5ナンバーミニバンの燃費とトータルコスト徹底比較(ステップワゴン・ノア/ヴォクシー/エスクァイア・

 新車販売が好調な5ナンバークラスミニバン。

このクラスで特に人気が高いのは、トヨタの 「ヴォクシー/ノア/エスクァイア」日産の「セレナ」そしてフルモデルチェンジしたホンダ「ステップワゴン」です。

使う目的も動機も同じで、ミニバンを検討するユーザーのほとんどが、この3車を競合車として考えていたでしょう。

ボディの大きさやデザインは似かよっていますが、パワーユニットが三者三様であり、それぞれに特色があります。

そして燃費性能も格段に向上しています。

そこで、ミニバンを代表する3車をフルモデルチェンジした「ステップワゴン」を軸に、燃費を含めた経済性という面から比較してみました。

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車両価格と燃費によるトータルコストの比較

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ダウンサイジング1.5Lターボ VS ハイブリッド対決

64万円の差は埋められない

 「ステップワゴン」はハイブリッド未設定のため、燃費では「ヴォクシー/ノア/エスクァイア」のハイブリッド車に大きく差を付けられており、そこが不利になると言われています。

しかし、燃費だけでは経済性は語れません

EVの普及の大きな壁となっているのもその価格なのです。

いくら燃費が良くても、購入代金が増えれば元を取ることができません

ホンダ ステップワゴン トヨタ ノアハイブリッド
新車価格  2,280,000円 2,931,429円
価格差額  643,429円
JC08モード燃費率 17.0㎞/? 23.8㎞/?
燃費の差 6.8㎞/?
ノアハイブリッドがステップワゴンとの価格差を消化するまでに必要とする走行距離と期間
燃料費135円の場合 283.585㎞ 年間3万キロ走行で9年と5ヶ月
年間5万キロ走行で5年と5ヶ月
燃料費140円の場合 273,457㎞ 年間3万キロ走行で9年と1ヶ月
燃料費150円の場合 255.227㎞ 年間3万キロ走行で8年と6ヶ月

 上の表をご覧になるとわかる通り、「ステップワゴン」と「ノアハイブリッド」の燃費の差は6.8㎞/Lと大変大きいものです。

しかし、車両価格を見ると「ノアハイブリッド」は「ステップワゴン」より64万円も高くなります。

元をとるには年間3万キロ走行をして9年以上かかるのです。

通常の使用をされているならその半分以下の使用期間で代替されるでしょう。

「燃費が良いから元が取れる」というユーザーはタクシーなど、ごく一部の利用者に限られます

ステップワゴンの評価と買取・値引き・燃費情報

低燃費=経済的ではない

 トータルの費用では64万円の価格差は燃費で埋めることはできず、これは「ノア」の2.0L車との比較でも同じことが言えます。

低燃費=経済的とは一概には言えないと言う結果です。

ダウンサイジング1.5Lターボ VS 2.0L VS マイルドハイブリッド

5千円の差があとで効いてくる

 「ヴォクシー/ノア/エスクァイア」の2.0L車との比較ではどうでしょう。

ホンダ ステップワゴン トヨタ ノア2.0L
新車価格  2.280.000円 2.242.285円
価格差額  45,715円
JC08モード燃費率 17.0㎞/? 16.0㎞/?
燃費の差 1.0㎞/?
ステップワゴンがノアとの価格差を消化するまでに必要とする走行距離と期間
燃料費135円の場合 92,104㎞ 年間3万キロ走行で3年と1ヶ月
自動車税の差額を算入後 61.885㎞ 年間3万キロ走行で2年と1ヶ月
燃料費140円の場合 88,818㎞ 年間3万キロ走行で2年と11ヶ月
燃料費150円の場合 45,715㎞ 年間3万キロ走行で1年と6ヶ月

 上の表をご覧ください「ステップワゴン」が燃費で1.0㎞/Lリードしていますが、ほとんど誤差の範囲で、利用状況で逆転することもありえます

数字通りの結果を求めると、価格の差は4万円ほどですが、燃費の差も少ないので「ステップワゴン」のユーザーが元を取るのに意外と時間がかかります。

しかしこの程度でしたら十分可能ですし、これを踏まえてその分値引き出来ればクリアする問題です。

もちろん1.5Lという「ステップワゴン」の排気量が切り札となり、毎年5千円の差が出ますので、例え車両価格の差がそのままでも約2年で元は取れて、それ以降は「ノア」より経済的という計算にはなります。

 燃費も誤差の範囲、価格もほぼ同等となると、毎年支払う税金が5千円安いというのは心理的に響いてくるので、ダウンサイジングターボのメリットはここに尽きるのかもしれません。

 細かく触れませんでしたが、日産「セレナ」の場合、S-ハイブリッドの最低価格が「ステップワゴン」とほぼ同じ、燃費は「ノア」と同じとなるので、計算上逆転は出来ず、値引き額がポイントとなります。

燃費よりも支払額が鉄則

 車両価格と燃費が僅差である場合、燃費よりも支払額が影響します。

燃費で不利な「セレナ」でも、値引き次第では支出が少なくなることも可能です。

また、グレード選びでも同じことが言えます。

グレードによっては「ノア」の方が燃費が良いということも事実です。

燃費の良いハイブリッドも車両価格を考えれば経済的とは限らない

 今回は経済性に絞った比較をしました。

もちろんそれぞれのパワーユニットには燃費だけでは図れない特徴があります。

大事なのはカタログに記載された燃費が良いからと、ハイブリッド車に飛びつく前に、本当に得なのかを考えること。

試乗を通じて、これなら差額を支払ってでも納得できてから選ぶべきでしょう。

最後にミニバン各車のインプレッションを記載しましたので、参考にしてください。

他サイトによる試乗インプレッション等

ステップワゴン

AUTO PROVE、モータージャーナリスト高橋明氏による「ステップワゴン」試乗レポート。

http://autoprove.net/2015/05/60144.html/3/

「低回転域でもターボラグを感じさせないセッティングだ。そこからの加速も力強く、1.5Lであるとは思えない仕上がりだ。」

2.4Lクラスと同等のトルク感を評価。

また、高速域での追い越し加速の物足りなさを感じるとしている。

ノア/ヴォクシー/エスクウァイア

オートックワン、モータージャーナリスト今井優杏女史による「ノアハイブリッド」試乗レポート。

http://autoc-one.jp/toyota/voxy/report-1692124/0003.html

「大きな車体でもスムーズに電気モーターのトルクが車体を押し出してくれるから、時速ゼロkmからの加速でもたつきを感じることもない。」

プリウスよりも重量のあるミニバンでのパフォーマンス不足の心配はないとしている。

セレナ

オートックワン、モータージャーナリスト渡部陽一郎氏による「セレナS-ハイブリッド」試乗レポート。

http://www.kurumaerabi.com/test_drive/info/89827/

「ヨタと性能的にもそう大きな差はないが、CVTの出来の良さはトヨタが上。セレナの場合はエンジンの透過音も少々大きめではある。」

また、セレナの場合は本格的ハイブリッドではないが、コストパフォーマンスと言う意味では優れているとしている。

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