ミライースとそのOEM(プレオプラス・ピクシスエポック)徹底比較

2012年12月に発売されたスバルの「プレオプラス」はダイハツ「ミライース」のOEM供給車である。軽自動車市場は、今ブームといっていいほど活況を呈しており、乗用車メーカー8社全てでは販売している。
しかし、自社で生産しているメーカーはダイハツ、スズキ、三菱、ホンダの4社だけであり、残り4社はそれらのOEM供給車両を販売している。今回「プレオプラス」が販売されてベース車「ミライース」を含め、同型モデルが3車出揃ったのを機に、比較してみることにした。はたして比較出来るだろうか。

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ダイハツ ミライース

2011年9月「第三のエコカー」として発売された軽自動車5ドアハッチバック。ベースは2006年発売の「ミラ」なので意外と古い。マツダのSKYACTIV同様、自らが持つ既存の技術と車両構造を徹底的に見直し、車両の軽量化・トランスミッションの改良・エンジンの改良などで、もとより燃費の良かった「ミラ」から40%燃費性能を引き上げることに成功した。

圧縮比を向上させ、メカニカルロスを極限まで低減 、燃焼効率を高めたエンジンには、電子スロットルによる協調制御を採用。 停車前アイドリングストップ機能「エコアイドル」を搭載しJC08モード燃費30.0㎞/Lを達成した。

ミライース値引き交渉と下取り相場 2014-08-08
ミライースの値引き交渉と買取相場
ミライースの買取相場と車種概要

寸評

低価格を実現させているのも見逃せない。登録車に良く見かける、最新技術や装備を詰め込んで低燃費を達成させたが、車両価格がベース車に対して割高になったり、オプション扱いにすることなく、軽自動車の使命である低価格を死守。それでいて上記の低燃費を達成させたのは見事。但し、その弊害として日本一安っぽいクルマになったとしても文句は言うまい。

スバル プレオプラス

上記「ミラ イース」のOEM車両として、トヨタ「ピクシスエポック」に次いで登場。自社生産を終了した前モデルに変わり、すでに2010年からフルモデルチェンジした2代目として発売されている「ミラ」のOEM車「プレオ」の派生車種になる点も「ミラ イース」と同じ。外観及び内装における違いはなく、六連星のCIマークや車名エンブレムの変更程度で、ベース車からの大きな変更はない グレード名称が若干ことなるだけ。もちろん「新世代トマールエンジン」とされる、新エコアイドル(商標の関係で表示されないが)を始めとする燃費技術や、各種スペックや装備、ボディカラーも同じ。唯一、 ミライースおよびピクシスエポックの「G」・「Gf」に標準装備されているTRC(トラクションコントロール)が同等グレードである「G」・「GA」には装備されていないため 、その分価格が低く設定される。また、4WDをAWDと表記しているのがせめてものスバルらしさの名残り。

寸評

「プレオ」同様今回も何も変更することなく、エンブレムのみの違いで発売される。軽自動車市場のみならず、全自動車合計でもトップ3に入る人気車種をラインナップに加え、スバルがどう販売するか注目されるが、「プレオ」の実績で見る限りは、トヨタの「ピクシスエポック」を上回ることはないだろう。販売目標も1000台なので、好調な軽自動車に目をつけたトヨタと、見切りをつけて自社生産から手を引いたスバルの、モチベーションはかなり違う。

トヨタ ピクシスエポック

2012年5月「プレオ プラス」に半年先駆けて発売。販売チャネルはネッツ店とカローラ店が基本的に行い、軽自動車需要の高い地区では他チャネルの販社でも販売される。グレード名称を含め全て「ミラ イース」に準じている。さすがに「カスタム」や「memorial edition」の設定はない。

寸評

日産も同じようにOEMでスズキより供給され、販売するが、多少の変更は行なっている。トヨタはまったく変更せず販売するのがトヨタらしいコスト意識なのか、もともと積極的に販売する気がないのか。新車の展示については取扱店舗から更に選定された「ピクシス・ステーション」と呼ばれる一部の店舗に限られていたりもする。 どちらにせよユーザーは軽自動車に流れ始めており、気がつくと「ピクシス」シリーズ全体では「MRワゴン」や「パレット」と同等の売上を記録している。全国210社の販売網により2013年にはかなりの実績を出すのは間違いなさそうだ。

総評

わかってはいたことだが、この稿を作成し始めてすぐに無理だと気がついた。スズキの OEMである日産の軽自動車シリーズのような外観上の違いはなく、そのまま「ミラ イース」である。ベースが低価格、低燃費の車種だけに当然ではあるが、OEM車両が自社だけではなく、このように3姉妹状態になると、少しでも差がないとせっかく軽自動車ユーザーを自社ディーラーに、惹きつける意味がなくなってしまうだろう。グレード、パッケージ、ボディカラー程度はコストをかけて欲しい。

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スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

メーカー名 スバル ダイハツ トヨタ
車種名 プレオ プラス  ミラ イース エポック
グレード E F L G FA LA GA Lf Gf Xf L D G X Lf Gf Xf L D G X
駆動方式 FF 4WD FF 4WD FF 4WD
価格 795.000~1.217.500円 795.000~1.220.000円 795.000~1.220.000円
車体寸法(㎜) 3395×1475×1500 3395×1475×1500 3395×1475×1500
室内寸法(㎜) 1920~2000×1350×1240 1920~2000×1350×1240 1920~2000×1350×1240
ホイールベース 2455 2455 2455
最小半径(m) 4.4 4.4 4.4
トランスミッション CVT CVT CVT
エンジン種別 直列3気筒DOHC 直列3気筒DOHC 直列3気筒DOHC
排気量(cc) 658 658 658
最高出力(kw/ps) 38(52)/6800 38(52)/6800 38(52)/6800
JC08モード燃費 27.0~30.0㎞/L 27.0~30.0㎞/L 27.0~30.0㎞/L

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