BMW 1シリーズとライバルの輸入車を徹底比較(BMW118i・VWゴルフ・アウディA3)

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取りまわし性の優れたコンパクトなボディに、運転を楽しめるFR駆動の「118i」は、小さいながらもしっかりとBMWらしさも感じられるスポーツハッチバックです。

今回取り上げるにあたり、同クラスの輸入車とともに国産スポーツハッチも比較してみました。

「BMW118i」「 アウディA3 スポーツバック」「ゴルフTSI」という3台の輸入車、そして国産車代表の「トヨタオーリス12T」に共通するのはほぼ同じボディサイズのCセグメントというクラスであることと、燃費もパワーも同水準で横並びであることがあります。

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BMW 118i

乗り手を選ぶ嗜好性のハッキリしたモデル
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画像:favicars.com

 「118i」は2015年9月5日に発売された1.5Lの直列3気筒ターボエンジンの新グレード。

BMWの1シリーズはプレミアムコンパクトと呼ばれるCセグメントになり、このセグメントであっても唯一のFRレイアウトを維持しているモデルです。

そのパッケージングはハッチバックであっても、他のCセグメントのライバルが後席の居住性も重視しているのに対し、コンパクトカーといえどもエンジンを縦置きにしたFRですから、運転席が前後輪の中央よりもかなり後方に位置し、空間効率では不利なレイアウトになり、ホイールベースが2690mmに達する割に後席の足元空間は広くない。

 しかし、運転席が後輪に近いから車両の動きはつかみやすく、室内スペースや足元もなども狭くても、走行性能のためなら良しとするBMWらしい潔さがさえたまらないポイントになるでしょう。

「50:50」の前後重量配分や、FRらしく回頭性に優れ「駆け抜ける歓び」を味わえる最も小さなBMWであるが、ハンドリングの面でも期待を裏切らない。

  1.5Lの3気筒エンジンは、スペック上のパワーでは物足りないと思うかも知れませんが、エンジンサウンドや振動など、これまでの常識を打ち破った3気筒エンジンといえ、4気筒1.6Lターボよりより滑らかだといえます。

購買層がハッキリわかれそうなこの「118i」は、「アウディA3」も含めてドイツ車の多様性を示す車でしょう。

ゴルフTSI Highline

車選びに迷ったらゴルフで間違いなし
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画像:favicars.com

「ゴルフTSI」には低価格の「Torendline」もありますが、動力性能が「BMW118i」に近いスポーツモデルというと、この「Highline」を比較車種としました。

同じドイツ車であってもBMWとは異なり、「ゴルフ」は、動力性能、走行性能だけに注力せず、快適性も最高レベルでかね揃えるという独自のコンセプトで、隙のない車造りが特徴です。

 「MQB」とよばれる新世代のプラットフォームを使い、エンジンも軽量化と高効率化を目的に新設計された 1.4L直4ターボエンジンを搭載。

飛び抜けて速くはないが、トルクは確かにあるというパワーユニットです。

 また、「全てのフォルクスワーゲン・オーナーに最高の安全性を」という考えにもとづいて、 世界最高水準の安全性・走行性能を実現しており、 衝突被害を軽減するプリクラッシュブレーキシステムの「フロント アシスト プラス」は全車標準、ステアリング操作を監視する「ドライバー疲労検知システム」は全車に装備されています。

走行性能、居住性、安全性そして燃費さえもこれ以上の上級車は必要ないと思わせる完成度であり、そこがまた鼻に付くのですが、価格を含めて「迷ったらVWゴルフ」と言う考えはわかる気がします。

アウディA3 スポーツバック

ゴルフの良い所取りプラスアウディらしさ
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画像:favicars.com

 日本に輸入されるアウディの4分の1を占めるのが「A3」で、2008年9月にビッグマイナーチェンジを受け、グループの「VWゴルフ」と同じ1.4リッター直噴ターボと7速DCTをアウディ車で初めて採用し、各部にアルミや軽量構造を積極採用した最新世代のモジュラー構造体”MQB”を使う間違いなく「ゴルフ」の兄弟車といえます。

 ボディサイズはプラットフォームを共有するゴルフよりも長くて、ホイールベースはゴルフと同2575mm。

「ゴルフ」より重めの車重なのでパワー感はそれほどなくいものの、実用十分なレベルといえます。

性能も積載性もボディサイズもゴルフと同等で、そっけないデザインの「ゴルフ」よりオシャレな車が「A3」となるようです。

 「A3」のほうが「ゴルフTSITorendline」より数十万円高く、その差は”Audi”のブランド代ということではなく、エクステリアやインテリアに「ゴルフ」とは異なるアウディならではの質感があるのです。

特にそれがさらに顕著なのがインテリアで、手触りのいいダッシュボードと細かい部品がどれも複雑で凝ったもの。

 どうしてもスポーツよりになりがちなCセグメントのハッチバックをアウディらしい絶妙な味付けで、流行の兆しを見せているプレミアムハッチバックにしているのは、「ボルボV40」と同じ方向で、日本でこの2車の人気が高いのは変わるような気がする。

トヨタオーリス120T

ゴルフに追いついたのか
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 2015年4月のマイナーチェンジで新たに追加設定された「120T」は、1.2リッター直噴ターボを搭載したモデル。

動力性能の数値は1.8Lモデルと同程度で少し物足りませんが、シングルスクロールターボチャージャーによる幅広い回転域で185N・mの最大トルクを生み出し、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスや、滑らかに素早く伸びていく加速フィーリングをもたらし、またアイドリングストップ機能の搭載により、燃費性能の向上にも貢献し、ターボならではのドライビングフィールが堪能できる。

欧州市場が主戦場となる「オーリス」がベンチマークとしたのはもちろん「ゴルフ」。

国内では販売増に結びつかないが、その実力は他の欧州勢と差はなく、輸入車よりも50~60万円も安く日本でもこのスポーツハッチバックに乗れるということを素直に喜びたい。

マツダ アクセラスポーツXD

欧州勢をディーゼルで迎え撃つマツダ
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「アクセラスポーツ XD」に搭載されている2.2Lクリーンディーゼルは175馬力/42.8kgmというスペックを持つ。

2Lガソリンエンジンの155馬力/20kgmと比べてみればその差は明らか。

トルクに至ってはV6・4.0Lのガソリン車並み。

また、ディーゼル独自の振動を防止するためのバランサーによって押さえ込めてしまう。

欧州Cセグメント車に唯一対抗できる国産車として、注目されていますが、国内では車両価格が高いために敬遠されがちです。

しかし、同価格帯の輸入車と比較することで、改めてその優秀性が再確認されるのではないでしょうか。

総評

 欧州市場では日本車は苦戦しています。

人気が高まっているCセグメントという今回紹介したクラスは、この他にも「メルセデスAクラス」「ボルボV40」、そして「フォードフォーカス」「ルノーメガーヌ」「MINI」など強豪が揃い、日本車の付け入るスキがないのです。

 そのほとんどの車種が日本国内で「クラウン」「スカイライン」以下の価格で購入できるとなると、車選びが根底から変わるかもしれません。

まずは嗜好性の強い「BMW118i」などから普及されると、比較されるその他の車種にも注目があつまるでしょう。

スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

BMW 118i アウディA3
スポーツバック
VWゴルフ
TSIHighline
車両価格(円) 2,980,000~ 3,030,000~ 3,242,000
JC08燃費(km/ℓ) 18.1 19.5 19.9
全長/全幅/全高(㎜) 4,340/1,765/1,440 4,335/1,785/1,440 4,265/1,800/1,460
ホイールベース(㎜) 2,690 2,630 2,635
エンジン種類
・排気量(cc)
直列3気筒
・1,498
直列4気筒
・1,394
直列4気筒ターボ
・1,394
最高出力
kw(ps/rpm)
100(136)/4,400 90(122)/5,000-6,000 103(140)/4,500-6,000
最大トルク
Nm (kgm)/rpm
220(22.4)/1,250-4,300 200(20.4)/1,400-4,000 250(25.5)/1400~3500
ミッション 8AT 7AT 7速DSG
使用燃料 無鉛プレミアム 無鉛プレミアム 無鉛プレミアム
オーリス120T アクセラスポーツXD
車両価格(円) 2,590,037 3,067,200~
JC08燃費(km/ℓ) 19.4 21.4~
全長/全幅/全高(㎜) 4,330/1,760/1,480 4,460/1,795/1,470
ホイールベース(㎜) 2,600 2,430
エンジン種類
・排気量(cc)
直列4気筒ターボ
・1.196
直列4気筒ディーゼル
・2,188
最高出力
kw(ps/rpm)
85(116)/5,200~5,600 129(175)/4,500
最大トルク
Nm (kgm)/rpm
185(18.9)/1,500~4,000 420(42.8)/4,400
ミッション Super CVT-i 6AT 6MT
使用燃料 無鉛プレミアム 軽油

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