天然成分が汚れを落とす“卵白洗顔”の効果と方法
様々あるスキンケア方法、時には驚くような方法だったりするものです。
今回取り上げる“卵白洗顔”も、日本人にとってはちょっと戸惑う方法かも。
卵白洗顔のポイント
卵白の殺菌効果やマイルドなピーリング効果はニキビケアに有効
アンチエイジングやくすみ解消など様々な肌トラブルに効く
必ずパッチテストを行い、新鮮な卵を使って優しく洗うこと
家庭の常備食材“卵”で洗顔?
日本人の食卓にとって欠かせない卵。
卵焼きに目玉焼き、卵ご飯など身近な食材No1といっても過言ではありません。
家庭の冷蔵庫には必ずといっていいほど常備されている卵が、実は洗顔のアイテムになる。
そう聞いても、あまりピンとこないかもしれませんね。
厳密には、卵といっても“卵白”を使う洗顔方法になります。
実は卵白洗顔というのはスウェーデンで古くから用いられている方法で、今もなお受け継がれているのだとか。
日本では食材で使うことが当たり前の卵白、それを使った洗顔方法って一体?
卵白を使った洗顔方法とは
文字通り卵白で顔を洗う卵白洗顔。
卵白には殺菌効果のあるリゾチーム、古い角質をマイルドにオフする硫黄成分のほか、ターンオーバーを促す成分や保湿に役立つアルブミンなども含まれています。
肌トラブルの元になる雑菌の繁殖を防ぎ、美肌に欠かせないターンオーバーを促す。
卵白で顔を洗うだけで様々なメリットが得られるということになりますね。
ただ、メリットだけではありません。
生卵の卵白を使うので、特有の匂いや感触が苦手に感じる場合もあるでしょう。
手で触るとぬるっとしており、これで顔を洗うわけですからちょっと抵抗のある人もいるかも。
卵が大好き!という人ならまだしも、卵が苦手…という人には無理にオススメはしません。
また、卵アレルギーの人も使用を控えた方が良いでしょう。
どんな効果があるの?
皮膚で雑菌が繁殖すると、炎症を伴うニキビの一因にもなりますね。
また、古い角質が溜まることで毛穴が詰まれば、その中で皮脂が溜まりアクネ菌が繁殖。
これもニキビ発生の要因です。
殺菌と毛穴詰まり予防に効果的な卵白洗顔で、ニキビ予防の効果が期待できるといえます。
古い角質の除去は肌色を明るくさせ、ごわつきやくすみを改善。
また、洗顔後に行う基礎化粧品の浸透率も高めてくれます。
卵白自体に保湿力があるため、必要な潤いを奪うことなく洗える素材とも言えるでしょう。
さらにターンオーバーを促進するということは、アンチエイジングにも効果的。
ターンオーバーサイクルは加齢によって少しずつ長期化するため、新たな皮膚に生まれ変わるのが遅くなるのです。
そのため若い頃より肌トラブルが長引いたり、シミや傷跡がなかなか消えなかったりするんですね。
卵白洗顔はそうした悩み改善にも役立つので、安価なアンチエイジング対策になるでしょう。
こんな肌質の人におすすめ
特別この肌質はNGというのはありませんが、オイリー肌で皮脂が人より多い場合は洗い上がりに不満があるかもしれません。
卵白には天然の界面活性作用がありますが、洗浄力の強い合成界面活性剤とは異なるので肌への負担は少ないと考えられます。
そのため比較的敏感肌の人でも使いやすいでしょう。
また、殺菌作用と毛穴詰まりを予防する効果が高いので、ニキビ体質の人にも有効です。
実際に、卵白洗顔を提唱している白川三來さんという方は、ニキビに悩んだ時期に卵白洗顔を始めたことでそれが改善したんだとか。
天然成分ということで、ニキビ悪化のリスクが少ないこともポイントでしょう。
卵白洗顔にトライ
まず始めに、必ずパッチテストを行うこと。
特別アレルギーがない人でも事前に行ってください。
使用する卵は新鮮なものに限り、1回につき1個を使い切りましょう。
卵黄は料理に使ってくださいね。
卵を卵黄と卵白に分けて、卵白だけを使って洗顔を行います。
卵白は洗顔料代わりに用い、メイクオフした後に使ってください。
卵白を少しずつ手で顔に塗っていき、優しい指使いで馴染ませていきます。
最初は卵白特有のプルプルした触感ですが、次第にスルスルと滑るようになるはず。
これは皮脂汚れが卵白の作用で乳化し、落ちやすくなっているためです。
この要領で全体に卵白を馴染ませたら、ぬるま湯で綺麗に洗い流しましょう。
お湯の温度が高すぎると卵白が固まることがあるので要注意。
通常の洗顔同様に洗顔もすすぎも手早く丁寧に行ってください。
卵白洗顔後はいつも通りの保湿ケアに移ります。
もし途中で痒みや異常が出た場合は直ちに中止すること。
そのほか注意点としては、卵白の感触が残りやすく、すすぎが過剰になる恐れがあります。
特に乾燥肌の人は気をつけて、洗顔後の保湿にも気を配ってあげてくださいね。
公開日:
最終更新日:2016/09/25
