プチバン徹底比較(フリード・シエンタ・ソリオ)

フリード

 2014年4月にマイナーチェンジされ後期モデルとなった「フリード」。

2008年の登場以来、コンパクトなボディでありながら、3列シートを備えた6/7人乗りミニバンとして大ヒットを記録した。

現在でも競合車種の少ない「プチバン」として販売は好調だが、他社コンパクトカーの低燃費化や軽トールワゴンの台頭などで徐々にその優位性は薄れつつある。

そこで、マイナーチェンジを機にもう一度検証することとする。

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室内スペースや使い勝手などミニバンとしての比較

 「ちょうどいい」サイズのミニバンである「フリード」は、ホンダの独自技術であるセンタータンクレイアウトを採用した高効率設計がポイント。

多彩なシートアレンジや開口幅の広いスライドドアなど、ミニバンとしての使い勝手と、コンパクトなボディ、高い目線と広く明るい視界で見晴らしのいい運転姿勢は女性ドライバーにも支持を受けている。

但し、3列目シート乗車時にはカーゴスペースは無いも同然の状態。

このあたりが「フリードスパイク」を設定している理由だ。

4人家族がたまに3れち目シートも利用する。

そんな利用方法が似合う。

フリード値引き交渉と下取り相場 2015-01-05

 「フリード」以外で唯一3列シートを持つコンパクトカーがトヨタの「シエンタ」。

1.5Lエンジンを採用し、サイズも似ている。

2011年に大幅なマイナーチェンジを受けているものの、基本的には2003年登場のままという基本設計の古さにしては、装備自体は十分。

しかし、3列目シートは子供向け、もしくはエマージェンシー程度。

デザインはキュートな印象全開で、インテリアもオシャレで使い勝手も考えられた造りだが、どうしてもダイハツ製軽自動車の雰囲気が漂う。

それが欠点ではあるが、逆に女性特に若いママ層に人気がある理由でもある。

シエンタ値引き交渉と下取り相場 2015-01-23

シエンタ

 「プチバン」という言い方がピッタリくるのがスズキの「ソリオ」。

3列シートこそないが、ライバルより高い室内高を生かした室内空間と、2列シートに限定したために生まれるシートスライドの自由さや大容量のラゲッジスペースが特徴。

スライドドア開口部は十分なのだが、軽トールワゴンと同サイズなので、「フリード」には劣る。

それでも「フリード」「シエンタ」よりさらにコンパクトなドディは軽自動車からの乗り換えユーザーにも違和感なく受け入れられるはずだ。

軽トールワゴンの長所をうまく生かしているが、低コストゆえ軽自動車の安っぽさも引き継いでいる。

ソリオ値引き相場と交渉の進め方

ソリオ

元ディーラーマンが解説

「フリード」が支持されるのは当然という内容。

サードシートの広さは、カーゴスペースを犠牲にしても「シエンンタ」よりマシという程度だが、このサイズでこれ以上のスペース確保は無理というもの。

実際の仕様状況は、「ステップワゴン」などのミニバンと違い、ほとんどサードシートを利用することはないだろう。

だとすると、このクルマのサードシートの意味はなんだろうか。

長い時間のドライブで、飽きてしまったり疲れた時に子供たちが横になったり気分を変えたり、そんな使い方が多いのだろう。

しかもステップワゴン」よりかなり安くて運転も楽だ。

燃費性能及び独自技術など、技術的な比較

 「フリード」のエンジンは、先代の「フィット」と同じi‐VTEC化された1.5L。

トルクコンバーター付CVTはFF車のみで4WDにはプロスマティック採用の5ATが装備される。

アクセルの踏み込み量を検知して、エンジンが吸い込む空気の量を理想的に電子制御するDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)も採用。

 「シエンタ」は1NZ‐FEというVVT‐iのトヨタ製コンパクトカー定番エンジンを採用。

何のひねりもないパワーユニットだが、「フリード」より大人一人分以上軽量なため、燃費では上回る。

「ソリオ」はさらに軽量、大人4人分に相当する分軽い。

加えて、軽自動車に採用される「エネチャージ」「エコクール」「新アイドリングストップ」をも採用し20.6㎞/Lの低燃費を達成。

しかも新開発の「デュアル・ジェット・エンジン」搭載車は25.4㎞/Lになる。

元ディーラーマンが解説

このクラスは室内スペースの広さや使い勝手が優先され、重量がかさむこともあって燃費では他のハッチバックタイプのコンパクトカーより、燃費では不利であり、目をつぶってきた感がある。

また、ハイブリッドの投入により、NA車の改善が遅れてしまった。

同じようなワゴンタイプが好調な軽自動車が、新技術をトールワゴンに次々に導入するのとは対照的である。

総評

 軽トールワゴンとミニバンという、極端なサイズの谷間にあって、需要の多いと思われるクラスだが、1.5L前後の排気量の3列シート6/7人乗りというクラスには「フリード」と「シエンタ」しか存在しない。

しかも「シエンタ」は一度生産終了した出戻りモデルだ。

トヨタは「シエンタ」の前モデルにあたる「パッソセッテ」も3年ほどで終了させ、ダイハツから「アトレー7」のOEM供給を受けた「スパーキー」も不発に終わっている。

日産「キューブ」は初代に3列シートの「キューブ・キュービック」が存在したが、現行車種には設定していない。

無理にサードシートを詰め込むより5人をゆったりと乗せ、ラゲッジスペースに余裕を持たす方向にシフトしている。

大変難しいパッケージなだけに、「フリード」の進化を期待したい。

スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

メーカー・車名 ホンダ フリード トヨタ シエンタ スズキ ソリオ
車両価格(円) 1.746.000~2.365.000 1,671,429~2,040,172円 1,422,360~1,983,960
車両寸法(㎜)全長×全幅×全高 4215×1695×(1715~1745) (4110~4120)×1695      ×(1670~1680) 3,710×1,620×1,765
室内寸法(㎜)長×幅×高 2625×1440×1265 2515×1430×1310 2,145×1,415×1,345
ホイルベース(㎜) 2,740 2,700 2,450
乗車定員(名) 6 7 7 5
エンジン型式・排気量(cc) 直列4気筒SOHC 1.496  直列4気筒DOHC 1.496 直列4気筒DOHC 1.242
最高出力 kw(ps)/rpm 87(118)/6.600     2WD:81(110)/6,000    4WD:77(105)/6,000 67(91)/4,800  
JC08モード燃費(㎞/L) 13.2~16.6 13.2~17.2 19.4~25.4
駆動方式 FF 4WD FF  4WD FF  4WD
ミッション         CVT 5AT Super CVT Super ECT CVT
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