クロスオーバーSUV徹底比較(アウトバック・パサートオールトラック・チェロキー)

レガシィアウトバックの写真

新型レガシィアウトバック登場

 富士重工は10月24日、新型「スバルレガシィ・アウトバック」を発表同日に発売した。

「レガシィ」はこれまでの主力であった「ツーリングワゴン」を廃止、クロスオ-バーSUVの「アウトバック」とスポーツセダンんの「B4」のラインナップとなった。

「アウトバック」は「ツーリングワゴン」の利便性を引き継ぎながらも、AWDいよる機能性と走破性を追求したクロスオーバーSUVとして、得意な性格を持つモデルである。

また、北米市場中心のモデルのため、大柄なボディを持ち、その意味からも国内には比較対象となるライバルはいない。

それでも、3ナンバーステーションワゴンから、ディーゼルエンジンで人気の「マツダアテンザ」、そして輸入車から「ジープチェロキー」「VWパサートオールトラック」ををチョイスして、比較することにしました。

これらも車形の種別はステーションワゴンなのである。

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プレスリリースより引用

アウトバックは誕生以来、乗用車の快適性、SUVの走破性、ステーションワゴンの積載性を併せ持つという、スバル独自のクロスオーバーコンセプトを提案することにより、世界中のお客様から愛され続けてきました。

新型アウトバックの開発においても、アウトバック独自の価値を徹底的に磨き上げ、スバルクロスオーバーモデルの最上級車種に求められるあらゆる進化を盛り込みました。

ドライバーの信頼に応え、その豊かなライフスタイルを支える心強いパートナーであり続けることこそが新型アウトバックがお客様に提供する最大の価値です。

14_10_24_110012-01
http://www.fhi.co.jp/news/14_10_12/14_10_24_110012.html

レガシィアウトバック値引き相場と交渉の進め方 2015-05-11

エンジンなどスペックでの比較

 新型の「レガシィ・アウトバック」は、4気筒の2.5L一本に絞られ、もともと日本国内では需要の少なかった 旧型にあった6気筒の3.6Lは廃止された。

「ツーリングワゴン」の後継車種となって「レヴォーグ」が1.6Lと2.0Lのラインナップなので差別化はできており、大柄なボディでも十分なパワーとトルクのあるエンジンとなっている。

2.0Lを超えるクロスオーバーSUVとして、国内で販売される他車種でも、この直列4気筒2.5Lというのは定番のようで、パワー、トルクとも横並びで、130馬力前後で230N・m前後のトルクだ。

「VWパサートオールトラック」のみ、2.0Lであり、やや物足りない感があるが、重量級の車体で加速性能を誇ることもないので、高トルクでグイグイ引っ張るタイプだ。

ここで目立つのが、クロスオーバーでも4WDでもない「マツダアテンザワゴン」のクリーンディーゼルだ。

「CX-5」がそうであるように、重量のあるSUVには400N・mを超えるトルクは魅力的であり、今後「アテンザワゴン」にクロスオーバーSUVが投入されれば脅威となる。

レガシィアウトバックの青

走破性の比較

 ステーションワゴンとはいえ、クロスオーバーSUVを名乗る以上は、その走破性を発揮するシーンがなくても、どこでも走れる性能を維持していることが、クルマ選びの決め手になる。

スバル独自の左右対称のパワートレインで構成される「シンメトリカルAWD」はバランスに優れ、悪路も舗装路も安定した走りとハンドリングを誇る。

エンジン、ミッション、AWD、VDCを登場制御する「X-MODE」もスバルならではだ。

「VWパサートオールトラック」はハルデックスカップリングを使った4WDで、通常はほぼ完全にFF。

前輪が空転すると、後輪にトラクションを分配する「4MOTION」。

「ジープチェロキー」はリミテッドに積む「アクティブドライブⅡ」と、ハードなトレイルホークに積む「アクティブドライブロック」の2種類 。

また、「 セレクテレインシステム」を搭載するなど、各社クロスオーバーとしての使い勝手を考慮している。

他サイトの試乗インプレッション

アウトバック

Autoblog Steven J. Ewing 氏による「アウトバック」のインプレッション
http://jp.autoblog.com/2014/09/14/2015-subaru-outback-first-drive-review/

アウトバックは運転しやすく、アウトドアを楽しむために最適なところが人気だった。

この新しいモデルは現行モデルの欠点に目を向け、なおかつアウトバックを成功に導いたポントを向上させている。

としているが、北米モデル専用のの3.6L車のインプレッションだが、2.5L車も含めて好印象だ。

VWパサートオールトラック

WebCG 下野康史(かばたやすし) 氏による「VWパサートオールトラック」インプレッション
http://www.webcg.net/articles/-/1858

高性能エンジンというほどのパワフルさがあるわけではないが、スタートダッシュも追い越し加速もヒュワーッと滑らかに速い。

一人乗車では1.7トン近い車重をまったく感じさせないクルマである。」として合格点。

しかし、空車時の乗り心地などに不満も指摘している。

ジープチェロキー

Carview ジャーナリスト小沢コージ氏による「ジープチェロキー」のインプレッション
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20140515-20102081-carview/

安定感は抜群。おそらくジープ史上始まって以来のオンロード性能とオフロード性能の両立ぶりだ。」と本気になったジープの底力と、主にに3.6Lモデルを絶唱。

日本国内での使い勝手の比較

 「レヴォーグ」ではなく、「アウトバック」を購入する理由はなんだろうか。

ウインタースポーツやアウトドアライフを満喫するためというのが妥当で、スポーツワゴンの「レヴォーグ」よりは理に適っており、なるほどと納得してしまう。

しかし、年に何回そのような機会に出くわすのだろうか。

「レヴォーグ」もしくはFF車でも十分にも思えるが何か物足りないのである。

いかにも「全天候型」というルックスと、機能性を持っているクルマを所持していることが、プライベートや趣味を大事にしている証、シンボルとなる。

実際には99%街乗り使用なのだ。

とすると、サイズのでかくなった「アウトバック」は使い勝手が厳しい。

しかし、「アテンザワゴン」も同寸法であるし、輸入車も似たり寄ったりで差は無い。

長いホイールベースで荷室も広く装備満載の車内は、長距離ドライブも快適だ。

 ドライビングポジションの高さは、ロングノーズも相まって、特に背の低い方にはストレスが溜まるかも知れない。

だから「アイサイト」を始めとする先進技術が必需品となり、運転を補助するという理屈だが。

「アウトバック」的にSUVルックスを重視すると、使い勝手の面で我慢することになり、抑え気味の「パサートオールトラック」はFF車と変わらぬ使い勝手を持つが、その分、多少の地上高程度しかFF車と変わらず、クロスオーバーの醍醐味は味わえそうもない。

レガシィアウトバック後部の写真

スバルの狙い

 一時代を築いた「ツーリングワゴン」は、国内専用車種の「レヴォーグ」に任せて、「アウトバック」はせっせと北米で売りまくることで、両市場のニーズをつかむのがスバルの戦略。

一車種ですべてをまかなうには無理な要素が大きくなったためだが、国内にも少なからずいる「スバリスト」向けには「レガシィ」のワゴンも欲しい。

で、北米仕様そのもので良ければ・・・、というラインナップだ。

なので、ブランドのフラッグシップという以外に多くの販売は期待していないはずで、「レヴォーグ」がその分を補って「実はレガシィツーリングワゴンの後継機種でして・・・」と、売れればいい。

そのネームバリューがニュースを提供する側の年代に刺さり、一般紙に取り上げられるほどに話題性こそあるが、これこらこのクラスがブームになることはないだろう。

個人的には好きですが。

スペック比較表

メーカー・車種名 スバル アウトバック マツダ アテンザワゴン ジープチェロキー VWパサートオールトラック
車両価格(円) 3,132,000~3,402,000円 2,592,000~3,582,000 3,790,8000~4,611,600 5184000
車両寸法(㎜) 4,815×1,840×1,605 4,800×1,840×1,480 4,630×1,860×1,700 4,785×1,820×1,560
室内寸法(㎜) 2,030×1,545×1,240 1,930×1,550×1,170
ホイルベース(㎜) 2,745 2,750 2,700 2,710
最低地上高(㎜) 200 160 180~220 160
車両重量(kg) 1,570~1,580 1450~1,530 1,730~1,990 1,670
乗車定員(名) 5 5 5 5
最小回転半径(m) 5.5 5.5 5.8 5.3
エンジン型式・排気量(cc) 水平対向4気DOHC2.498 直列4気筒DOHC 1,997
直列4気筒DOHC 2,488
直列4気筒DOHC 2,188 ディーゼル 
直列4気筒SOHC 2,359
V型6気筒SOHC 3,238
直列4気筒DOHC 1,984 
最高出力 [kW(PS)/rpm] 129(175)/5,800 2.0G 114(155)/6,000
2.5G 138(188)/5,700
2.2D 129(175)/4,500
2.4 130(177)/6,400
3.2 200(272)/6,500 
155(211)/5,300~6,200 
最大トルク[N・m(kgf・m)/rpm] 235(24.0)/4000 2.0G 196(20.0)/6,000
2.5G 250(25.5)/3,250
2.2D 420(42.8)/2,000
2.4 229(23.4)/3,900
3.2 315(32.1)/4,300 
280(28.6)/1,700~5,200
JC08モード燃費(㎞/L) 14.8 ㎞/L 17.4~22.2㎞/L 8.8~10.4㎞/L 11.6㎞/L
ミッション         リアトロニック 6EC-AT 6AT 9AT 6DSG
駆動方式 AWD(フルタイム4WD) FF オンデマンド4WD FF 4MOTION(4WD)

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