超低燃費系軽自動車徹底比較(アルトエコ・ミライース・N ONE)

どこまで進むかと思われた軽自動車の燃費競争もどうやら一段落したようで、「アルトECO」の200m差のトップは当分は安泰と思われる。
しかし、販売台数では依然「ミライース」の一人勝ちが続き、「アルト」をシリーズ全体ではダブルスコアの差をつけている。また、燃費以外の魅力を提示する、ホンダの「N ONE」の登場で、新しい競争が始まる予感もする。

スズキ アルトエコ

ECOをネーミングに掲げる「アルト」の派生車種。ルックスも仕様もベース車「アルト」と変わらないのがライバルの「ミライース」と違うところ。低燃費車である目立ちはないが、必要以上のチープ差はない。
ベース車「アルト」との燃費で8㎞/L近い大差は採用するエンジンの差だ。「アルト」がK6A型なのに対して、「ECO」は新開発されたR06A型を採用する。アイドリングストップ機構やCVTも細かな見直しが行われ、全高と最低地上高も10~15㎜ほど下げられ、バンパー形状のわずかな変更で、空気抵抗を低減している。また、専用タイヤの貢献も大きい。
インテリアなどの室内装備の違いはなく、インパネシフトは採用されていない。グレード構成は、ECO-SとECO-L。そして追加されたブルーパッケージがそれぞれにある。4WDなどの設定はなく、いたってシンプルだ。

アルトエコ値引き交渉と下取り相場 2014-12-12

寸評

ただでさえ低燃費のベース車に対して、大きな進歩を見せた燃費性能の向上には敬服する。また、「ミライース」のように外観に差をつけなかったのも好印象だったが、逆に低燃費車としてのインパクトに欠けたのか、販売成績では差を付けられてしまった。そのため登場した「ブルーパッケージ」は目立つだけの装備で、本末転倒というか苦肉の策だろうが、効果のほどは出ていないのが現状。
また、同車だけではなく、ECOカー全般に言えることだが、エコタイヤに頼った燃費はいただけない。タイヤを好感する際、新車時の装着銘柄にするユーザーは皆無に近く、それで燃費が下がったらかなわない。どうせなら、タイヤによる燃費の影響が何%かを表示するぐらいしてほしい。

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ダイハツ ミラ イース

「アルト エコ」に200mの差で燃費トップの差を奪われてしまったが、低燃費車のちメイドは揺るがなく、販売台数はクラストップを大差で維持している。低燃費の手法は、エンジンはベース車「ミラ」と同じながら、細かな見直しと徹底した軽量化でかせいだ20㎏ほどがポイント。新エコアイドルなども同じ装備で、4㎞/lの差が出ている。そのせいで、外観ではバンパー形状や、小型化されたランプ類など、ベース車「ミラ」とひと目見てわかるチープな印象になった。しかしそれが幸いしてか低燃費車を所有しているユーザーにとって悪い気はしないらしい。ECOはトレンドになっていたのだ。
また、「ミライース」は「アルトECO」に対してホイルベースが長く、そのため室内スペースが以外と差があるのも販売成績の差につながっているはず。もちろん4WDなどラインナップが豊富なのも見逃せない。

ミライース値引き交渉と下取り相場 2014-08-08

寸評

元祖超低燃費車だ。低燃費のアプローチが多少違うが、それはもともとの「ミラ」が「アルト」に対して燃費がよかったからか。軽く出来るところを徹底して探すだけで達成したともいえ、伸びしろはまだあるかもしれない。クルマとしての居住性はこちらが上で、200mの差は打ち消されている。とはいえデザインはベース車のほうが圧倒的にまとまっている。

ホンダ N ONE

燃費性能では2車にかなわないが、クルマとしての新しい魅力を提案して登場した。セールスポイントはデザイン。懐かしい「N360」を思わせるスタイルと、所有することを楽しめそうな予感をさせる雰囲気を漂わせている。燃費も27.0㎞/Lと実用上問題のない性能。そして、パワーもこのクラスでは大きい5kwほどの差を前記2車に対して付けている。また、「ツアラー」という名称のターボや「プレミアム」という上級装備車、そして4WDというラインナップを誇る。室内寸法も室内長は3車中トップの2m超えである。

寸評

新しい提案であるが、先祖還りとも言える。今の系が低燃費に走るあまり、忘れていた低価格でクルマを所有出来るという軽自動車本来の意味合いを思い出せたのはいい。しかし、なぜこんなに価格が高いのだろう。揉めてしまった前稿を撤回したくなる。「プレミアム」はもはや別ブランドであるべき価格だ。反面、8万円アップでターボ仕様が手に入る「ツアラー」は得。

総評

どっちもどっちの「ミライース」と「アルトECO」2車をくらべていると、「N ONE」が良く見えてくる。
やはり燃費だけ考えてクルマを選ぶのはおかしいと改めて思う。しかし、同じヨさんでコンパクトカーも買えてしまう100万円超えは違う意味でおかしい。低燃費のエコカーを選ぶなら、購入価格も安い「ミライース」。「N ONE」を選ぶなら、1.0Lクラスのコンパクトカーを含めて再考するべきだろう。

スペック比較表

スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。

メーカー名 スズキ ダイハツ ホンダ
車種名 アルトECO ミラ イース N ONE
比較グレード ECO-L
価格 895.000円 795.000円 1.150.000円
車体寸法(㎜) 3395×1475×1520 3395×1475×1500 3395×1475×1610
室内寸法(㎜) 1835×1260×1240 1920×1350×1240 2020×1300×1240
ホイルーベース 2400 2455 2520
乗車人員 4 4 4
トランスミッション CVT CVT CVT
エンジン型式 直列3気筒DOHC 直列3気筒DOHC 直列3気筒DOHC
排気量(cc) 658 658 658
エンジン出力(kw/ps) 38(52) 38(52) 43(58)
JC08モード燃費 30.2㎞/L 30.0㎞/L 27.0㎞/L

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