クロスオーバーSUV徹底比較(アウトランダー・ランドクルーザープラド)

 2012年に発売された三菱のクロスオーバーSUV「アウトランダー」は、ガソリン2.0Lと2.4L以外に、プラグインハイブリッドEVシステムを搭載した「アウトランダーPHEV」を設定していることが最大の特徴となっています。その「アウトランダー」が2015年6月に(PHEVは7月)マイナーチェンジを受けて、アグレシップなフロントグリルに変更するなどして再び脚光を浴びています。
そして、トヨタのSUV「ランドクルーザープラド」も6月改良を受けて発売されました。こちらの最大の改良ポイントは約7年ぶりに復活したディーゼルエンジン搭載車の設定です。時同じくして改良されたクロスオーバーSUVですが、プラグインハイブリッドとクリーンディーゼルという全く異なる環境対策を施した2車を徹底比較してみました。

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三菱アウトランダー

EVに社運をかける三菱の唯一の武器

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 マイナーチェンジで新フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を基にフロントデザインを全面刷新した「アウトランダー」。拡販のためには安価なガソリン2.0Lと2.4Lが主役になり、実際の販売においても受注比率は圧倒的に高い。しかし、ユーザーの関心はプラグインハイブリッドEVシステムを搭載した「PHEV」に集中する。
割高感のあるプラグインハイブリッド車ですが、車両価格はガソリン車の最上級機種との差は30万円ほど。これだと、クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金 (上限29万円)を考慮すると意外にも2.4L車とほぼ変わらない価格になります。そして「ランドクルザープラド」のディーゼル車より安く、ガソリン車と同価格帯かそれ以下でもあるのです。

 SUVとしての走行性能ももちろん魅力。前・後輪それぞれに独立した高出力モーターを搭載し、車両運動統合制御システム「S-AWC」。「ツインモーター4WD」をベースに、「アクティブヨーコントロール[AYC]」、ASC、ABSを統合制御。高い燃費性能を維持したまま、より細やかな四輪制御が可能になってます。

アウトランダー値引き相場と交渉の進め方

やはりプラグインハイブリッドにつきるアウトランダー

 何よりプラグインハイブリッドの魅力はその燃費。ハイブリッド燃費でも「エクストレイルハイブリッド」と変わらない数値ですが、60㎞以上ものEV走行が可能となると、実燃費では計り知れない経済効率になります。日常の買い物程度なら、多くのユーザーがガソリンを一滴も使わないのではないでしょうか。「プリウス」クラスだとなかなかメリットが見出しにくいのですが、1.5トンを超える重量級のSUVによってこのメリットは大きい。

 デメリットとしては集合住宅などにお住まいの方。パーキング施設などでのインフラは整いつつありますが、購入したくても自宅で充電できなければ、プラグインハイブリッドのメリットを受けることは出来ません。

トヨタ ランドクルザープラド

グローバル故にディーゼルが最良の選択

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 国内市場では販売台数の少ないクラスのSUVではありますが、さすがに排気量の大きいガソリン車だけのラインナップというのは寂しすぎました。しかし、海外市場がメインとなり、かなりハードな使い方をされることも多い車種だかに、ハイブリッドではなく実績のあるディーゼルを改良するのが必然。
大きいのは、これで「エコカー減税」の対象となるほか、「CEV補助金」も受けられるためにユーザーへの負担がへることですが、ガソリン2.7.L車との差額が60万円ほどあるため、燃費だけ考えたら経済的とは言えませんが、圧倒的な高トルクのもたらす走行性能を求めるユーザーには嬉しい制度の取得であることは間違いないでしょう。

ランドクルーザープラド値引き交渉と下取り相場

高トルクは大歓迎だが燃費を気にするユーザーには焼け石に水

 クロスオーバーとひとくくりにするには、かなりオフロードよりの性格とイメージを持つ「プラド」。ガソリン車は「アウトランダー」より一クラス上の価格帯ですが、「PHEV」ならこのディーゼル車もライバルとなりうる価格になります。車重のあるSUVには理想的なパワーユニットですが、燃費という意味ではガソリン車よりましですが、普段使いには無理かも知れません。

PHEVにクリーンディーゼルそしてハイブリッド

 図らずも同時期に改良された「アウトランダー」と「ランドクルザープラド」。「アウトランダー」は化粧直しがメインですが、あらためてプラグインハイブリッドの「PHEV」を前面に押し出し、苦戦が続く三菱の新車販売の核に定める意思を示したことがフェイスチェンジ以上に大きい意味を持ちます。対して「ランドクルザープラド」はトヨタにとって国内市場ではあまり期待していない車種。「CEV補助金」を受けられるクリーンディーゼルとすることで、ハイブリッド以外での環境技術をアピールすることが狙い。

 両車の思惑は異なるものの、4月に日産の「エクストレイル」にハイブリッド車が加わったことと合わせ、SUVに様々なパワーユニットがあることで市場そのものが活性化し、何よりもユーザーの選択肢が増えることは歓迎したい。

スペック比較表

メーカー・車種名 アウトランダー 2.0 2.4 ランドクルーザープラド 2.7
車両価格(円) 2,519,640~3,211,920 3,349,963~3,956,727
車両寸法 車高/車幅/車高(㎜) 4,695/1,810/1,680 4,760/1,885/1,835~1,850
室内寸法 室内高/幅/長(㎜) 2,580 /1,495 /1,265 1,825~2,520/1,565/1,240
ホイルベース(㎜) 2,670 2,790
乗車定員(名) 7 5  7
エンジン型式・排気量(cc) 直列4気筒 1,998  2,359 直列4気筒 2,693
使用燃料 レギュラーガソリン レギュラーガソリン
最高出力 [kW(PS)/rpm] 110[150]/6000   124[169]/6000     120(163)/5,200
最大トルク N・m(kgf・m)/r.p.m. 190[19.4]/4200   220[22.4]/4200 246(25.1)/3,900
JC08モード燃費(㎞/L) 14.8~16.0 9.0
ミッション   INVECS-III 6速 CVT 6 Super ECT
駆動方式 2WD 4WD 4WD
メーカー・車種名 アウトランダーPHEV ランドクルーザープラド ディーゼル
車両価格(円) 3,596,400~4,590,000 3,964,582~5,133,970
乗車定員(名) 5 5  7
エンジン型式・排気量(cc) 直列4気筒 1,998 直列4気筒2,754
使用燃料 レギュラーガソリン 軽油
最高出力 [kW(PS)/rpm] 87[118]/4500 130(177)/3,400
最大トルク N・m(kgf・m)/r.p.m. 186[19.0]/4500 450(45.9)/1,600~2,400
モーター最高出力 前/後(kw) 前25 /後 25
モーター最大トルク 前/後(kw/ps) 前60[82] /後60[82]
駆動方式 4WD 4WD
JC08モード燃費(㎞/L) 20.0~20.2 11.2~11.8
充電電力使用時走行距離(㎞/L) 60.2~60.8
EV走行換算距離 (㎞/L) 60.2~60.8

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