軽ワゴン徹底比較(ワゴンR・ムーヴ・ゼスト)

ワゴンR

ワゴンRが先鞭を付け、ムーブが追随する形の軽ワゴン市場は、他のライバルを振り切って軽自動車の主流になり、今トールワゴンという新たなライバルにその存在意義を揺るがされている。そのスペースの大きさで主流になった軽ワゴンだが、「タント」に代表されるトールワゴンには適わず、低燃費では軽量な「アルト」「ミラ」に負けてしまう現状をいかに抜け出すのか、その魅力を比較することでみつけっだして見た。

比較車種とグレード

●スズキ ワゴンRアイドリングストップ
●ダイハツ ムーブ L
●ホンダ ゼスト G

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ワゴンR

ワゴンR

軽でも大人4人がゆったり乗れる軽ハイルーフワゴンの定番。幅広いユーザー層に人気と知名度がある車種でもある。大ヒットモデルにもかかわらずグレードはシンプルで、FXと装備が充実するFX Limitedの2種のみ。それに4WDが加わる。2012年1月のマイナーチェンジでアイドリングストップ車が別グレードとして追加された。

 インパネシフトの採用で運転席と助手席のウォークスルーが可能なのもこのタイプの定番だ。大型メーターに機能を集中させたり、シンプルなデザインの運転席周りはコンパクトカーよりも広さを感じさせるほど。4座すべてがスライド可能なシートや、多彩なシートアレンジで限られた空間を有効利用し、ラゲッジルームとしての使用も考慮している。

長所と短所

長所>スライドドアを必要としなければ、これ以上系自動車に求めるものはないというぐらいの最終進化系。燃費は当然ながら、高さを生かした広さはコンパクトカーを体感でしのぎ、軽量化されたボディは、リッターカー並みの走りも可能に。

短所>価格が下がり、燃費も同じ程度になってきたコンパクトカーとまともに競合するようになり、軽自動車の利点をどこに見出すか、その点ではまだまだ燃費のアドバンテージが少ない。ムーブにも決定的な差をつけられたのは大きい。また、個性を主張するカスタムモデルの「スティングレー」はあまりにも価格が高すぎる。

ワゴンR値引き交渉と下取り相場 2014-09-10

ムーブ

ムーヴ

最大の売りは、ライバル「ワゴンR」の23.6㎞/Lに差をつける27.0㎞/LのJC08モード燃費だろう。同等の仕様のエンジンとシステムを利用してのこの差は大きなアドバンテージになる。要因としては同じアイドリングストップでも、7km/hになると停車前でもエンジンを停止させる「新エコアイドル」がある。しかもシリーズ全車に標準装備させたことも評価できる。また、燃費だけではなく、同等のボディーサイズながら室内寸法は全てライバルを上回っていることも見逃せない。そして、「ムーブ」を特徴付ける横開きのリアゲートは、他のワゴンにないアイテム。賛否はあるだろうが、全ての軽ワゴンががハッチゲートにする理由はない。

 インテリアは、一体感のあるシンプルな造形。センターメーターは扇状に広がる見やすいデザインを採用する。もちろんインパネシフトで足元も広々。大容量深底ラゲッジアンダーボックスやリヤシート一体ロングスライドなどで荷物の両にあわせたアレンジを可能にした。

ムーヴ値引き交渉と下取り相場 2015-01-19

長所と短所

長所>新エコアイドルとイーステクノロジーを採用した燃費は「ワゴンR」に大きな差をつけた。この燃費でギリギリ、コンパクトカーに対して軽自動車を選ぶ理由が維持できるライン。ハッチゲートの横開きは、このサイズでは有効。全車種にこのシステムを採用したのは英断。

短所>同じく高すぎる価格のカスタムモデルだが、人気があるのは事実。しかしライバルにあるターボの設定がなく、「ワゴンRスティングレー」ほどのインパクトがない。

ムーヴの買取相場とモデルチェンジ暦

ゼスト

ゼスト
By Kuha455405 (Own work (本人撮影)) [GFDL (http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html) or CC-BY-SA-3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], via Wikimedia Commons

独自のデザインセンスと高品質あであれほどヒットした同車だが、ホンダ得意の「ヒット車放置プレイ」で完全に他社に差を付けられている。見劣りする18.6㎞/LのJC08モード燃費も発売当時はトップクラスだったはずであり、ホンダ以外の進歩は目覚しい。

 インパネシフトのダッシュボードは3車の中では一番立体感があり、エクステリア同様角張ったデザインが新鮮ですらある。室内の収納も充実しており、ホンダならではの低床低重心は室内高1340㎜と3車中トップの数値だ。また、後席を2アクションでダイブさせ、荷室を有効利用するアイデアも採用している。

長所と短所

長所>ダイナミックなボディスタイルは、画一的になりがちな軽ワゴンの中にあって、稀有な存在。特にカスタムモデルの「スパーク」は迫力がある。

短所>軽自動車は燃費がいいと、漠然と思われているうちはよかったが、JC08モードの数値がCMで飛び交うようになると分が悪い。気がつくとコンパクトカーでも燃費の悪いランクに入ってしまう数値のまま。せっかくの個性が生かされない。

ゼストの買取とモデル概要

総合評価

ここは「ムーブ」の勝ち。「ワゴンR」が完成形としたら、まだまだ進化の余地があることを示している一台だ。バリエーションも多く、トールタイプのデザインが女性向きと思われる人には安定感あるスタイルも好感が持てる。

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スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

ワゴンR ムーブ ゼスト
比較グレード FX アイドリングストップ
価格 1,197、000円 1,120,000円 1,170,750円
車体寸法(㎜) 3395×1475×51600 3395×1475×1635 3395×1475×1645
室内寸法(㎜) 2050×1295×1275 2075×1350×1280 1810×1315×1340
最小半径(m) 4.2 4.4 4.5
トランスミッション CVT CVT 4EAT
排気量(cc) 658 658 658
エンジン出力(kw/ps) 40(54) 38(52) 38(52)
JC08モード燃費 23.6㎞/L 27㎞/L 18.6㎞/L
アイドリングストップ アイドリングストップ 新エコアイドル なし
カスタムグレード スティングレーX カスタムX スパークGtype
ベース車価格 1,286,250円 1,310,000円 1,254,750円
ターボ車 スティングレーT スパクG TURBO
ターボ車価格 1,417,500円 1,391,750円

2012-08月 作成
2013-05-14再編集
2014-05-19画像追加

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