま湯だけでは落ちにくい皮脂汚れなどは洗顔料を使った方が良いでしょう。

ただ、目元や口元など皮脂が少ない場所につける必要は低く、そういった場所はぬるま湯のみでも大丈夫。

また、オイリー肌の人は洗顔料が必要でしょうが、逆に乾燥肌やインナードライの人は洗いすぎのリスクを減らした方が無難です。

そういった場合は洗顔料は使わなくても良いですし、皮脂や毛穴が気になるパーツのみに使うと良いでしょう。

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保湿や美白成分配合の洗顔料がいい?

“洗い上がりしっとり”や“美白効果のある洗顔”。

なんとなく普通の洗顔料よりお肌に良い、美肌に効果がある気がしてしまいますよね。

こうした美容成分が配合される洗顔料は確かにありますが、洗顔料に必要かどうかは疑問です。

そもそも洗顔とは、肌の汚れを取り去り素の状態にリセットすることが目的です。

そのため美容成分が配合されていても、肌にしっかり浸透することは考えにくいのです。

美容成分が配合されているかどうかよりも、肌に合っているか、正しい方法で洗えているかの方が重要。

美容成分を気にするのであれば、洗顔後の基礎化粧品で着目するのが正解と言えます。

洗顔に関わる疑問とQ&A

洗顔Q&A:水やぬるま湯の洗顔だけで汚れはどこまで落とせる?

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公開日:
最終更新日:2017/04/26

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執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

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