スズキ「エブリイ」のOEM車そろい踏み

スズキが9年半振りにフルモデルチェンジして発売した、軽商用車「エブリイ」と軽乗用車「エブリイワゴン」のOEM供給車両、日産「NV100クリッパー/ NV100クリッパーリオ」、マツダ「スクラムバン/スクラムワゴン」、三菱「ミニキャブバン/タウンボックス」が相次いでフルモデルチェンジを発表した。これで同形4車種のすべてが新型への移行が完了したことになった。

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各社のニュースリリース

日産ニュースリリース 
今回発売する新型「NV100クリッパー」、「NV100クリッパー リオ」は、それらの特長に磨きをかけるとともに、新型エンジンの採用と車体の軽量化により燃費性能が大幅に向上したほか、クラス*1で唯一となる「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進装備を採用することで、様々な用途により安心してお使いいただけるようになりました。
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http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2015/_STORY/150224-01-j.html

マツダニュースリリース
新型「スクラムワゴン」「スクラムバン」はともに、「広さ」、「低燃費」、「使いやすさ」を追求した軽ワンボックスです。

 新型「スクラムワゴン」は、トップクラス*1の室内サイズ、全車ターボエンジン搭載による軽快な走りと低燃費を実現し、快適装備も充実させた趣味・レジャーを楽しむ軽乗用車です。
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http://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2015/201503/150305a.html

三菱プレスリリース
今回のフルモデルチェンジでは、ホイールベースの拡大などによりクラストップ*1の室内/荷室空間を確保しながら、新型エンジン・新型トランスミッションの搭載、車体の軽量化などによりクラストップ*1の低燃費を実現しました。また、先進予防安全技術「e-Assist」を標準装備*2し、安全性能を向上させました。
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http://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2015/news/detail4871.html

燃費と先進装備でライバルを一歩リード

3車ともベース車の「エブリイ」及び「エブリイワゴン」となんら変わるところはなく、フロントグリルのメーカーバッジとリアゲートの車名ステッカー、弱冠の装備仕様の違い程度である。ダイハツ「ハイゼットカーゴ」、及びそのOEM車両であるトヨタ「ピクシス」スバル「サンバー」と変わらぬ寸法、変わらぬスペックで戦ってきたが、このフルモデルチェンジで大きく改善され、特にバンに採用された新しいトランスミッションの5AGSを導入したことで20.2㎞/Lになった燃費の向上はライバルに大きなアドバンテージを持つ。また、ワゴンも4ATとなり、こちらも燃費でライバルをリードすることになった。

 また、クラスで唯一となる「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などの先進装備を採用することで、燃費と合わせて販売面での強みとなり、 ライバルにさらに差を付けるのは確実でしょう。

国内主要乗用車メーカー8社のうち4社が同型車を発売

日産が2月24日、マツダが3月5日、そして最後になった三菱が3月6日にそれぞれ同日からの発売を発表しました。異例の4姉妹車である同車はスズキが生産する軽キャブオーバーバンであり、その派生車の乗用ワゴンも同様に生産している。あくまでバンが販売の主力で、月販4~5千台を売り上げ、ライバルのダイハツ「ハイゼットカーゴ」も毎月ほぼ同数の販売台数であり、クラストップを争っている。しかし、「エブリイ」のOEM車を販売する3車の合計は月販2~3千台と大きく、「ハイゼットカーゴ」OEM車を販売するトヨタとスバルの合計1千台を大きく引き離して、相乗効果を生んでいる。

塵も積もれば・・・

乗用ワゴンに関しては、主力とは呼びがたく、2月の販売台数を見ても、スズキの「エブリイワゴン」が974台、日産の「NV100クリッパーリオ」が147台、マツダの「スクラムワゴン」が22台、三菱の「タウンボックス」が83台で、合計しても1226台と、非常に少なくバンのOEM車1台分の台数ほど。ダイハツの「アトレー」にしても同じ状況で、スバルの「ディアスワゴン」と合わせても594台と、こちらは半分以下となっている。

ちなみに各車の月販販売目標は、
日産「NV100クリッパー/ NV100クリッパーリオ」 1500/250 台/月 
三菱「ミニキャブバン/タウンボックス」         合計1000台/月 
マツダ「スクラムバン/スクラムワゴン」               未発表

となっています。

総評:商用車だからこそ燃費や安全性の向上が重要

乗用車ユーザーにとっては関心も薄く、見た目も変わり映えしない軽キャブオーバータイプですが、ビジネスで利用する方にとっては大ニュースで、燃費と安全装備の向上したモデルは、経営に直結すると言っても過言ではありません。軽乗用車だけではなく、このクラスこそ最新技術の採用が待ち望まれており、まだまだ改善の余地は残っています。次はダイハツ陣営の番であり、競い合って向上してくれることを期待したいです。

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