カムリなどミドルサイズセダンを徹底比較(アコード・アテンザ)

ミドルサイズセダンの概況

2017年7月にフルモデルチェンジされて依頼、前年比700%以上という好調な販売を続けるカムリ。

久々のカッコイイセダンが登場したことで、セダンの復権なるかという話題にもなっています。

そのカムリのライバルと言えば、カムリと同じく北米市場をターゲットにしたアコードがあげられます。

ボディサイズ、ハイブリッド専用車など、カムリとコンセプトが同じであり、最大のライバルと言えます。

もう一台あげるならマツダのアテンザセダンでしょう。

ボディサイズはカムリ、アコードに近く北米が主戦場ですが、日本国内向けには2.0L、2.5Lのガソリンエンジンと22Lのクリーンディーゼルをラインナップするマツダのフラッグシップセダンです。

この3台のミドルサイズセダンを、フルモデルチェンジされたカムリを中心に比較していきます。

スポンサーリンク

カムリの概要

2017年7月10日、日本でのフルモデルチェンジを正式発表し、販売を開始。

「キーンルック」を進化させたエクステリア、
TNGAプラットフォーム、そしてリチウムイオン電池を採用したハイブリッドシステムと、完全新設計の次世代エンジン「ダイナミックフォース」の2.5L・A25A-FXS型が搭載された。

北米中心のモデルであることに変わりないが、新しいデザインはセダンを熱望する根強い層からの期待に答えるスタイリッシュなものとなった。

居住性を比較

セダンにとって、欠かせないのが居住性能。

単なる広さや機能性ではなく、ゆったりとした広がり感、破たんしない乗り心地、そして価格に相当する高級感といった全ての満足感を得られる居住性能が求められます。

近年では走行性能に振りすぎたスポーティーな味わいが多くなっていますが、スポーティー感はほどほどに抑えるのが国内のミドルサイズセダンの流儀。

ここに挙げた3車のうち、新型カムリが最もソフト路線で、アコードとアテンザはハード寄りといったイメージになります。

カムリ アコード
ハイブリッド
アテンザ
セダンXD
全長
全幅
全高(㎜)
4,885
1,840
1,445
4,945
1,850
1465
4,865
1,840
1,450
室内長
室内幅
室内高(㎜)
2,030
1,535
1,185
2,050
1,595
1,195
1,960
1,550
1,170
ホイールベース(㎜) 2,825 2,775 2,830

カムリの居住性

新型カムリは、TNGAに基づく新開発のプラットフォームにより上質な乗り味を実現しています。

また、トヨタ初の液体封入式のエンジンマウントを採用したことに加え、重心高を下げることで横揺れの少ない乗り心地と安定した高速走行に貢献しています。

インテリアでは、継ぎ目のない金属調加飾などの部品構成や、複数の色・素材を効果的にコーディネートする「フレックスコーディネーション」、宝石のタイガーアイをイメージしたオーナメントパネルなど、素材の見せ方や豊かな風合いにこだわり、上質な空間を演出しているのはトヨタの培った高級セダン造りの真骨頂と言えるでしょう。

さらに、ディスプレイの相互リンクによる情報表示により、運転に集中できるコックピットを実現。

また、ナビゲーションとヒーターコントロールパネルが一体となったセンタークラスターパネルには、フラッシュサーフェスデザインを採用。

先進のインターフェイスを搭載することも、今日の高級セダンの鉄則と言えるでしょう。

カムリの値引きとリセールバリュー

アコードの居住性

「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-MMD」は、走行性能に優れている以外に、EV 走行を主体にするため静寂性が高く快適な室内を演出しています。

Apple CarPlayやAndroid Autoの機能が付加され車両のネット接続がより促進。

シフトノブによるシフトワークは後期型から消失したコクピットは先進性が感じられ、隔離とは異なる高級感。

インテリアは、木目調パネルの色調を変更したほか、ミラーブラックパネルやグロスワンブラックパネルを採用したものの、色使いや素材などの違いにより、シンプルすぎてやや質感が高級セダンとしては物足りない印象です。

しかし、北米の顧客をメインターゲットにしている大きめのシートは日本人の体系にもマッチしており、これまでの日本育ちのセダンのシートの方に違和感を持つほどの出来の良さとなっています。

アコードハイブリッドの値引きとリセールバリュー

アテンザセダンの居住性

近年、質感が劇的に向上したマツダ車の中で、フラッグシップとなるアテンザは最高峰。

これ以上上のクラスを持たないということが、カムリやアコードと根本的に異なる点です。

ボディサイズは2車よりやや小ぶりですが、ロー&ワイドの造形が、2車に引けを取らない存在感を与えます。

室内はカムリやアコードよりホイールベースが広いこともあって差はなく、足元スペースは余裕があります。

ルーフがかなりせまって圧迫感が感じられますが、それも程よい程度で、逆にプレミアムな印象になります。

国産車では早くから採用しているホワイトのナッパレザーシートは、好みもありますが、アテンザの高級感あふれるインテリアの象徴となっています。

また、機能面でも、ソフトウェアをアップデートでき、つねに最新のサービスを利用できるコネクティビティシステムの「マツダコネクト」や、BoseRサウンドシステムなどの採用により、フラッグシップにふさわしい内容となっています。

燃費を比較

一時は安値で安定していた10月10日時点でのレギュラーガソリン1L当たりの全国平均価格は134.9円。

レギュラーガソリンの値上がりは4週連続で1か月に3.6円上昇しています。

このことはどの様なクラスを検討されていても、より低燃費な車種を選びたくなる理由になります。

今回取り上げた車種も燃費性能に優れていますが、ハイブリッド車であるカムリとアコードが当然有利。

2車ともに30㎞/Lを超える低燃費となっています。

また、クリーンディーゼルのアテンザは、燃費こそハイブリッド勢にかないませんが、燃料代の安さや、同クラスでも割安感のある価格設定など、総合的な経済性を誇っています。

カムリ アコード
ハイブリッド
アテンザ
セダンXD
JC08モード燃費 28.4~33.4 30.0~31.6 18.2~22.4

カムリの燃費

新開発の「ダイナミックフォースエンジン2.5」と、ハイブリッドシステム(THSⅡ)を組み合わせ、軽量化されたプラットフォーム「TNGA」を採用したことで、アコードを上回る同排気量クラストップレベルとなる33.4km/Lの低燃費を達成しています。

これは同じくトヨタのハイブリッド専用セダンである「SAI」の22.4㎞/Lを10㎞/L上回ることになり、この2車を比較したならば、間違いなくカムリを選ぶ結果となるはずです。

新プラットフォーム「TNGA」については、骨格の接合部に先進の溶接技術「レーザースクリューウェルディング(」の採用や、「構造用接着剤」の使用により剛性を強化。

さらに、超高張力鋼板「ホットスタンプ材」を適用拡大するなどで軽量化され、低燃費に大きな貢献をもたらしています。

カムリのモデルチェンジ情報や価格・相場

アコードの燃費

新カムリには抜かれたものの、アコードの燃費も31.6㎞/Lとトップクラス。

しかも、その燃費に達したのはカムリのフルモデルチェンジの一年以上前の2016年5月でした。

アコードが採用する「SPORT HYBRID i-MMD」は、寒冷時の燃費性能向上のため、排熱回収システムが新たに採用され、小型化されたシステムは、従来モデルに比べて1.6km/L向上しました。

車両重量がカムリとほぼ同じであって、微差ながら燃費でさが出たのは、カムリを上回るその動力性能の高さが要因といっていいでしょう。

逆に、これだけのパワーとトルクがありながらも、カムリに微差までせまる燃費を実現しているのは驚異的なもなのです。

アコードのモデルチェンジ情報や価格・相場

アテンザセダンの燃費

アテンザの「SKYACTIV-D 2.2」クリーンディーゼルエンジンは、乗用車用では世界初となる蓄電器にキャパシタを採用した減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イーループ)」を全車に標準装備したことで、優れた燃費性能を実現させています。

ガソリンエンジンよりも熱効率が良いディーゼルエンジンを採用するアテンザですが、ハイブリッド勢に対してさすがに部が悪く、燃費は22.4㎞/L止まり。

しかし、燃料費の安い軽油を利用するために、ランニングコストは意外に安くつき、走行距離が伸びるほど差は少なくなるはずです。

とは言っても、アコードはともかく、ほぼ同じ価格帯でこの開きは大きく、燃費に関しては新型カムリに完敗と言わざるを得ません。

アテンザセダンのモデルチェンジ情報や価格・相場

走りを比較

カムリ アコード
ハイブリッド
アテンザ
セダンXD
エンジン型式
排気量
直列4気筒
2487ハイブリッド
直列4気筒
1,993ハイブリッド
直列4気筒
2,188ディーゼルターボ
最高出力
kw(ps/rpm)
131(178)/5,700 107(145)/6,200 129(175)/4,500
最大トルク
(N・m[kgf・m]/rpm)
221(22.5)/3,600~5,200 175(17.8)/4,000 420(42.8)/2,000
モーター最高出力
kw(ps/rpm)
88(120) 135(184)
モーター最大トルク
(N・m[kgf・m]/rpm)
202(20.6) 315(32.1)
乗車人員(人) 5 5 5
駆動方式 2WD 2WD 2WD 4WD
トランスミッション 電気式無段変速機 e-CVT 6ECAT 6MT

カムリの走り

最大熱効率41%の高出力を両立したTNGA新エンジン「ダイナミックフォースエンジン2.5」と、進化を続けるハイブリッドシステム(THSⅡ)を組み合わせることで、優れた動力性能を両立したカムリのパワーユニットは高級セダンにふさわしい余裕のある走行性能を可能にしています。

そして、サスペンションは、フロントに新開発のマクファーソンストラット式を採用、リヤにはダブルウィッシュボーン式を採用し、ステアリングコラムの新開発により操舵感を向上、さらにラック平行式電動パワーステアリングは、意のままの走りと切り始めのレスポンスの軽快さを花王にしています。

アコードの走り

アコードのハイブリッドシステムには、2.0L 直列4気筒 エンジンに、同軸に並べた2モーターとクラッチを一体パッケージとしてトランスミッションケースに内蔵した電気式CVTを搭載する 「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド) i-MMD」(e-CVT)が搭載されています。

電気エネルギーを用いて走行するゼロ・エミション走行を可能にし、発進と低中速域の走行では走行用モーターを駆動し、加速時やバッテリー残量が下回るとエンジンを用いて発電用モーターを回す「ハイブリッドドライブモード」を使用する。

そして、70km/hの高速域ではオーバードライブクラッチによってエンジンが駆動軸に直結されるパラレルハイブリッド式の「エンジンドライブモード」を使用するなど、必要に応じてモーターアシストが行われます。

アテンザセダンの走り

燃費ではかなわないものの、アテンザの「SKYACTIV-D 2.2」クリーンディーゼルエンジンは、低圧縮比化(圧縮比14.0)などによって、420N・m〈42.8kgf・m〉/2,000rpmという2.5Lのハイブリッド勢にまけないトルクを、低回転から発揮します。

また、ドライバーには感じとれないほどわずかなタイヤスリップなどをリアルタイムにモニターし、路面状況をいち早く予測して駆動力を積極的に自動制御する先進の4WDシステムi-ACTIV AWDや、タイヤの接地状態の最適化によって車両がよりドライバーの意図通りに動く「Gベタリングコントール」など、人馬一体を標榜するマツダの技術が盛り込まれています。

安全性能を比較

軽自動車にも「ホンダセンシング」など、高機能の安全運転支援システムがパッケージ化されて標準装備される現在、日本における高級セダンであるカムリクラスならもはや当たり前の時代になっています。

そうなると、このクラスには今後はさらに進んだ機能の装備が求められています。

先進安全運転支援パッケージプラス何を装備させていくのか、さらには既存のシステムの性能向上を含めて、新型がより有利になりますが新型、カムリが飛び抜けているかというと、他の2車とも同程度であり、また、コンパクトカーや軽自動車との安全装備の差は多くはありません。

そして、今や必需品と言われながらも普及率は10%程度にとどまる「ドライブレコーダー」の標準装備化がされていないのが問題です。

カムリの安全性能

安全面では、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーと、それに基づく統合的な制御を行う、安全運転支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備するとともに、後退時の死角に左右後方から接近する車両を検知して自動的にブレーキ制御を行うリヤクロストラフィックオートブレーキ機能をトヨタ車として初採用しています。

「Toyota Safety Sense P」のプリクラッシュブレーキは、対車両は自車速度約10km/hから作動、対歩行者は自車速度約10?80km/hで作動。

アコードの安全性能

2016年のマイナーチェンジにおいて安全面が改善され、ミリ波レーダーと単眼カメラで、クルマの前方の状況を認識する「ホンダセンシング」が標準装備化されています。

特にACCは全車速度追従方式へ改善され、インパネ上部のセンターディスプレイに、車両の左後方の映像をドアミラーに内蔵したカメラによりドライバーへ視覚的に映像情報を伝える業界初の安全装備「Lane Watch機能」が追加されました。

「ホンダセンシング」の衝突軽減ブレーキ〈CMBS〉は、約5km/h以上で作動し、対向車両(二輪車や自転車等を除く)と歩行者に対しては、自車が約80km/h以下で走行中の場合に作動します。

アテンザセダンの安全性能

先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ アクティブセンス)」を採用。

また、マツダ車では初採用となる「レーンキープ・アシスト・システム(LAS)」や「ドライバー・アテンション・アラート(DAA)」、「スマート・シティ・ブレーキ・サポート(後退時)(SCBS R)」および「AT誤発進抑制制御(後退時)」を新たに採用していますが、しかし、グレードによって内容が一部異なります。

衝突被害軽減ブレーキのアドバンストSCBSは、対車両約4~80km/h走行時、対歩行者約10~80km/h走行時に作動。

ミドルサイズセダンのまとめ

評価が高く、前年比を大きく上回る新型カムリですが、登録車の販売ランキングでは30位(2017年9月度)、販売台数は3,342台にすぎず、1位のノートの五分の一程度、さらにアコードやアテンザはランキング外なのです。

新型カムリがこの先いかに大ヒットしても、今の5倍売れるとは思えず、アコードやアテンザは問題外とすれば、このクラッスのセダンが復権するのは事実上不可能となります。

しかし、全体から見ればカローラアクシオのマイナーチェンジやインプレッサG4の健闘、そして東京モーターショーで発表されるであろう新型クラウンなど、セダンにも光明が差しているのかもしれません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事のタイトルとURLをコピーする