コンパクトSUV徹底比較(XV・C-HR・CX-3・ヴェゼル)

コンパクトクラスのSUVに求められるのは、オフロードの走破性よりも、日常での使いやすさや燃費と価格などの経済性、そしてアグレシップなデザインとなります。

特に、トヨタのC-HRにみられるような、もはやSUVとは思えないようなクロスオーバータイプが主流になりつつあります。

2017年4月にフルモデルチェンジされた「XV」は、インプレッサスポーツをべースとしたスバル唯一のコンパクトSUVですが、他のライバルたちと比べると、どのような評価をされるのでしょうか?
各項目にそって比較してみましょう。

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居住性を比較

新しいプラットフォームを導入したインプレッサスポーツをベースにする「XV」は、ベース車と変わらぬパッケージングを備えているために、居住性、積載性ともに低く車種では最も優れています。

専用ボディを採用するライバルがそのスタイリングに重点をおいたために、居住性能が犠牲になっているのとは大きな違いとなって表れています。

半面、ベースとなったハッチバック車とのデザイン上の差別化が十分ではなく、流行りのSUVルックも十分活かされなという欠点もあります。

また、通常の乗用車よりも、荷物をより多く積み込む機会があることが予想されるため、SUVのカーゴルームは重要なポイントになります。

全長/全幅/全高(㎜) 室内長/室内幅/室内高(㎜) ホイールベース(㎜)
XV 4,465/1,800/1,550 2,085/1,520/1,200 2,670
ヴェゼル 4,295/1,770/1,605 1,930/1,485/1,265 2610
C-HR 4,360/1,795/1,550 1,800/1,455/1,210 2,640
CX-3 4,275/1,435/1,210 1,810/1,435/1,210 2570

XVの居住性

室内スペース

ワイド&ローのスポーティなスタイリングや、インプレッサスポーツで定評のある広い室内空間を実現しながらも、扱いやすさや取り回しの良さは確保し、SUVならではの高いアイポイントや、近頃流行りの「隠れリアドアハンドル」をCピラーに採用していないので、死角の少ない良好な視界を備えています。

さらに、前席は左右席間と肩周りにも十分なゆとりを確保し、フロントシートバック形状の工夫などにより後席の足元も広くなっています。

また、ドアが90度近くまで開くため、乗降性に優れています。

適度な高さのヒップポイントによる足つき性とあわせて、スムーズに乗り降りできるほか、大きな荷物の積み下ろしも楽に行えます 。

インテリアは、内装はブラックとグレーを基調にアクセントとしてオレンジステッチを施し、インストルメントパネルは大胆な造形、シートトリムは4種類を設定しています。

ラゲッジスペース

先代XVよりも新型XVは開口が100mm広がり、奥行きは40mm長くなり、幅と奥行きが拡大したことで、荷室容量は385Lとなっています。

荷室の床下には汚れた荷物も収められるサブトランクが備わり、大きな荷物や長尺物を積みたい時は、6:4分割可倒式リヤシートによって荷室を自在に拡張することが可能なので、利用シーンに応じて、さまざまな荷物を積載できます。

XVの値引きとリセールバリュー

ホンダヴェゼルの居住性

室内スペース

ヴェゼルはフィット同様にセンタータンクレイアウトを採用したことで、見た目からは想像できないほどの広さと、多彩なシートアレンジを可能にしています。

リアはミニバン並みにゆとりがあるひざ周り空間を確保し、また座面長を上級セダンと同等レベルとして、シートバック角度を最適化したことでロングドライブでも疲れにくい着座姿勢を実現させています。

さらに、不織布タイプのフロアアンダーカバーや、高遮音性のフロアカーペッなど、高性能の防音材を採用したことにより優れた静粛性を実現しています。

ラッゲジスペース

9.5インチのゴルフバッグも積み込みやすい、ワイドな開口幅。

開口部の地上高もクラストップレベルの低さを実現。

さらに、乗る人の数や、使うシーン、積みたい荷物にあわせて、自在に使えるシートアレンジは、後席の座面をはね上げることで、高さのある空間を生み出す「チップアップ機構」などのアレンジで、室内をも荷室空間にかえてしまいます。

ヴェゼルの値引きとリセールバリュー

トヨタC-HRの居住性

室内スペース

「我が意の走り」と「格好良さ」。

どちらも極限まで追求したC-HRにとって、室内スペースの確保よりも、車両と一体感を感じられる高い操作性と心地良いフィーリングの実現に重点がおかれています。

したがって、他のライバルより広く感じることもなく、解放感も後方視界も良くありません。

逆にそのスポーツカーのような適度な圧迫感がこのクルマの魅力となり、購入したユーザーから室内スペースについての不満はないのです。

そして、ステアリングを握った際の回しやすさと安定的な操作性を両立するドライビングポジションの設定をはじめ、理想の握り心地を追求したステアリング、さらにシフトレバー、アクセル&ブレーキペダル、フットレストに至るまで、位置や角度、形状、操作荷重特性の最適化を徹底して図ったこだわりがインテリアに表れています。

ラッゲジスペース

通常時のラゲージ容量は318L 、後席シートバックを倒したフルフラット時のラゲージ容量1,112Lと、プリウスと同じプラットフォームのおかげで見た目以上に積載できます。

そして、ハイブリッド車もガソリン車も同程度の積載能力を備えていますが、開口部が高いのが難点です。

C-HRの値引きとリセールバリュー

マツダCX-3の居住性

前席はサポート性が良く運転姿勢も的確ですが、このポジションのためにペダルと乗員の位置が少し後退して、後席の足元空間を狭めています。

つまり、ドライビングポジションを優先させた結果、後席の足元空間が犠牲になってしまっているのです。

それでも乗員の足が前席の下に収まりやすいので、座り心地は悪くなく、大人4名の乗車は可能にしています。

ラッゲジスペース

荷室は容量350L(サブトランク含む)の荷室スペースを確保し、積載状況に応じて上下の位置を変えられるフレキシブルボードも備えますが、 リアゲート開口部の下端が高めで、リアゲートを寝かせているので背の高い荷物が収まりにくいのは、C-HRと同じです。

CX-3の値引きとリセールバリュー

走行性能を比較

1.6Lエンジンを追加設定したXV。

ハイブリッドとガソリンエンジンを設定する。

そしてディーゼル専用車のCX-3というパワーユニットの異なる車種が揃いました。

燃費なら当然ハイブリッドのC-HRとヴェゼル、トルクならディーゼルのCX-3、コストパフォーマンスなら1.6Lでも全車4WDのXVという、それぞれの特徴がハッキリと主張されています。

燃費と価格

jc08モード燃費 車両価格(円)
XV2.0 16.0~16.4 2,484,000~
1.6 16.2 2,138,400~
ヴェゼルハイブリッド 21.6~27.0 2,270,000~
1.5 19.0~20.6 1,920,000~
C-HRハイブリッド 15.4 2,516,400~
1.2Lターボ 30.2 2,646,000~
CX-3 21.0~25.0 2,376,000~

動力性能

エンジン型式
排気量(cc)
最高出力
kw(ps)/rpm
最大トルク
N・m(kgf・m)/rpm
XV 水平対向4気筒
1,599
85(115)/6,200 148(15.1)/3,600
水平対向4気筒
1,995
113(154)/6,000 196(20.0)/4,000
ヴェゼル 直列4気筒1,495 97(132)/6,600+22(29.5) 156(15.9)1,600+160(16.3)
直列4気筒1,495 96(131)/6,600 155(15.8)1,600
C-HRハイブリッド       直列4気筒・1,797 77(98)/5,200+ 142(14.5)/3,600+163(16.6)
1.2Lターボ 直列4気筒1,196 85(116)/5,200~5,600 185(18.9)/1,500~4,000
CX-3 直列4気筒・1,498
ディーゼル
77(105)/4.000 270(27.5)/1,600~2,500

XVの走行性能と燃費

新プラットフォームの採用により、操舵応答性と操縦安定性を一段と高め、2.0Lエンジンを直噴化すると共に、新たに1.6Lエンジンを採用しています。

また、アクティブ・トルク・ベクタリングとAWDのメリットを最大限に引き出すアクティブトルクスプリットAWDを全車に標準装備し、リアルタイム制御により、4つのタイヤに最適なトルクを配分して優れた悪路走破性を発揮します。

さらに、電子制御システム「X-MODE」を採用しエンジン・トランスミッション・AWD・VDCを統合制御。

4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールすることで、本格的オフローダーの走破性を合わせ持つことがXV最大の魅力となります。

XVの評価と買取・値引き・燃費情報

ヴェゼルの走行性能と燃費

ハイブリッド車には、「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-DCD」を搭載し、1.5Lエンジンを直噴とすることにより、高出力モーターとの組み合わせで2.0Lエンジン並みのハイパワーと、JC08モード27.0km/Lの低燃費を達成しています。

また、4WDシステム「リアルタイムAWD」をハイブリッド車にも搭載していることも注目されます。

さらに、電子制御パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能を全タイプ標準装備とし、ハイブリッド車には、燃費によい運転をアクセルペダルの反力で知らせるリアクティブフォースペダルをホンダ車として初めて搭載しています。

また、1.5L車をラインナップすることで、手軽な価格でSUVになじめることも、ヴェゼルが大ヒットした要因といえるでしょう。

ヴェゼルの評価と買取・値引き・燃費情報 | 車価格.net

C-HRの走行性能と燃費

エンジンは2WD車と4WD車で別になっており、2WD車は、プリウスと同じ1.8Lハイブリッド、そして4WD車は1.2Lターボの2種類が設定されています。

プラットフォームは4代目プリウスと同じ「TNGA」ですが、ホイールベースを短縮しています。

さらに、低重心パッケージに加えて、「レスポンス×リニアリティ×コンシステンシー」の3つの特性を徹底して磨き上げたことで、荒れた路面や段差を乗り越える際も、しなやかでフラットな乗り心地を確保しています。

また、1.2L車は、シングルスクロールターボチャージャーを採用。

幅広い回転域で185N・mの最大トルクを生み出し、アクセル操作に対する瞬時のレスポンスや、スムーズな加速フィーリングがもたらされます。

C-HRの評価と買取・値引き・燃費情報 | 車価格.net

CX-3の走行性能と燃費

クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D1.5」専用車であるCX-3は、最大トルク270N・mという2.5Lガソリンエンジンを上回るほどの大トルクによる優れた走りと、JC08モード燃費25km/Lの燃費性能を両立させています。

また、全グレードにマニュアルトランスミッション(SKYACTIV-MT)、新世代4WDシステム「i-ACTIV AWD」を設定。

さらに、商品改良において、「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」を全車に標準装備したほか、ディーゼルのノック音の発生そのものを抑制する「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を全車に標準装備するなど、走行性能に磨きをかけ続けているのも魅力です。

安全装備を比較

「アイサイト(ver.3)」を全車標準装備するXVに対して、C-HRも「Toyota Safety Sense P」標準装備させるなど、安全装備に関しては新規機種が充実しています。

ヴェゼルやCX-3も最新のシステムを備えますが、一部のグレード以外はメーカーオプションとなるなど、XVとC-HRには差をつけられています。

安全性能だけはグレードによってわけ隔てなく、標準装備されることが何よりも重要であるので、「アイサイト(ver.3)」と数々のエアバッグを標準装備するXVは、このクラスでもっとも優れていることになります。

XVの安全装備

アイサイト(ver.3)を全車標準装備。

さらに「スバルリヤビークルディテクション」によって、自車の後側方から接近する車両を検知し、ドライバーに注意を促すことで安全運転をサポートします。

また、歩行者保護エアバッグを全車標準装備。

運転席SRSニーエアバッグをはじめ、従来からのデュアルSRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグも含め、合計7つの乗員保護用エアバッグを標準装備し、トップクラスの乗員保護性能を目指しています。

ヴェゼルの安全装備

ミリ波レーダーを採用し、加えて「車両前方約60mまでの歩行者や対象物体の属性や大きさなどを識別」する単眼カメラを採用し、衝突軽減ブレーキなどを含む「Honda SENSING」と「前席用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム」がタイプ別に設定されています。

CX-3と同じく、グレードによってはメーカーオプションになってしまうので、購入に荷は注意しないとなりません。

C-HRの安全装備

ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーと、それに基づく統合的な制御により、クルマだけではなく、歩行者の認識も可能になり、事故の回避や衝突被害の軽減を支援 する「Toyota Safety Sense P」を標準装備しています。

検知できる距離が長い「ミリ波レーダー」と、物体の形や大きさが識別でき、歩行者も認識できる「単眼カメラ」という特性の異なる2種類のセンサーが、認識能力と信頼性の高いシステムを可能にしています。

CX-3の安全装備

「i-ACTIVSENSE」一部車種に標準装備

CX-3が装備する「i-ACTIVSENSE」は、フォワード・センシング・カメラを採用し、歩行者も検知、作動速度域も拡大した「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート」を採用するとともに、「交通標識認識システム」なども採用しています。

スバルの「アイサイト」やトヨタの「Toyota Safety Sense P」に勝るとも劣らない性能なのですが、グレードによって装備内容が異なり、フル採用されているのはディーゼル車の最上位機種だけですので、購入時には注意が必要となります。

まとめ

2017年4月に発表されたスバルの「XV」が属するコンパクトSUV市場は、世界的なブームとともにホンダのヴェゼルやマツダのCX-3が先鞭をつけた国内においても人気が高まっています。

さらにトヨタがC-HRを発売させたことによって、2017年はさらに広がりを見せる傾向にある中での「XV」のフルモデルチェンジは、また新しい選択肢となりました。

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