ハイブリッドとガソリンどっちが得か徹底比較~グレイス&カローラアクシオ編

 ホンダのハイブリッドセダン「グレイス」に1.5L直噴ガソリンエンジン搭載車が新たに加わった。ホンダでは先に3列シートの「ジェイド」にも同じように1.5L直噴ガソリンエンジン搭載車を設定している。そして、「グレイス」がライバルとするトヨタの「カローラアクシオ」は、すでに1.5Lとハイブリッドを設定し併売しています。

 そこで、パフォーマンスと装備の違いは別として、どちらが経済的な選択肢なのかを徹底比較してみました。

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コスト比較表

車名 グレイス
ハイブリッドLX
グレイス
1.5
カローラ
アクシオハイブリッド
カローラ
アクシオ1.5
JC08モード
燃費率㎞/L
34.4 21.8 33.8 23.4
新車価格 1,950,000 1,750,000 2,034,000 1,584,655
比較対象との差額 200,000 449,345
差額を0までの
走行距離㎞
82,093 355,041
差額0までの期間
(年1万㎞走行)
約8年と2ヶ月 約35年と6ヶ月
差額0までの期間
(年3万㎞走行)
約2年と8ヶ月 約11年と9ヶ月

燃料費 145円/ℓで計算

ホンダ グレイス

ガソリン車との差額20万円を取り戻すことは可能

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 2015年6月になって新たに1.5L直噴ガソリンエンジン搭載車が加わった「グレイス」。燃費ではハイブリッドの既存モデルにはかなわないが、20万円安い175万円からの販売価格で、割高感のあるハイブリッド車に躊躇していた層を取り込み、より多くの販売を見込んでいる。とは言ってもシリーズ合計の販売目標3000台は、1月に「ハイブリッドセダン」として登場した時と同じ数字であり、上乗せというよりは、思うように延びない販売のてこ入れというのが本音か。もっとも当初の計画通りとは思うが。

 20万円の価格差は、トヨタ製ハイブリッドよりもかなり接近してはいますが、これの元を取るためには8万㎞以上走らなければなりません。しかし、不可能ではない数字です。特に遠距離中距離の利用が多く、高速道路の使用が頻繁にあったりする場合や、比較的渋滞や信号の少ない地方部での使用では、燃費の差も縮まると思われるので、もっと早い時期に元が取れるのではないでしょうか。もちろん燃料費が高騰すればその逆もあり得ます。

トヨタ カローラアクシオ

ガソリン車の燃費向上でハイブリッド車は割高イメージ強まる

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 「カローラアクシオ」の場合はハイブリッド車とガソリン車の新車価格の差額は約35.5万円と「グレイス」よりもかなり大きい。ハイブリッド車がその差額を覆すまでに必要な走行距離は35万㎞以上となりタクシーでもないかぎり無理でしょう。「グレイス」の場合と僅か2万円ほどの差なのになぜこのような差になるかというと、ハイブリッド車とガソリン車の燃費の差が「グレイス」の場合より少ないということもあります。「グレイス」の場合は12.6㎞/Lであるのに対し、「カローラアクシオ」は10.4㎞/Lに縮まります。
「カローラアクシオ」は、3月に行ったマイナーチェンジにおいて燃費を改善し、ガソリン車の評価は急上昇したが、逆にハイブリッド車の割高感が際立ってしまうという皮肉な結果になってしまっています。グレードを「1.5G」にすると差は半分ほどに縮まりますが、それでも現実的ではないようです。

ハイブリッドVSハイブリッド ガソリンVSガソリン

 それぞれの車種の結果は以上ですが、今度は「グレイス」と「カローラアクシオ」の比較ではどうでしょうか。

ハイブリッドVSハイブリッド

最後は車両価格の差

グレイスハイブリッドLX JC08モード燃費 34.4㎞/L 車両価格1,950,000円
カローラアクシオハイブリッド JC08モード燃費 33.8㎞/L 車両価格2,034,000円

 ここで比較するのは「グレイスハイブリッドLX」と「カローラアクシオハイブリッド」。「グレイスハイブリッドLX」が「カローラアクシオハイブリッド」を燃費で上回りますが、ほぼ同じと言っていいでしょう。計算しても、1万㎞走行時に740円ほどしか燃料費の差はありません。となると物を言うのは車両価格の差。84,000円の差をどう捉えるのかはユーザー次第。「そのくらいなら好きな方を」と考えるか、「勝負あった」と思うか。あるいは値引き交渉のネタにしてもいいでしょう。

ガソリンVSガソリン

ユーザーの考え方次第

グレイス 1.5DX JC08モード燃費 21.8㎞/L 車両価格1,750,000円
カローラアクシオ 1.5X JC08モード燃費 23.4㎞/L 車両価格1,584,655円
カローラアクシオ 1.5G JC08モード燃費 23.4㎞/L 車両価格1,813,418円

 ガソリン車比較は少々複雑になります。「グレイスDX」と「カローラアクシオ1.5X」では燃費も価格も「カローラアクシオ1.5X」が経済的と言えるのですが、装備内容を比較すると「カローラアクシオ1.5G」が同等となり、今度は6.3万円の差を取り戻すのには年間3万㎞走行時で4年7ヶ月かかります。不可能な数字ではありませんが、通常のユーザーには無理ではないでしょうか。

 この比較の結果としては、車両価格が高めの「グレイス」に「カローラアクシオ1.5」のグレードを合わせるのか、徹底的に経済性を考えて下位グレードにするかの選択になります。そして、「カローラアクシオ」には1.3Lという選択肢も残っています。

ハイブリッド車は地球に優しくても家計に優しいわけではない

 我々はつい、燃費性能の良いハイブリッド車に目を向けがちですが、実は約20~30万円も安くて軽量なNAガソリン車の優位性はまだまだ大きいのです。さらにトヨタもホンダもガソリンエンジンの燃費を向上させており、初期のハイブリッド車や軽自動車並みの燃費になっています。

 「ハイブリッド車は燃費がいいから経済的!」と言う神話を信じる前に、「ハイブリッド車は燃費はいいけど車両価格も含めて経済的なのか?」という疑問を元に、冷静に比較検討してみましょう。

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