国産セダン徹底比較(アテンザ・レガシィ・マークX)

「SKYACTIV」技術の採用と、クリーンディーゼル搭載セダンとしてデビューし、4ドアセダンに久々に光を当てた「マツダアテンザ4ドアセダン」。せっかく注目を集めているので、コンパクトカーやミニバンに隠れがちな4ドアセダンを比較してみました。

マツダ アテンザセダン

マツダの新世代技術「SKYACTIV」と新デザインテーマを採用したフラッグシップモデル。 4.0L V8ガソリンエンジン並みの最大トルク(420N・m)を発揮 する新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」 や、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に加え、新開発の「SKYACTIV-G2.5」 を設定するなど、SKYACTIV技術を全面的に採用する。また、マツダ独自のアイドリングストップ機構「i-stop(アイ・ストップ)」や減速エネルギー回生システム「i-ELOOP(アイ・イーループ)」を全車に搭載。クリーンディーゼルエンジン搭載車は、3ナンバーのセダン・ワゴンとしてトップの優れた燃費性能(ハイブリッド車除く)を実現する。さらに車体下方の空気の流れを緻密にコントロールするなどして、優れた空力性能を実現している。

寸評

新技術を惜しみなく投入した新モデル。だが設定価格が高い。「マークX」に比べると歴然としており、「「SKYACTIV-D 2.2」搭載モデルは特に高額だ。「SKYACTIV-G 2.0」は250万円で装備も十分だが、同じ価格帯で「マークX」ならV型6気筒の2.5Lモデルが手に入る。今後の販売成績の出来は、この価格がポイントとなりそうで、細かな各種バージョン設定や、限定車が待たれる。

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トヨタ マークX

2009年登場で、2012年8月に初のマイナーチェンジを行なっている。「SAMURAI X」 のキャッチコピーで、三連のヘッドランプ と同じく三連のリアコンビネーションランプが特徴の4ドアセダン。
プラットフォームはクラウン、レクサスGSと共通で、筋金入りの高級車でもあり、エンジンもレクサスIS350と同型となる3.5L と、2.5LのV型6気筒を搭載する。

装備の充実はいうまでもなく、シートはアルカンターラ皮革などを設定、8ウェイパワーシートも採用。また、7個のエアバッグや「VSC」と「TRC」、そして「アクティブヘッドレスト」を全車へ標準装備している。

3.5Lと2.5Lのラインナップで、装備や仕様によって「プレミアム」「スポーツ」「スタンダード」の3つの尻ーズに分けられている。2.5Lには4WDの「250G Four」を設定する。

マークX値引き交渉と下取り相場 2014-09-19

寸評

高級装備と居住性で4ドアセダン市場を長年君臨してきた同モデルも、「X」の名称になって以来、走行性能にも定評がある。そしてなによりも車両価格がリーズナブルだ。車格的には「スカイライン」がライバルなのだが、「アテンザ」等の2.0Lクラスに十分対抗できる価格設定である。一番低価格の「250G Fパッケージ」は「アテンザセダン」の2.0Lと同価格帯であり、V6の2.5Lエンジンを搭載する。

スバル レガシィB4

こちらも2012年にマイナーチェンジされたモデル。水平対向4気筒2.5Lエンジンがメインとなり、シングルスクロールターボ仕様と、2.0L直噴デュアルスクロールターボ仕様も設定する、4WD仕様のみの設定。シングルスクロールターボ仕様以外は全車パドルシフト付き リアトロニックを採用する。
「2.0GT DIT」は「BRZ」に搭載されるFA20型直噴エンジンで、これに直噴ターボを装着したスポーツモデル。 スバル最大の売りの、先進運転支援システム「アイサイト(ver2)」や、アイドリングストップ機構も拡大採用する。メカニカルな面ばかりが目立つ同車であるが、「スペック表」を見てわかるとおり、室内スペースは3車中最大であり、これはワゴンをベースに作られるという独特のパッケージデザインの成果でもある。

寸評

このクルマは「マークX」以上に安い。むしろ同じトヨタなら「アリオン」と同クラスの価格帯からある。かといって車格が下ということはなく、ボディサイズも2車と同等で、室内寸法はむしろ大きい。しかもAWD装備という最大の差別化もある。エンジンバリエーションも豊富で、魅力的な設定だ。ただ、デザインが高級セダンというイメージではなく、車高の高さもあり、SUV的な一面もあるので好みの別れるところだ。

総評

ただでさえスタイル的には制約も多く、フロントマスク以外に個性は出しづらい4ドアセダン。そのため各車の個性はなくなりやすい。しかし、今回登場した「アテンザ」は、4ドアセダンの標準的居住性を抑えながらも、新技術を投入し、クリーンディーゼルという分かりやすいアイテムは、4ドアセダンを選ぶ層に支持されそうだ。同じことが「レガシィB4」にも言えるが、AWDというアイテムと、スバルというブランドイメージから、一部マニアに支持されるにとど、まっている。
一方「マークX」は何の飛び道具も持たずに、V6エンジンをFRに置く、オーソドックスな設定を熟成させることで4ドアセダン市場を独占してきており、「アテンザ」という新しいチャレンジャーにも、けっして遜色のない内容を持つ。価格の高さがネックの「アテンザ」は「「SKYACTIV」が新鮮さを失った時、その真価を問われる。
現時点で選ぶなら、「SKYACTIV-G」の2.0L「アテンザ」か「マークX」。この場合、「アテンザ」も「マークX」も最低グレードであることが、セダンユーザーのプライドを損ねる。上級グレード狙いなら、「マークX」の3.5Lの方がいい。

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スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

メーカー名 マツダ マツダ トヨタ スバル
車種名 アテンザセダン① アテンザセダン② マークX レガシーB4
グレード XD 25S L Package 2.5L 2.5L
駆動方式 FF FF FR AWD
価格 2.900.000円~ 3.000.000円~ 2.440.000円~ 2.268.000円~
車体寸法(㎜) 4860×1840×1450 4860×1840×1450 4750×1795×1435 4745×1780×1505
室内寸法(㎜) 1960×1550×1170 1960×1550×1170 1975×1500×1170 2190×1545×1215
ホイールベース 2830 2830 2850 2750
最小半径(m) 5.6 5.6 5.2 5.5
トランスミッション 6EC-AT 6EC-AT 6SuperECT リニアトロニック
エンジン種別 DOHC直列4気筒 ディーゼル直噴ターボ DOHC直列4気筒 DOHC V型6気筒 DOHC水平対向4気筒 AVCS
排気量(cc) 2188 2488 2499 2498
最高出力(kw/ps) 129(175)/4500 138(188)/5700 149(203)/6400 127(173)/5600
最大トルク 420(42.8)/2000 250(25.5)/4000 243(24.8)/4800 253(24.0)/4100
JC08モード燃費 20.0㎞/L 15.6㎞/L 11.8 ㎞/L 13.0~14.4㎞/L

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