スズキのクロスオーバーSUVを徹底比較(エスクード・SX4-CROSS)

 2015年10月にスズキから新型「エスクード」が発売されました。

「エスクード」のフルモデルチェンジではありますが、ボディサイズやエンジンは大幅にダウンサイジングされ、同年2月に発売された「SX4 S-CROSS」に近い車種となっています。

そしてスズキは旧型「エスクード」の2.4L車を4WDのみ残して「エスクード2.4」として併売させました。

 これでスズキのクロスオーバーSUVラインナップは「SX4 S-CROSS」「エスクード」「エスクード2.4」と、軽自動車メーカーのスズキとしては異例の品揃えになりました。

そこで、「エスクード」と他車との比較をする前に、この3車種の比較をしてみました。

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クロスオーバーSUVらしさの比較

時代にマッチした新型エスクード

エスクード
画像:http://www.suzuki.co.jp/release/a/2015/1015/index.html

 クロスオーバーSUVとは、乗用車をベースにしたSUVのことで、乗「り心地に優れ比較的軽量で燃費に優れる」というのが一般的な定義とされています。

このようにかなり曖昧なものなので、4WDでなくてもメーカーが「クロスオーバーSUV」としていればそうなんだということではあります。

ユーザーとしては本格的SUV選びとは異なり、悪路走破性などよりも、流行のスタイルであるそのルックスが重要になります。

燃費を追及するコンパクトカーや室内スペース重視のミニバンでは飽き足らない方が、SUVの持つアグレシップなイメージを求めています。

 その意味から見ると、「SX4 S-CROSS」はCROSSの名称が付くものの、他の2車種よりおとなしく、フロントフェイスもファミリーカーの様で、SUVらしさは感じられません。

また、最新モデルにもかかわらず、古臭ささえ感じてしまいます。

旧型となる「エスクード2.4」は一時代前のもろにSUVというイメージで、好きな方にはたまらないエクステリアでしょう。

新型「エスクード」はというと、流行りのクロスオーバーSUVらしさたっぷりのエクステリアで、「レンジローバー」に代表される欧州車のイメージが他の国産SUVとの差別化になっています。

クロスオーバーSUVとしての走行性能の比較

クロスオーバーSUVに必要な性能とは

 2.4Lのパワーと200㎜の最低地上高を持つ「エスクード2.4」の悪路における走破性が抜きん出ているのは当然ですが、クロスオーバーであるので、悪路走破性だけでは比較できません。

SUVとしては物足りない「SX4 S-CROSS」は、市街地走行での乗り心地だけなら3車種中一番ですが、最低地上高も低く、SUVというには物足りません。

新型「エスクード」は丁度その中間の絶妙な位置にありSUVとしてのタフさと、市街地での走行性能も快適にこなしそうだ。

2.4Lから大きくダウンサイジングされた1.6Lは過ターボなどの給器もなくパワー不足が懸念されるが、「エスクード2.4」より400㎏以上、人気の「ヴェゼル」や「CX-3」よりも300㎏も軽量化されたボディのおかげで、コンパクトクラスのクロスオーバーSUVとしては十分でしょう。

スズキのSUVをシーンで選ぶと3車種以外にもあるスズキのSUV

 ガッツリとSUVを楽しむなら3車種の中では「エスクード2.4」だが、スズキには他に「ジムニー」と「ジムニーシエラ」がある。

もし余裕があってもう一台SUVを持つなら、これらの方が面白いだろう。

日常の足として使い、悪天候や雪道にも安心して使いたいならCVTの「SX4 S-CROSS」が丁度よさそうだ。

これも「ハスラー」という選択肢があり、事実、多くのユーザーの支持を集めている。

そして、流行りのクロスオーバーSUVのスタイルが好みなら新型「エスクード」になるだろう。

街乗りでも悪路でもそれなりの走行性能が期待出来て、現実的だ。

こう見てみると、いつのまにかスズキはSUV天国になっている

ライバル達 群雄割拠の国内クロスオーバーSUV市場

 新型「エスクード」あるいは「SX4 S-CROSS」と同じクラスには「ホンダ ヴェゼル」、マツダ CX-3」、「日産 ジューク」「三菱 RVR」など、新型車やネームバリューのある強力なライバルが揃っており、販売する上では困難が予想されます。

特に燃費性能において劣っている事は大きなハンデとなるでしょう。

 「エスクード2.4」のクラスは非常に微妙なクラスです。

主流は2.0Lに移っており、公平に比較するなら同じような車に「トヨタ RAV4」があります。

が、どちらも「日産 エクストレイル」や「マツダCX-」、そして「三菱 アウトランダー」と比較すると、選びにくい車種と言えます。

良く分からないスズキの戦略

 「エスクード」「SX4 S-CROSS」、そして「エスクード2.4」とラインナップが強化されたスズキのクロスオ-バ-SUV。

三者三様の特徴があり興味深いのですが、価格帯が非常に接近しているのが気になります。

高額なはずの「エスクード2.4」も最安値の「SX4 S-CROSS」も同じ価格帯で選べます。

また、全て基本的にはモノグレード」ということもあり、3車種揃える意味があったのかが疑問にも思えます。

そして「エスクード」と「SX4 S-CROSS」はともにハンガリー製の輸入車ということで、今後の細かなブッシュアップもスムーズに行えるかどうか気になる所です。

ハンガリー産ワインになれるか「エスクード」と「SX4 S-CROSS」

 見た目のスタイリングだけなら、国産同クラスのライバルの中でも埋没しないだけの個性がある「エスクード」は大変魅力的です。

欧州生まれと言うのも、一種のステイタス(ワインの様に)として受け入れられれば、意外と健闘する可能性もあります。

スペック比較表

エスクード SX4 S-CROSS エスクード2.4
車両価格(円) 2,127,600~2,343,600 2,041,200~2,257,200 2,181,600~2,444,040
車体寸法(mm)全長/全幅/全高 4,175/1,775/1,610 4,300/1,765/1,575 4,300/1,810/1,695
室内長/幅/高(mm) 1,960/1,480/1,265 1,995/1,475/1,250 2,000/1,490/1,230
車両重量(㎏) 1,140~1,210 1,140~1,210 1,600~1,620
ホイルーベース(mm) 2,500 2,600 2,640
荷室容量VDA(L) 362(375) 420(430) 398
最低地上高(mm) 185 165 200
エンジン型式・排気量(cc) M16A直列4気筒  DOHC1,586 M16A直列4気筒  DOHC1,586 J24B直列4気筒DOHC 2,398
最高出力(kW[PS]/rpm) 86(117)/6,000 86(117)/6,000 122(166)/6,000
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 151(15.4)/4,400 151(15.4)/4,400 225(22.9)/4,000
駆動方式 FF  4WD FF  4WD 4WD
燃料タンク容量(L) 無鉛レギュラー・47 無鉛レギュラー・47 無鉛レギュラー・66
トランスミッション 6AT CVT 5MT 4AT
JC08モード燃費(㎞/L) 17.4~18.2 18.2~17.2 9.6~10.6
タイヤサイズ 215/55R17 94V 205/50R17 89V 225/65R17 101H

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