大型SUV徹底比較(ランドクルーザープラド・パジェロ・グランドチェロキー)

 2013年9月にマイナーチェンジを行った同車であるが、大型のSUVにとって厳しい環境の中、生き残る術はあるのか、国内唯一のライバル三菱「パジェロ」と、輸入車からクライスラー「ジープ グランドチェロキー」を比較してみる。

ランドクルーザープラド

トヨタ ランドクルーザープラド

 マイナーチェンジはエクステリアのデザイン変更が主で、大型化し存在感を増したフロントグリルは、高級感ある縦グリルを踏襲しつつも開口部が大きくなっており、クロームメッキで装飾されたグリルの縦桟とフレームが太くなった。

ヘッドライトやフロントバンパーも新デザインが採用され、上級SUVであることをこれまで以上にアピールするものとなっている。

 サスペンションチューニングについても見直され車体安定性が向上している。

また、評価の高い乗り心地についてもさらに改善が行われた。

装備面ではマルチテレインセレクトがグレードアップし、トラクションコントロールおよびブレーキングのモードが4モードから5モードに増えている。

直4 2.7LとV6 4.0Lエンジンには変更はない。

プラド

ランドクルーザープラド値引き交渉と下取り相場 2014-11-21

評価

 トヨタの高級SUVとしては「RAV4」「ハリアー」がモデルチェンジで「ハリアー」に統一される模様だ。

少し下のクラスになるが、新型パワートレインに当然ハイブリッドも加わるはずで、益々「プラド」が浮いてくる。

近いクラスに「フォレスター」「アウトランダー」もおり、「パジェロ」と合わせて新時代のパワーユニットを搭載し、SUV市場を狙っているだけに、マイナーチェンジとはいえ物足りなさを感じる。

三菱 パジェロ

パジェロ

 「ランドクルーザープラド」と「ランドクルーザー」両方を相手にする同車の最大の特徴は、ロングとショートのボディタイプを持つこと。

ショートはオフロード性能を重視した性格で、ハードなアウトドアライフを追及している。

一方ロングは、3列シートを持つマルチレジャービークルとしての快適性を兼ね備える。

エンジンは3.0Lガソリンエンジンに加え、コモンレール式燃料噴射システムとターボチャージャーを装備する、 3.2Lクリーンディーゼルも加わり、「ランドクルーザープラド」のハイパワーエンジンとは異なる性格を持つ。

減速時のエネルギーで発電した電気をバッテリーに集中充電。

アイドリングや走行中に、蓄えた充電分を消費するまで発電を抑制。

その間は発電機を駆動するためのエンジン負担が軽減され、燃費性能の向上へ貢献する減速エネルギー改正システムを備え JC08モード燃費も10.4㎞/Lとこのクラスではトップの数値となる。

 

パジェロ値引き相場と交渉の進め方 2015-03-24

評価

 クリーンディーゼルに活路を見出した三菱のSUV戦略は、PHVを導入した「アウトランダー」と2つの方向性を同時に追求する。

重量のある「パジェロ」は燃費の向上にも限界があり、ならば燃料費も安く、トルクのあるディーゼルを選択して正解だろう。

ただ、V6・4.0L並のトルクがあるものの、価格もそれなりに高い。

もっとも、このクラスで経済性を語るのは邪道か。

ジープ グランドチェロキー

 老舗の味とも言うべき独特の雰囲気を持つSUV。

ジープシリーズの中では一番オンロード寄りの性格だが、ジープ独自のクォドラトラックⅡ 4WDシステムは、あらゆる状況に対応、3.6LベンタスターV型6気筒エンジンは「プラド」以上のパワーを発揮する。

クラス唯一の画期的なシステム「クォドラリフトエアサスペンション」は、サスペンションシステムの究極のコントロールと、オフロード性能の大幅な向上を同時に実現する。

通常走行時より40mm車高を下げたパークモードから、最大地上高280mmまで自在に調整可能。

ボタンひとつで最大105mmの高さを付加することが可能。

また、グレードによって設定される「セレクテレインシステム」は、選択可能な5つのモードに合わせて、12種類のビークルマネージメントシステムを電子制御し、あらゆる道で瞬時にトラクションを獲得する。

 その他装備面でも、フィンガーティップコントロールクルーズコントロール、EVIC(エレクトロニック・ビークル・インフォメーション・センター)、フロントパワー(シート、/ランバーサポート)、分割可倒式リアシート/リクライニング機能を標準装備。

パワーリフトゲートやパノラマサンルーフも設定する。

評価

 いつの間にか「ランドクルーザープラド」と同水準の価格帯にある「グランドチェロキー」。

V8エンジン搭載モデルは現実的ではないが、V6モデルならこのクラスのSUVとして使い勝手もよく、燃費も我慢できる範囲。

デザインに好き嫌いはあるかもしれないが、良くも悪くもアメリカそのものだ。

オフロードでも都会の喧騒の中でも、風景に溶け込んでいる。

398万円からというのが泣かせる。

総評

 「RAV4」「フォレスター」「エクストレイル」のクラスがある以上、中途半端なこのクラスは国内市場では、はたして必要なのか。

需要は、さらに下の「デュアリス」「CX-5」にある。

ジープのようにブランドが確立していれば問題ないが、「ランドクルーザープラド」は「ランドクルーザー」の拡販モデルであるため、「ランドクルーザー」「パジェロ」が一時期のブームを終わらせている以上、役割を終えていると見てもいい。

あるいは大型SUVに新な方向性を見出して、新登場を期待していいのだろうか。

マイナーチェンジではその展望は開けないようにしか思えない。

スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

メーカー・車種名 トヨタ ランドクルーザープラド 三菱 パジェロ ジープ グランドチェロキー
車両価格 3,180,000~4,900,000 2.814.000~4.767.000 3,980,000~6,380,000
車体寸法 全長×全幅×全高(mm) 4,760×1,885×1,835~1850 LONG  4900×1875×1870    
SHORT 4385×1875×1850
4,825×1,935×1,765~1,770
室内寸法  長さ×幅×高さ(mm) 1,825~2,520×1,565×1,240 LONG  2535×1525×1235    
SHORT 1830×1525×1225
ホイールベース(mm) 2,790 LONG 2780 SHORT 2545 2,915
JC08モート゛燃費(㎞/L) 7.9~8.5 8.4~10.4 6.1~8.0
種類・排気量 1GR-FE V型6気筒DOHC3,955
TR-FE 直列4気筒DOHC 2,693    
4M41 DOHC直列4気筒 3.200   
6G72 DOHC直列4気筒 2.972
G V型6気筒DOHC3,604       
7 V型8気筒OHV  5,654
エンジン出力 kw(ps)/rpm 1GR-FE 203(276)/5,600     
2TR-FE 120(163)/5,200 
4M41 140(190)/3.500        
6G72 131(178)/5.250 
G 210 (286)               
7 259 (352)
駆動方式 フルタイム4WD スーパーセレクト 4WD Ⅱ フルタイム4WD
ミッション         5 SuperECT  ECT-E 5速スポーツモードAT   電子制御式5速AT

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