コンパクトミニバン、シエンタとフリードの居住性を徹底比較

 今回のコンパクトミニバンでは、事実上比較できるのは「シエンタ」と「フリード」のみということになります。

ミニバンである以上低燃費だけでは語れません。

むしろ、居住空間とラゲッジスペースの広さと使い勝手の方が重要になります。

そして、2列目3列目シートの快適性も見逃せません。

「シエンタ」の登場で改めて見直されるこのクラスのミニバンを居住性能という面から比較してみました。

 新型「シエンタ」はボディを拡大し、フリードとほぼ同じサイズに。

しかし、全高は1,700mmを下まわり「フリード」に比べて40mm低くワゴンに近い。

「フリード」は背の高さが強調されてミニバンの典型的なスタイル。

これが同じようにスライドドアを備えたミニバンではあるものの、両車の性格の違いになっています。

スポンサーリンク

居住性の比較

数字にも現れるシエンタの居住性

IMGP2784 IMGP2844
(シエンタ)

 新型「シエンタ」は低床フロアも特徴になっています。

スライドドアの間口部に段差はなく、そのフロア高は330mmで「フリード」の390mmより60mmも低くなっていて、乗降性に差が出るでしょう。

2列目はスライドを最後方にセットすれば、通常の慎重の人なら足が組めるほど。

逆にもっとも前にスライドさせれば、3列目にも足元にも頭上にも余裕が生まれます。

この3列目は旧型と比べるとシートに厚みと余裕があり、2列目の下に格納しておける。

これはシートを斜めに動かすことで実現しています。

 前席の居住性に差はなく、両車の違いはミニバンの生命線とも言える後席にあります。

2列目はベンチタイプとセパレートを設定しているのは共通。

ただ、セパレートシートの形状が異なり、「シエンタ」は2分割出来るが、中央に空間はなく通路にはならない反面、左右独立式のアームレストと、座面の脇に収納設備を装着しています。

「フリード」の2列目セパレートシートは左右の中央が通路になり、両側にアームレストを装着するミニバンの一般的な構造。

 そして3列目は「シエンタ」は2列目に比べると3列目の快適性は下がるが、薄型燃料タンクの採用で膝の持ち上がらない自然な着座姿勢が得られ、座面も柔軟でこのクラスのミニバンの3列目ではトップ水準。

「フリード」は、床と座面のが不足して3列目シートに座ると膝が少し持ち上がる。

6名の乗車では十分実用に耐えられるのですが、「シエンタ」と比較されると分が悪い。

 「フリード」では意外なことに前モデルに相当する「モビリオ」で採用していた「センタータンクレイアウト」をあえて採用しておらず、薄型燃料タンクを採用してセカンドシート下に搭載し た「シエンタ」に差を付けられたと言える。

IMGP5336 IMGP5330
(フリード)

荷室の比較

フリードがまだ優位にたてる場所もあった

 「シエンタ」は、3列目を前方に押し込むように収納出来るダイブイン格納機構ですが、2列目を跳ね上げないと操作ができないのが欠点、旧型は片手で前席の下に格納できたのとは大きく異なるが、これはシートの大きさや厚みが影響しており、補助席程度だった旧型との違いだ。

荷室床面は地上高が505mmと低く、重い荷物も積みやすい。

2列目シートも前方へ折り畳むことが可能。

ボックス状の荷室は自転車なども積みやすい。

 「フリー」ドのラゲッジスペースは、荷室の床面地上高がシエンタよりも低い480mm。

そして荷室の最大長は3列目シートを畳んだ状態の荷室の最大長は、「シエンタ」を100mmも上回り荷室容量は大きくなっています。

3列目のシートは左右に跳ね上げる方式を採用しており、操作が複雑ですが2列目がベンチシートであれば前方に畳み込めます。

セパレートでは前に寄せるだけなので、2列目をセパレートの機能で選ぶなら「シエンタ」の方が良さそうです。

当たり前の結果ですがシエンタの居住性が上

 結論から言えば「シエンタ」の居住性が上。

発売から7年も経過した「フリード」に対して、2015年7月に発売されたばかりの「シエンタ」の比較ですから、全ての面で「シエンタ」が優れていても当たり前。

しかし、エンジンのどの走行性能の差ほど差が出ないのは、コンパクトカークラスのミニバンとしてのサイズ面での制約や、低価格を実現するための妥協がともなうからでしょう。

ラゲッジスペースなどに「フリード」の優位点が残るのはそのためです。

 居住性を確保するのに背の高いミニバンを目指すのか、低床に活路を見出すのかも、2.0Lクラスのミニバンと共通する課題。

2.0Lクラスのミニバンでも、あるいは軽自動車でも背を高くすることで全メーカーが足並みを揃えましたが、このクラスではまだ試行錯誤のように見えます。

それは類似する車種が少ないこともあり、新しい車種が取りあえず受け入れられるという事以外に正解が見いだせないでいます。

 次は次期「フリード」、あるいは日産の次期「キューブ」なのか、どういった方法を取るのか興味が尽きません。

スペック比較表

シエンタ  フリード
車両価格(円) 2,226,763~2,329,855 2,210,000~2,372,400
車体寸法(mm) 全長/全幅/全高 4,235/1,695/1,675 4,215/1,695/1,715
室内長/室内幅/室内高(mm)  2,535/1,470/1,280 2,625/1,440/1,265
ホイルーベース(mm) 2,750 2,740
フロア高(mm) 330 390
ラゲッジスペース 高さ/床面高さ 1040/505 1240/480
ラゲッジスペース 最大長さ 1,430 1,445
乗車人員 7人 6人 7人 6人
駆動方式 2WD 2WD
値引き・買取関連記事

初めての新車を買う人の為の新車購入ガイド | 車価格.net

車の買取相場が形成される仕組み | 車価格.net

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事のタイトルとURLをコピーする