コンパクトセダン徹底比較(新型ラティオ・カローラアクシオ)

ラティオの写真
ラティオ

 「ラティオ」はタイで生産される輸入車ということも大きな特徴である。日産では、「マーチ」が先行してタイ生産の輸入販売を実施し、「ラティオ」はそのマーチと共通の3気筒 1.2Lを搭載したコンパクトクラスの4ドアセダンである。 国内でこのクラスの4ドアセダンはというと、「カローラアクシオ」の1.3Lがあるだけ。そこで、2車の比較と、「ラティオ」と多くを共有する「マーチ」も加えて、コンパクトセダンの比較と、将来性を調べることにしました。

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居住性能の比較

 コンパクトカーであっても、4ドアセダンである以上居住性は最優先される項目だ。ユーザーも後部座席の広さを求めて4ドアセダンを選択するはずだ。では「ラティオ」はどうか。2,120㎜の室内長と2,600㎜のホイールベースがもたらす室内空間は、セダンとしては非常に広く、リアシートの足元の広さは「フーガ」並み。もっともシートサイズや厚みは極めて薄く、ハッチバック型のコンパクトカーや最近の軽トールワゴンのようなアレンジは不可能だ。荷室についてはさすがに「マーチ」を圧倒する容量を誇る。これもセダンを選ぶユーザーが注目する点だ。しかし、開口部は狭いのが気になる。

 「カローラアクシオ」は1.5Lもラインナップするために、「ラティオ」以上に4ドアセダンとしての広さを保っているが、それほど大きな差はない。むしろ「ラティオ」が予想以上の広さを持っていることがわかる。ただし、インテリアの造形、色使いなどの印象など、視界に入るイメージはさすがにセダン作りにたけたトヨタだけのことはある。

カローラアクシオ値引き交渉と下取り相場 2015-02-16

カローラアクシオの写真
カローラアクシオ

 「マーチ」はコンパクトクラスのハッチバックとしては広い室内を持つが、後席には不満が残る。当然荷室スペースは論外。取り回しの良さと低価格との引き換えに一昔前の軽自動車並みのチープさが、セダンを選ぼうとするユーザーにはネックとなるだろう。装備が同じでも、「ラティオ」の方が上級車に見える。

マーチ値引き交渉と下取り相場 2014-09-01

マーチの写真
マーチ

他サイトのインプレッション

オートックワンの渡部陽一郎氏による「ラティオ」の試乗レポート(マイチェン前のもの)
http://autoc-one.jp/nissan/latio/report-1224421/
「動力性能はいま一歩だが、CVTの制御は良好。乗り心地は少し硬いが、走行安定性は優れている。」 と、評価は80点というところか。

ライブドアニュースにある「カローラアクシオ」のインプレッション。(マイチェン前のもの)
http://news.livedoor.com/article/detail/6824163/
「1.3Lエンジンでもそこそこ良く走る感じがあって、これでも良いかなという感じにさせる部分がある。1.3Xを買うなら、装備面では快適装備が充実するGエディションを選んだほうが良いだろう。」とコメントしている。

コンパクトクラスの4ドアセダンの現状

 はたしてこのクラスにセダンは必要なのか。「ラティオ」に関していえば、その販売目標台数からして、積極的に拡販するとは思えないし、「カローラアクシオ」の1.3Lも、法人ユーザー向けとして復活させた経緯があり、個人ユーザーが望んだわけではない。たしかに経費節減のため、燃費のいいコンパクトカーの導入はしかたないが、後部座席に人を載せる機会が多い場合には、最低限4ドアセダンが必要と考える業種もある。

コンパクトクラスの4ドアセダンの不満

 低価格と低燃費、最低限の走行性能とボディ、これが示すのは新興国向けセダンだ。その通り「ラティオ」はタイで生産される海外戦略車だ。そっくり国内に導入すれば、少ない販売台数でも最低限のコストですむ。その結果、国内の個人ユーザーには今一つ受け入れられないセダンになってしまった。

 「カローラアクシオ」の場合は1.5Lとハイブリッドがメインであるため、ボディを共用することで、パワーを除けば同等の、日本人好みの室内環境が手にできる。しかし、パワーに見合った軽量ボディとはいかない。

 しかも、価格は思ったほど安くはない。「ラティオ」は同じエンジンを搭載する「マーチ」よりベーシックグレードで30万円以上の差がある。「カローラアクシオ」は個人ユーザーが満足できる装備を選ぶと、1.5L車とほとんど変わらない価格になってしまう。

ラティオ後方の写真

このクラスの将来性

 本来は日本独自の専用ボディを持ち、ハッチバックに負けない低燃費と使い勝手がよく、ほどほどの広さもある優れた4ドアセダンが出来るはずだが、今コンパクトクラスのセダン市場が縮小したいるために、新機種の登場が望めない。高齢化が進む中、きっともう一度復活するクラスのはずで、かつての、「サニー」「シビックセダン」「ファミリアセダン」に接してきた高齢ドライバーは、けっしてハッチバックや軽自動車には乗りたくないと思っているはずだ。

 ホンダが12月に投入する「フィット」の4ドアセダン版「グレイス」に注目したいが、発表されている内容はハイブリッド専用の内容であり、1.3Lガソリン車は望めない。

スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

メカー・車種名 日産 ラティオ トヨタ カローラアクシオ   (HYBRIDを除く) 日産 マーチ
車両価格(円) 1,460,160~1,789,560 1,434,857~2,148,686 1,137,240~1,820,880
車両寸法(㎜) 4,455×1,695×1,495 4,360×1,695×1,460~1485 3,825×1,665×1,515~1,525
室内寸法(㎜) 2,120×1,390×1,215 1,945×1,430×1,200 1,905×1,370×1,270
ホイルベース(㎜) 2,600 2,600 2,460
車両重量(kg) 1,030~1,040 1,050~1,200 940~1,030
乗車定員(名) 5 5 5
最小回転半径(m) 5.2 4.9 4.5
エンジン型式・排気量(cc) HR12DE 直列3気筒DOHC1,198   1NR-FE 直列4気筒      DOHC1,329      
1NZ-FE 直列4気筒DOHC1,496
HR12DE 直列3気筒DOHC1,198
最高出力 kW(PS)/rpm 58(79)/6,000 1.3   70(95)/6,000  
1.5   76(103)/6,000 
1.5   80(109)/6,0004WD         
58(79)/6,000
JC08モード燃費(㎞/L) 22.6 16.0~21.4 18.4~23.0
ミッション         エクストロニックCVT Super CVT-i  5MT エクストロニックCVT
駆動方式 FF FF 4WD FF 4WD

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