4ドアセダンを徹底比較(インプレッサG4・アクセラセダン)

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「インプレッサG4」はハッチバックタイプの「スポーツ」とともにフルモデルチェンジでプラットフォームを一新し、居住性や走行性能を向上したほか、アイサイトおよび歩行者保護エアバッグを全車に標準装備しました。

4ドアセダンの「インプレッサG4」は、不振が続く国内のセダン市場において人気を得られるのでしょうか?また、主流のハッチバックではなくセダンをあえて選ぶ理由はあるのか?それはどのようなものなのでしょうか?ライバルとなる同クラスの4ドアセダン「アクセラセダン」との比較で見てみましょう。

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新型インプレッサG4とアクセラセダンの居住性を比較

最新のプラットフォームを採用した「インプレッサG4」が居住性、走行性能そして安全性において優れているのは当然の結果です。
1.5L~2.0Lクラスの4ドアセダンに求められる居住性は、限られたコストの中で、より高い質感が求められます。

同じプラットフォームとパワーユニットを使用しながらも、機能性を重要視するハッチバックとはここが異なるポイントになります。
スタイリッシュなクーペフォルムが全盛となっていても、4ドアセダンでは、全席においてより優れた居住性能が求められます。

購入者の年齢層の高さや後部座席の使用頻度からも、広さや静寂性といった乗り心地が走行性能よりも優先されるのです。

同クラスセダンのライバルである「アクセラセダン」も大幅改良によって進化していて「インプレッサG4」の最大のライバルとなります。

この2車を比較するにあたり、セダンにおいてもっとも気になる居住性については4つのポイントに分けて比べてみました。

4ドアセダンの居住性におけるポイントは次の様になります。

  • ポイント1 室内スペースの広さ
  • ポイント2 質感の高さ
  • ポイント3 静寂性
  • ポイント4 乗り心地

新型インプレッサB4の居住性

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室内スペースの広さ

「インプレッサG4」はプラットフォームが一新し、ホイールベースも拡大しているので主に後席の居住性アップと前席においても足元空間が広がっています。

トランクスペースも厚みが増して拡大しており、フロア下にサブトランクを設定するリアのラゲッジ容量は385L(VDA法)となり、荷室開口部にいたっては旧型比で100mmも広がり、荷物の出し入れも格段に向上しています。

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質感の高さ

カラーディスプレイやダッシュボードの造形も凝っていて、 各種の燃費情報など車両のさまざまな情報を大型ディスプレイに表示する「マルチファンクションディスプレイ」などのインターフェイス類も見やすく配置されています。
また、パーキングブレーキが全車にわたって電動式になったことでレバーが省かれて見栄えが良く、上級感が増した要因になります。

さらにシボのデザインや肌に触れる箇所の触感にもこだわるなど、これまでの機能重視路線からスバルが不得意とされた質感の向上を果たし、「レガシィ」など上級セダンに負けない内容と質感に仕上がっています。

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静寂性

エンジン回転が上昇する際のCVT特有の高音も新型では抑え込み、剛性を増したプラットフォームによって路上の細かなデコボコを伝えにくくなり、細かく上下に揺すられる感覚をうまく抑え込んだことで静寂性も向上しています。

乗り心地

乗り心地はひとクラス上のクルマを運転しているイメージになっています。

シートサイズもウレタンの厚みを増し背もたれの支え方も改善されていることで座り心地も向上しており、前席は適度に柔軟で肩まわりのサポート性も良くなっていることも乗り心地の向上に貢献しています。

インプレッサG4の値引きとリセールバリュー

マツダ・アクセラセダンの居住性

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室内スペースの広さ

ホイールベースは同じながら、「インプレッサG4」より短いボディザイズのため、後席のゆとりやトランクの荷室容量がこのクラスの4ドアセダンとしては物足りなく、4名乗車とその荷物を収納すると言う意味においては「インプレッサG4」に劣ります。

Autodesk VRED Design 2016 SR1-SP4

質感の高さ

エンジンONでメーターフードの前方に立ち上がる「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」など、運転者の視線の移動を極力少なくする装備も目立ち、スポーティーでありながら落ち着きと品格のあるインテリアを表現してい ます。

また、ピュアホワイトなど、大胆な色使いの革張りシートなど、最近のマツダ車特有の上質感あるインテリアは、シンプルながらも好感が持て、たっぷりとしたサイズのシートや「運転席10Wayパワーシート 」などが設定されるなど、前席が優先された室内となっています。

静寂性

2016年7月の大幅改良において、「アクセラ」の特徴であるディーゼル車には、ノック音自体を抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を搭載し、ディーゼル車であることを意識しないほどの静寂性を手に入れています。

乗り心地

どうしても走行性能を重視したためにやや硬い乗り心地の「アクセラセダン」ですが、大幅改良でショックアブソーバーなどの変更を受け、この点でも安定性と乗り心地のバランスが向上しています。

アクセラの値引きとリセールバリュー

居住性能の評価

新型「インプレッサG4」と「アクセラセダン」はその質感が向上した車種といえます。

両社に共通するのはシンプルながらも素材の使い方がうまく、けっして豪華ではないものの上質なイメージに仕上がっている事と、操作性も向上している点です。

しいていえば「アクセラセダン」の方が上級車種の「アテンザ」の流れをくむデザインで、セダンを求めるユーザーを引き付ける要素が多くなっています。

居住性比較表

インプレッサG4 アクセラセダン
乗車定員(人) 5 5
全長
全幅
全高(㎜)
4,625
1,775
1,455
4,580
1,795
1,455
室内長
室内高
室内幅(㎜)
2,085
1,520
1,200
1,845
1,505
1,170~1,185
ホイールベース(㎜) 2,700 2,700

新型インプレッサG4とアクセラセダンの燃費を比較

単純に燃費性能だけの比較なら、ハイブリッドやディーゼルエンジンをラインナップする「アクセラセダン」が優れているのは当然です。

しかし、実際に車両価格も含めて考慮すると燃費だけでは選びにくいのも事実です。

今回のフルモデルチェンジにおいて「インプレッサスポーツ」は、ハイブリッドやダウンサイジングターボなどの新しいパワーユニットの投入はなく、1.6L、2.0L車において燃費の向上は小さいものでしたが、車両価格も考慮すると非常にコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

しかしガソリン車に限ってみても、ライバルと大きな差は無く、燃費と価格のバランスで最も経済的なセダンはどれか非常に迷う事になります。

新型インプレッサG4の燃費

先代同様、新世代BOXERエンジンを採用する「インプレッサスポーツ」は、今回のフルモデルチェンジにおいてほぼすべての部品を新設計し、高剛性化や軽量化、摩擦の低減を実現していますが、燃費の向上は7ごくわずかにとどまっています。

1.6LのFB16型と2.0LのFB20型が採用されますが、FB20型は燃料システムを直噴化し、部品設計の見直しを行うとともに、軽量化を実現したことで、燃費と実用域トルク両方を向上しましたが、このクラスの燃費としては平凡な数値となっています。

車両価格においては、「EyeSight(ver.3)」を全車標準装備したほか、国産車で初となる歩行者保護エアバッグなど7つのエアバッグを全車に標準装備していることで、エントリー価格は約192万円からと先代の160万円台から大幅に高騰しています。

装備アップ分を妥当と考えるかどうかは判断の分かれるところですが、燃費と価格そして安全性能を含めたバランスでは非常に優れており、あとは走行性能に満足出来ればコストパフォーマンスに優れた車種と言えるでしょう。

インプレッサG4の評価と買取・値引き・燃費情報

マツダ・アクセラセダンの燃費

「アクセラスポーツ」には優れた燃費性能と経済性で注目された新開発の1.5Lのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTI-D1.5」をラインナップしていますが、「アクセラセダン」には設定されません。

低燃費ということでは2.2Lクリーンディーゼルエンジン搭載車がありますが、270万円を超える車両価格になり、1.5Lのエントリー価格に対して100万円以上の上乗せになってしまいます。

別モデルとされている「アクセラハイブリッド」も240万円を超えるのですが、「インプレッサG4」の上級グレードとわずかな差という事でギリギリ比較対象になるでしょう。

燃費性能は30.0㎞/Lと、もちろん比較車種中のトップです。

アクセラの評価と買取・値引き・燃費情報

燃費と価格の評価

「インプレッサG4」を基準にした場合、「アクセラセダン」の1.5L車なら「インプレッサG4」の1.6L車より燃費で上回り、価格もヤシという事になりますが、「インプレッサG4」の2.0L車に対してはハイブリッド車のエントリーモデルのみが対象になり、それ以外は価格差が大きく燃費の差が帳消しになるのです。

燃費比較表

インプレッサG4 アクセラセダン
車両価格(円) 1,922,400~ 1,760,400~
JC08モード燃費 1.6L 17.0~18.2
2.0L 15.8~17.0
1.5Lガソリン 17.8~20.4
1.5Lディーゼル 21.8          

新型インプレッサG4とアクセラセダンの走りを比較

4ドアセダンであっても軽快な走行性能が求められるのがこのクラスの特色です。
それは、「インプレッサG4」「アクセラセダン」はハッチバックタイプがあるために、同じ様にスポーティーな味付けになるのに対して、セダン専用車である「プレミオ」や「シルフィ」はセダンユーザーに相応しい味付けと言えるでしょう。

新型インプレッサG4の走り

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新型となった「インプレッサG4」は、1.6Lエンジンの軽量化、2.0Lエンジンの直噴化などの改良に加えて新世代プラットフォームである「SUBARU GLOBL PLATFORM」を初めて採用 しました。
これによりボディの横曲げ剛性で90%、ねじり剛性で70%、フロントのサスペンション支持を含めた横剛性で70%、リアはサブフレーム支持を含めて100%向上させたことで、 操舵応答性と操舵安定性が飛躍的に向上しています。

つまり、シャーシー性能が動力性能を上回ることで、優れた走りを安心して楽しめるといえます。

また、パドルシフトを全車に標準設定し、アクティブ・トルク・ベクタリングも一部に採用するなど、ファミリーカーでありながらも走る楽しさを追及しています。

マツダ・アクセラセダンの走り

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「SKYACTIVテクノロジー」を全面採用した現行モデルは、「セダン」であってもその走行性能に高い評価を受けています。

特にマツダ独自のクリーンディーゼルエンジンは、2.2Lながらガソリン4.0L車並みの高トルクを発生するなど、クラスを超えた動力性能が魅力となっています。
また「アクセラハイブリッド」は、トヨタから技術供与された旧「プリウス」のシステムをベースとしながらも「SKYACTIV-G2.0」エンジンを組み合わせることで、好評されるスペック以上の動力性能であるという評価をえています。

その他の新しい機能としては、エンジンの駆動トルク変動を利用した 「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール)」を全車に搭載したことが、一部車種にしか採用されない「インプレッサG4」との大きな差となっています。

走りの評価

エンジンのバリエーションが少なく、1.6L、2.0Lともに平均的なファミリーカーレベルの「インプレッサG4」に対して、ディーゼルとハイブリッドもラインナップする「アクセラセダン」は魅力的です。

プラットフォームの良さはなかなか実感できませんが、ディーゼルのビッグトルクは誰にでも実感できる分かりやすさなのです。

パワーユニット比較表

インプレッサG4 アクセラセダン
エンジン型式
排気量
水平対向4気筒
1,599  1,995
ガソリン
直列4気筒・1,496 
ディーゼル
直列4気筒・2,188
最高出力
kw(ps/rpm)
1.6L 85(115)/6200
2.0L 113(154)/6000
1.5Lガソリン 82〈111〉/6,000
1.2.2Lディーゼル 129〈175〉/4,500
最大トルク
(N・m[kgf・m]/rpm)
1.6L 148(15.1)/3600
2.0L 196(20.0)/4000
1.5Lガソリン 144〈14.7〉/3,500
2.2Lディーゼル 420〈42.8〉/2,000

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新型インプレッサG4とアクセラセダンの安全性能を比較

「インプレッサスポーツ」が採用する「アイサイトⅢ」は、現在最も高性能な先進安全装備であり、フルモデルチェンジにおいては全車に標準装備されたことで、新たな段階へ進んだと言えます。
このところどこのメーカーも安全装備に関する充実化が進んでいますが、その性能においては「アイサイト」が頭一つ抜きん出ているといえます。

燃費や走行性能、そして居住性といった従来からの比較内容に新たに加わったのが、先進安全装備です。

今では軽自動車にも採用されることが当たり前となっている自動ブレーキに代表される先進安全装備ですが、運転の疲労を軽減するといった自動運転につながる機能が注目されることでユーザーの注目度が高まり、その性能が販売を左右するほどになっています。

新型インプレッサG4の安全性能

  
新型「インプレッサG4」は、「EyeSight(ver.3)」を全車標準装備したほか、国産車で初となる歩行者保護エアバッグも全車に標準装備しています。

また、乗員保護用エアバッグはデュアルSRSエアバッグ、SRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグに加え、「インプレッサ」では初となる運転席SRS「ニーエアバッグ」を追加して合計7つのエアバックを全車に標準装備しています。

マツダ・アクセラセダンの安全性能

歩行者も検知できるようになった「i-ACTIVSENSE」は、スバルの「EyeSight」がステレオカメラのみを用いているのに対し、カメラに加えてミリ波レーダーと赤外線レーザーをも用いており、カメラだけで検知するのが困難な濃霧や豪雨などの悪天候に威力を発揮するのが特徴となっています。

その他、「ブラインド・スポット・モニタリング」「交通標識認識システム 」なども設定されています。

全車標準装備ではないことが「インプレッサG4」」との大きな違いになります。

ちなみに「i-ACTIVSENSE」装備のグレードである「1.5S PROACTIVE」は2,138,400円となります。

安全性能の評価

今最も重要視される装備になっている先進安全装備は、ユーザーの車選びの重要な判断基準となっています。

その中でも「アイサイトⅢ」が最先端とされていますが、マツダの「i-ACTIVSENSE」も機能を強化しており、遜色ない性能になっています。

そして、このクラスにおいても全車に標準装備することが今後の主流になるとすれば、「インプレッサG4」がその先駆けとなるはずです。

総合評価

国内にはこの2車以外にもトヨタの「プレミオ/アリオン」、日産の「シルフィ」などセダン専用車種が存在しますが、「インプレッサG4」に対抗する車種として検討するならば「アクセラ」ほど適切な競合車はいないでしょう。
「アイサイト」を始めとする安全装備を標準装備する「インプレッサG4」と、「トルクベクタリング」を標準装備する「アクセラセダン」。

そのデザインの方向性を含め、競合するというよりかなり好みが分かれる2車ですが、幅広い支持を集められるのは「インプレッサG4」ではないでしょうか。

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