相場を左右する要素-車買取相場の仕組み

相場を左右する要素としては次の4つが考えられます。

1.年式・使用期間。古くなっても価値は上がらない
2.走行距離。年式よりも重要な場合も。
3.ボディーカラー。色次第で価格が変わることも
4.相場を左右する車の人気とは。


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年式・使用期間  古くなっても価値は上がらない

当たり前ではありますが、古くなるほど価値が上がると言った性質の物品とは異なり、機械製品である車は新しいほど価値は残ります。その車が新車として販売された年度が新しければ新しいほど相場は高くなってます。
新しいということは、それだけ車の程度が良いということであり、安心して乗ることが出来ると判断されるからです。新車から1年落ちるごとに買取価格は下がり、普通乗用車の場合3年経過すると買取価格は新車価格の半額程度まで相場が落ちるのが普通です。また、車のモデルチェンジが行われると、その車種は旧型になってしまうので買取価格が大きく落ち込んでしまいす。

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新古車の場合

車は機械製品ですから製造した瞬間から劣化が始まりますが、買取相場で言うところの年式とは陸運事務所に登録をした時点の事です。未使用車、新古車といわれる新車同然の車であっても、一度登録されれば車の使用期間が始まり、例え展示場で1年間置いてあっただけでも、1年たった中古車という事になります。

走行距離  年式よりも重要な場合も

走行距離も重要です。年式が新しくても走行距離が極端に多い場合は、実際には問題がなくても、故障が出やすく長持ちしないだろうという印象が強く、中古車の購入者には敬遠されがちです。逆に古くても走行距離が少ない場合には、印象が良く売りやすいということになります。具体的には、年間の走行距離5千~6千キロを境に多く走行していればマイナス、少なければプラスの買取査定になります。

ボディーカラー  色次第で価格が変わることも

ボディカラーも極めて重要なポイントです。買取相場は当然ながら市場の人気、ニーズと密接な関係がある為、同じ状態のものであってもボディカラーによって買取り額が上下することがあります。車種ごとに人気の違いがありますが、白系や黒系といった定番のボディカラーは市場でのニーズも高く、安定した評価が期待できます。
しかし、個性的なボディカラーの場合、買取価格が安くなってしまうケースもありますが、車種によってはむしろそういったボディカラーの方が人気が高い場合があり、過去には「サンライズレッド」が人気だったマツダのファミリア、「パールホワイト」のトヨタマークⅡなどが、定番色以上の評価を受けたこともありました。

他サイトによるボディカラーに関する記事

PRTIESによる「アクサルタ、2014年版世界自動車人気色調査報告書とカラートレンドを発表」の記事より。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000006669.html

液体塗料と粉体塗料の大手、「アクサルタ コーティング システムズ」の調査によると、「アジア全体ではホワイトの人気は30%と高く、ブラックは19%。ブルーの人気度はアジア圏の中では日本が最も高い。」となっている。

米国からの調査結果だが、興味深い結果だ。ホワイトとブラックは正解だが、しかし、ブルーの人気はそれほど多いだろうか。

元ディーラーマンの一言

手放す時のことを考えるより、乗り続ける間の気持ちを考えましょう。

車によっては数万円の買取り価格の差があるかも知れませんが、売るときの為に好きではないボディーカラーの車を乗り続けることはお勧めできません。せっかくの愛車なのですから、気に入ったボディーカラーで気持ちよく乗りたいものです。その気持ちはプライスレスですから。

相場を左右する車の人気とは

1.人気のある車とは売れている車と売れていた車
2.人気はあったほうが有利。

人気のある車とは 売れている車と売れていた車

その車種、またはその車種が属するクラスの中古車市場やオークションでの人気も、買取りの相場を左右する重要な要素になります。一部のスポーツカーや生産台数の少ない車種がそういう傾向にあります。そこまで特別ではなくても、常に一定の需要が見込める4WD車などやSUV、ブームとなって新車での販売が伸びている軽自動車やミニバン、そしてハイブリッド車も人気のある車種として、相場に影響を与えています。人気投票をするわけではないので、販売台数が基準になることが多いでしょう。

人気はあったほうが有利  不人気には理由がある

買取相場は車両価格がベースとなりますので、不人気車種といっても、あまり極端な相場にはなっていません。しかし、同クラスの同価格帯の人気車種と比較して低くなり、高額なほど金額の差は大きく、そして年数を経るごとに差は広がっていきます。また、小規模の買取店では買取り自体を断る可能性もあります。

元ディーラーマンの一言

某メーカーが売り出した高級スポーツカーがあまりの販売不振で、しかも中古車でも売れないと判断した系列他チャネルのディーラーでは、遂にその車種の買取りを拒否する自体になり大問題になったこともあります。

車の買取相場が形成される仕組み

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