NBOXとライバル車の居住性を徹底比較(タント・スペーシア・デイズルークス)

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ホンダの軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」は、2011年11月の発売から5年目に突入するモデル末期でありながら、発売当時から変わらぬ人気を誇っています。

人気の秘訣は何といってもその広大な室内スペースと使い勝手の良さ
です。

軽規格によってボディサイズなどの自由度が少ないのにかかわらず、優れたパッケージングによって他社を凌ぐスペースと、独創的で多彩なシートアレンジによる使い勝手の良さが、軽自動車ユーザーの間に広く浸透しているからなのです。

そこで改めて、「NBOX」の優れた居住性能を、ライバル各車と比べつつ徹底比較してみたいと思います。

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室内の広さと使い勝手

寸法以上に広い室内空間と跳ね上げられるリアシートのN-BOX
ミラクルオープンドアの使い勝手が全てのタント

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単に室内寸法だけで見ると、「N-BOX」が特に優れている訳ではありません。

カタログの室内寸法は、ダッシュボードやドアトリムの形状で変わるため、あまり意味が無いことは、輸入車にその項目がないことでもわかります。
「N-BOX」が発売された当時、その徹底的なボックス形状による空間の広さが話題になりましたが、今では各車ともに似たような形状になり、「N-BOX」に大きなアドバンテージは無いように見えます。

気になる点としては、ライバルに対して最大で9.5㎝も長いホイールベースです。

四隅ギリギリにタイヤを配して、限られた寸法の中で、少しでも大きな居住空間を生み出すこの試みは、床面積の拡大に大きく貢献することになります。

そして寸法以上に広いと感じるのが、センタータンクレイアウトによって可能となった後席の多彩なシートアレンジです。

ライバル各車が真似できないこのレイアウトによって自由度が広がった後席下部を利用し、座面を持ち上げて広い空間を創り出し、ユーザーに様々な使い勝手を想像させてくれます。

ベビーカーを置いたり、子供が立ったまま着替える光景は、軽スーパーハイトワゴンではお馴染みですが、「N-BOX」と比べるとかなり異なっているのがわかります。

ベビーカーを折りたたんで横向きに乗せるライバル車に対して、「N-BOX」がその座面を折りたたむと、ベビーカーは前を向いたまま折りたたまなくてもおくこともできます。

お子さんの着替える風景においては、その足元の開放感がまったく異なります。

実は「N-BOX」にも欠点があって、折りたためる機能であることが影響してか、シートスライドが出来なかったのです。
全てのライバルが当然のように装備する中、「N-BOX」だけが固定されたシートであったのです。

これが一時期販売が失速し、「タント」にクラストップの座を譲った主な原因であることは、その後の改良でシートスライド機能が設定されたのち、再び販売が上向いたことを見ても分かります。

「タント」のミラクルオープンドアは、後席へのアクセスにおいては他と異なるアピールポイント。

この装備だけで子育て主婦の支持を集めたと言っていいでしょう。

N-BOXの「跳ね上げられるリアシート」など、このようなインパクトのある装備があるかないかで、車の評価に繋がってしまうのが軽スーパーハイトワゴンなのです。

荷室の広さと使い勝手

後席スライド量が最大のデイズルークス
荷室フロア高の低い N-BOX

荷室の広さは車種によってあまり差が無い。

アンダーボックスの深さや形状に弱冠の優劣があり、使い方によっては重要度が異なりますが、一般的な利用においてはほぼ同じ。

リアゲートが垂直に近いほど実用性は高く、「N-WGN」クラスほどの差はない。

ここでもシートスライドの利用が有効で、各車ぬかりなくラゲッジスペースを広げられる。

「デイズルークス」のスライド量が最も大きく、一番少ない「スペーシア」より9㎝も移動出来て、室内スペースと荷室スペースの応用の幅を広げています。

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荷物の出し入れに重要なポイントとして、地面から荷室フロアまでの高さがあります。

低ければそれだけ重い荷物の出し入れが楽になるのは言うまでもありません。

ここでは「N-BOX」が群を抜いています。

48㎝という高さは、「デイズルークス」の60㎝と比べると、とても大きな違いになります。

スペースこそ同じであっても、それぞれに特徴があり工夫が凝らさされています。

使う方にとって一番重要なシーンでの使い道を想定して選ぶことが重要になります。

荷室の高さが低いことは重要ですが、人によっては低すぎると逆に使い辛い場合もあります。

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収納という事での「N-BOX」の最大の利点は、やはりはねあげられる後席の存在で、リアのラゲッジスペース以外にもうひとつの荷室が存在することの意味は大きいのです。

大きくなりがちなリアゲートをいちいち開けなくても、運転席側後方のスライドドアを開けて荷物を入れることは、ショッピングなどで良く見かける光景です。

この場所が最も使いやすい収納場所であることは明白で、シートの上に汚れや落下を気にして置いたり、足元に押し込むよりもシートを跳ね上げたスペースに余裕をもっておくことが出来るのは、主婦目線からも絶大な支持を受けるポイントになります。

乗り心地

居住性能において、数値に現れないのが乗り心地です。

そこで他サイトの試乗レポートから乗り心地に関するものをご紹介しましょう。

レスポンス、モータージャーナリスト青山尚輝氏による試乗レポート
(以下要約)
マイナーチェンジにおいて、全車にフロントスタビライザーと14インチタイヤを装着した。

乗り心地はわずかとはいえマイルドになり快適感を増し、それでいて全高や重心を感じにくい走りっぷりを示してくれるようになっている。

NAエンジンはトルクが必要十分。

速度に乗れば高速道路の巡行もそこそこ静かに無理なくこなす実力を持ち合わせる。

http://response.jp/article/2015/04/02/248244.html

オートックワン、モータージャーナリスト渡部陽一郎氏による試乗レポート
(以下要約)
低い速度域では硬めに感じる。

路面の細かなデコボコを拾いやすい。

もう少し柔軟性を高めたいが、乗り心地の硬さは今日の軽自動車の大半に当てはまる傾向だ。

燃費性能を向上させ、高重心のボディでも走行安定性を確保するとなれば、どうしても乗り心地が硬くなってしまう。

http://autoc-one.jp/daihatsu/tanto/report-1513568/0003.html

価格.Com、モータージャーナリスト島崎七生人氏による試乗レポート
(以下要約)
走行中の音、振動が従来より明らかに小さくなり、いっそう快適に感じられるようになった。

前側隔壁、床、サイドトリム等の吸音、静振対策にさらに手を入れた効果はしっかりと実感できるレベルのものになっている。

https://www.kurumaerabi.com/test_drive/info/112069/

まとめ

今では普通車からのダウンサイザ―も多くなった軽トールワゴン。

それだけに居住性能に対する要望も今まで以上に大きくなっています。

居住性能も重要になっており、今までの機能性は維持した上で、高級感や静寂性も求められるでしょう。

そんな中、2011年発売という現在発売されている軽トールワゴンの中で最も古いモデルながらも、絶大な支持を受ける「N-BOX」は、これまでの完成形と言えます。

「N-BOX」以降のモデルである「スペーシア」が低燃費でリードし、「ウェイク」はより広い室内スペースを可能にしましたが、ユーザーの評価は今一つという状況です。

そしてこれから出てくるモデルがどのような進化を遂げるかが注目されます。

N BOXの評価と買取・値引き・燃費情報 | 車価格.net

スペーシアの評価と買取・値引き・燃費情報 | 車価格.net

タントの評価と買取・値引き・燃費情報 | 車価格.net

デイズルークスの評価と買取・値引き・燃費情報 | 車価格.net

スペック比較表

N-BOX タント
全長/全幅/全高(㎜) 3,395/1,475/1,780~1,800 3,395/1,475/1,750
室内長/室内幅/室内高(㎜) 2,180/1,350/1400 2,200/1,350/1,365
ホイールベース(㎜) 2,520 2,455
リアシートスライド幅(㎝) 19 24
荷室フロア高(㎜) 480~545 595
  スペーシア デイズルークス
全長/全幅/全高(㎜) 3,395/1,475/1,735~1,740 3,395/1,475/1,775
室内長室内幅/室内高/(㎜) 2,215/1,320/1,375 2,235/1,320/1,400
ホイールベース(㎜) 2,425 2430
リアシートスライド幅(㎝) 17 26
荷室フロア高(㎜) 535 600

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