エスクァイアの値引きとリセールバリュー

新車のエスクァイア購入時の値引き交渉の進め方やエスクァイアの買取・下取り相場(リセールバリュー)について元ディーラーマンの視点から分析。またモータージャーナリストによるレビューやエスクァイアの評価を紹介します。
エスクァイア

エスクァイアの値引き交渉の進め方

チャネル間の競合もありえる値引き交渉

 2014年の12月に発売された「エスクァイア」は「ノア」に匹敵する販売台数を誇っているものの、昨年の後半から急激に販売台数を落としているのが気になります。

もともと現行モデル以前の5ナンバークラスのミニバン顧客がいないので、自社ユーザーへの代替促進がひとめぐりした今後は、他車ユーザーの取り込みが主となるのですが(姉妹車のノアとヴォクシーも、もちろん取り込みますが)、強敵の「ステップワゴン」も販売を強化し、「セレナ」は大幅値引きもじさないこのクラスの販売競争において、値引き拡大も必要になりそうです。

 また、ふたつのチャネルで取り扱われるため、「エスクァイア」同士の競合と言う手が使えるのも、他の2モデルにない特徴です。

値引き目標
ハイブリッド車 18~20万円
NA2.0L車 23~25万円

エスクァイアを買う前に一度は検討しておきたい競合車

トヨタ ノア/ヴォクシー

 「エスクァイア」は「ノア」「ヴォクシー」との差別化をよりハッキリとさせた姉妹車です。

それに比較すると、現行モデルの「ノア」と「ヴォクシー」にはあまり大きな違いは見受けられません。

どちらかというと「ノア」が「ヴォクシー」よりのテイストになり、「ヴォクシー」には兄貴分の「ヴェルファイア」ほどの尖がったイメージが薄いようです。

 どちらも2.0Lクラスのミニバンとして誕生以来代ヒット車種として君臨しているだけに、その顧客の多さは膨大。

新たに多銘柄ユーザーを取り込まなくても十分な販売台数が見込まれるほどです。

にもかかわらず、多くのユーザーがミニバンを検討する際には必ず候補に挙げられ、大半はこの2車のいずれかに収まってしまう強さを持っています。

「エスクァイア」が発売初年度に大健闘したのは、主に「ノア」の潜在ユーザーを取り込んだためです。

顧客のいない「エスファイア」が今後さらに拡販するためには、多銘柄ユーザーの獲得と同時に、「ヴォクシー」ユーザーを取り込む必要がありそうです。

ホンダ ステップワゴン

大健闘の非ハイブリッドミニバン

 2015年にフルモデルチェンジを受け、「エスクァイア」とほぼ同数の売り上げ台数で競い合うのが「ノア」と日産の「セレナ」、そしてこの「ステップワゴン」です。

販売成績は伸び悩んでいると言われていますが、「ノア」「エスクァイア」とは僅差の接戦中であるので、けっして売れていないわけではありません。

むしろ非ハイブリッド車として大健闘していると言っていいでしょう。

それほど日本国内においてはハイブリッド車が強く、このミニバンクラスにおいても例外ではありません。

 「ステップワゴン」にもし、最新のスポーツハイブリッドが搭載されていたら、間違いなく「ヴォクシー」をもしのぐ販売台数を記録していたでしょう。

それだけクウォリティーの高いミニバンなのです。

そうならなかったのは、企業としての体力の差か、他に追随しないというホンダらしさなのか、恐らく両方でしょうが、販売サイドとしては複雑な気持ちでしょう。

日産 セレナ

スポーツ&カスタムモデルの存在が強みに 

 低燃費が自慢の「Sハイブリッド」も、ライバルの最新NAエンジン車の燃費が向上しメリット感は薄れてしまいました。

しかし、「エスクァイア」を始めとするトヨタのミニバンにない強みは、ハイウェイスターやライダーといったスポーツモデルを揃えること。

ファミリームード満載のミニバンを嫌う若い男性ユーザーやギャル系のママ達からの支持は高いようです。

「ヴォクシー」がスポーツテイストを持っているとはいえ、ハッキリとスポーツ&カスタムモデルと言える仕様がないのがトヨタのミニバンの唯一の欠点であり、「セレナ」がいまだに「ノア」「エスクァイア」と勝負できる唯一の強みかもしれません。

ライバル車比較表

エスクァイア エスクァイアハイブリッド ステップワゴン
/スパーダ
セレナ
車両価格(円) 2,657,782
~3,079,963
3,108,437
~3,255,709
2,288,000
~3,081,400
2,285,280
~3,531,600
JC08モード燃費
(km/ℓ)
14.8~16.0 23.8 15.0~17.0 12.6~16.0
駆動方式 2WD 4WD 2WD 2WD 4WD 2WD 4WD
全長/全幅/全高(㎜) 4695/1695
/1825~1865
4695/1695/1825 4690/1695
/1840~1855
4685~4770
/1695~1735
/1865~1875
室内長/室内高
/室内幅(㎜)
2930/1540/1480 2930/1540/1480 3220/1500/1425 3060/1480
/1340~1380
エンジン型式
・排気量
直列4気筒・1986 直列4気筒・1797 直列4気筒・1496
ターボチャージャー
直列4気筒・1997
最高出力
kw(ps/rpm)
112(152)/6100 73(99)/5200 110(150)/5500 108(147)/5600
最大トルク
(N・m[kgf・m]/rpm)
193(19.7)/3800 142(14.5)/4000 203(20.7)/1900~5000 210(21.4)/4400
モーター出力
kw(ps)
60(82) 1.8(2.4)
モータートルク
N・m(kgf・m)
207(21.1) 53.6(5.5)
トランスミッション CVT CVT CVT CVT

エスクァイアの下取り相場とリセールバリュー

ネームバリューの無さが唯一の課題

 「ノア」「ヴォクシー」より高め設定のグレード体系の為に解りにくいのですが、大きな差はないと見ていいでしょう。

もし実際の買い取り現場(まだ下取りに入るとは考えにくいので)で差が付けられるとしたらそのネームバリューでしょう。

「ノア」「ヴォクシー」ほどにはまだ一般に浸透しているとは思えず、中古車サイトを利用する中古車ユーザーも、車名で検索することも少ないはずです。

したがって、買取り業者としては若干低めの仕入れをしたいでしょう。

 これが今後「ノア」「ヴォクシー」の高級車バージョンということが浸透すれば、逆に勝ちが上がっていくことも考えられ、リセールバリューにも影響するでしょう。

買取参考価格表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

車種・グレード 年式 駆動方式 新車価格 下取り参考相場
エスクァイアG 2015 2WD 261.4 223.0
2014 2WD 261.4 220.0
エスクァイアG 2015 4WD 280.4 235.0
2014 4WD 280.4 229.0
ハイブリッドGi 2015 2WD 296.6 254.0
2014 2WD 296.6 249.0
比較車種
ノアG 2015 2WD 247.6 192.0
2014 2WD 247.6 174.0
ヴォクシーV 2015 2WD 247.6 199.0
2014 2WD 247.6 186.0
ステップワゴンG 2015 2WD 208.3 138.0
2014 2WD 208.3 144.0
セレナXS
ハイブリッド
2015 2WD 227.1 151.0
2014 2WD 227.1 146.0

参考:toyota.jp ご購入サポート | 下取り参考価格情報

他サイトによるエスクァイアのレビュー等の紹介

カーセンサーネット、モータージャーナリスト松本英雄氏によるエスクァイア試乗レポート
http://www.carsensor.net/contents/testdrive/category_123/_27492.html
(以下要約)
「動力ユニットからサスペンションのセッティングまで、ベースとなるノア/ヴォクシーと変わらないが、雰囲気は大きく違う。

フロントグリルとヘッドライトはギリシャ時代の兜の如く、クロームのモールディングは高級感の演出に効果的だ。

インテリアはさらに高級な印象を与える。

合成皮革を使った内装が良質なイメージを作り上げ、このあたりは価格を考えると演出がうまい。」

元ディーラーマンによる評価

 2001年から販売されている「ノア」「ヴォクシー」との決定的な違いは、新規客に対するその知名度の低さによる訴求度の低さ。

そしてミニバン顧客の少なさでしょう。

それでも「エスクァイア」を取り扱うトヨペット店とトヨタ店合計の販社数は「ヴォクシー」を扱うネッツ店とほぼ同数で、「ノア」を扱うカローラ店よりも多いのです。

そのため2015年の販売台数累計では「ノア」を上回る大健闘を示しています。

トヨペット店とトヨタ店の顧客もこのクラスのミニバンを待ち望んでいたのではないでしょうか。

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エスクァイアの長所と問題点

差別化が長所そして問題点でもある

 「エスクァイア」の長所は「ノア」「ヴォクシー」との明らかなせ差別化があります。

人によっては欠点と捉えられることもあるほど個性を主張したフロントフェイスが同一車種であることを忘れさせるほどです。

またインテリアにもファミリーカーとは一味違う意匠を取り入れており、高級セダンユーザー等、比較的年齢層の高い顧客が多いトヨペット店、トヨタ店に良くマッチした車種といえます。

 問題点はその高級感は購入者層を自ら限定してしまっていること。

どう考えてもミニバンの差代のターゲットである、小さなお子さんのいるファミーリー層に好まれるイメージではなく、例えば「ノア」「ヴォクシー」との差額分出すなら、ワンランク上のグレードを選んだ方が良さそうに思える。

ただし、同居の家族に高齢者がいたなら、そして購入費を負担してもらえるなら文句はないでしょう。

エスクァイアのモデルチェンジ情報

 2014年10月発売。

「ノア」ベースに、「上質感」と「上級感」、そして「高級感」を持たせることを目的に開発された 3つ目のモデル。

フロントグリルはアンダーグリルまで伸びたT字構えの大型タイプとし、中心部から両端部にかけて縦基調のメッキ加飾バーを配置し、グリルバーとヘッドランプにスモーク加飾を施した。

また、サイドにはステンレスベルトモールを配し、アウタードアハンドルにもメッキ加飾を施している。

「Cパッケージ」のような廉価グレードは設定されず、 価格帯は2車に比べて高めに設定されているが、エアロパーツを装備した3ナンバー車はなく、5ナンバーのみの設定である。

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