ライバル対決:エブリイワゴンvsアトレーワゴンを比較。

エブリイワゴンFMC

2015年2月にバン仕様と同時にフルモデルチェンジされた 「エブリイワゴン」は、軽商用バンのエブリイをベースに開発された乗用ワゴンです。

現在の軽自動車では「タント」や「N‐BOX」に代表されるFFのトールワゴンが主流になり、「エブリイワゴン」の様なキャブオーバー型ワゴンの需要は非常に少なくなっています。

しかし限られた制限の中、ミリ単位で荷室スペースを確保する、商用バンをベースにするキャブオーバー型ワゴンの室内スペースは、トールワゴンの比ではなく、登録車のミニバンにも匹敵する居住性と、荷室スペースを持っています。

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我慢しつずけるキャブオーバー

なぜ需要が少なくなったのかといえば、そのバンと共通のボディデザインと、軽自動車に求められる低燃費性能の無さにつきます。

商用のキャブオーバーバンのモデルサイクルは、同じく多くの部品を共有するトラックとともに非常に長く、そのために技術面、特にエンジンとミッション等が長く使用され、新しいパワーユニットの採用はフルモデルチェンジまで待たなければいけません。

低価格が命の商用車は、コストを押さえるにはデザイン性も無視できるので、ある程度は旧式のパワーユニットでも通用するため、それを流用する乗用ワゴンは我慢するしかありません。

皆既日食並みの10年に一度のFMCイヤー到来

ところが現在、主要メーカーであるスズキとダイハツのキャブオーバー型モデルがフルモデルチェンジの時期になってきたのです。

まずはスズキの「エブリイワゴン」がフルモデルチェンジを受け、ダイハツの「アトレーワゴン」はフルモデルチェンジはもう少し先になるが、一部改良を行いました。

そこで、この先10年は基本構造を変えないであろう「エブリイワゴン」と、現行モデルの「アトレーワゴン」を徹底比較してみました。

まだ広げる余地のあった居住スペース

エブリイワゴン

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 9年半振りにフルモデルチェンジされた「エブリイワゴン」は、室内長を2,240mm、室内高を1,420mm(ハイルーフ車)に拡大し、フロントシートをベンチシートに変更。

前席のシートスライド量も拡大した。

また、ロングホイールベース化とリアシートスライド量の拡大により、前後乗員間距離を1,080mmに拡大。

使い勝手も向上し、ユーティリティーナットを備えたうえ、ラゲッジボードステーも装備。

また、「PZターボスペシャル」は後席左側電動オートステップを継続装備したほか、ワンアクションパワースライドドアや車速連動式オートドアロックを装備している。

頑張った新型エブリイワゴン

 限界に近い居住スペースを広げるには、ベースとなるバンのパッケージングが全てとなる。

バンでは居住性よりも荷室スペースの拡大という意味合いだが、「エブリイ」ではよりスクエアなデザインと、運転席を前進させることでスペースを稼ぎ出した。

その余裕は全てに後席に割り当てられるため、4名で乗車しても荷室は相当に広く、3列シートがないことを除けば機能は背の高いミニバンとほぼ同じである。

アトレーワゴン

 2005年にデビューした「アトレーワゴン」は、インストルメントパネルのコンパクト化により、当時のクラストップの室内長の2,015mmと前後乗員間距離1,060mmを実現。

室内幅1,310mm・室内高1,350mmと合わせ、4人が快適に乗れる圧倒的な広々室内空間を実現させた。

また、インパネからバックドアまでの距離を2,630mmとすることで、4人乗車時にも4人分の荷物積載が可能な広いラゲージスペース最大荷室容量1,116を実現。

挟み込み防止機能付を新設定(RS Limited)した左側パワースライドドアを装備。

アトレーワゴンも十分広い。

バンほどには差が感じられない室内

 「アトレーワゴン」はフルモデルチェンジ前なので比較するには不利だが、けっして狭いわけではない。

バンでは数センチの差が車選びの重要なポイントになり、よりスクエアな側面の「エブリイ」の方が荷物を積みやすいということもある。

しかし、ワゴンの場合は室内高の7センチの差以外は、所有する方も差を感じられないはず。

装備も基本的には両車に差がない。

燃費性能は?

エブリイワゴン

 フルモデルチェンジされた「エブリイワゴン」のエンジンはインタークーラーターボ仕様のR06A型エンジンに置換し、トランスミッションのトルク容量を最適化したことで燃費を向上。

JC08モード燃費は、2WDが16.2km/L。

先代型の13.8~14.4km/Lに比べるとわずかに向上している。

また、軽キャブワゴンで初めてとなる衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPは全車標準装備とした。

アトレーワゴン

方や2015年4月にマイナーチェンジ「アトレーワゴン」は、電子制御式4ATや電子スロットルを採用することで燃費性能を向上 14.8km/Lになっている。

また、衝突被害軽減ブレーキなどの安全機能については遅れていると言わざるをえない。

先手エブリイワゴン有利だが、その差は微妙。

さて後手 アトレーワゴンは?

 フルモデルチェンジした「エブリイワゴン」と、2005年から継続販売されている「アトレーワゴン」を比較するのは無理があるが、ユーザーにとってはこのクラスでも軽自動車である以上燃費は重大事項。

当然新しい「エブリイワゴン」が差を付ける。

しかし、9年半振りの新型にしてはさほど大きな差ではない。

この先10年近くは大きな変更がないとすれば寂しい気がする。

そして後出しジャンケンになるダイハツは次期「アトレーワゴン」で、当然その上を狙ってくるのも事実である。

スペック比較表

メ-カー・車種名 エブリイワゴン アトレイワゴン
車両価格(円) 1,425,600~ 1,404,000~
車両寸法(㎜) 3,395×1,475 ×1,815~1,910 3,395×1475×1,875
室内寸法(㎜) 2,040×1.355 ×1,315~1420 1,825×1,970 ×1,285~1,310 ×1,280
ホイルベース ( ㎜) 2,430 2,450  
車両重量(kg) 970~990 980~1100
乗車定員(名) 4 4
エンジン型式 排気量 (cc) 直列3気筒DOHC 658ターボ 直列3気筒DOHC 658ターボ
最高出力[kW(PS)/rpm] 47(64)/6,000 47(64)/5,700
JC08モード 燃費(㎞/L) 14.8~16.2 13.8~14.8
ミッション 4AT 4AT
最小回転半径 (m) 4.5 4.6

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