美容って何だろう

      2019/06/05


素肌美を手に入れるために重要なのはターンオーバーを正常に保つこと

 肌の潤いを左右するのが表皮の一部である角質層の状態。素肌の美しさを追求するうえでも角質層の健康を維持する必要があります。

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 あなたは自分の素肌に自信がありますか?化粧品やメイクに頼らず、スッピンのままの肌に自信が持てたら理想ですよね。素肌の美しさの秘訣は肌が本来持っている力を引き出すこと。中でも表皮の状態は重要です。表皮が健康状態を保つことで、肌本来の機能も維持することができるのです。

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肌本来の機能を引き出すには

【ターンオーバーを理解する】

 皮膚構造のうち、表皮と呼ばれる部分が生まれ変わることを“ターンオーバー”と呼びます。表皮部分は肌の奥から基底層、有棘層、顆粒層、角質層の順で構成され、表皮の下には真皮や皮下組織が存在します。基底層から角質層へと徐々に細胞が押し上げられ、最終的には古い細胞から排出されていきます。この一連のサイクルがターンオーバーであり、肌の健康状態を維持する上で重要な働きになります。

 表皮のターンオーバーが乱れると、肌の水分や油分のバランスに悪影響を与えます。乾燥やニキビ、老化などのトラブルを招き、お肌を荒れさせる要因になるのです。

【潤いの要となるのが角質層の状態】

 肌の最も外側になる角質層。角質層は角質細胞と細胞間脂質から成りますが、角質細胞の中には天然保湿因子・NMFが存在します。NMFは水分を吸収して保持する作用があり、肌の潤い量を左右する物質と言われています。細胞間脂質はセラミドを主成分として角質層の隙間を埋めるように存在し、角質層の水分を抱き込んで逃がさないようにする働きを持っています。

 更に角質層の表面にあるのが皮脂膜。皮脂と汗が混ざり合ってできる天然のクリームと呼ばれています。皮脂膜が正常に存在することで乾燥を防ぎ、外的刺激から皮膚を守るなどバリア機能の役目も果たされます。このように、角質層の状態が肌の潤い、健康を左右すると言っても過言ではありません。

【ターンオーバーが乱れると角質層の状態も悪くなる】

 肌の状態を左右する角質層ですが、ターンオーバーが乱れると角質層も正常を保つことが難しくなります。肌代謝がスムーズにいかないとNMFの材料を作る成分が減り、細胞間脂質も減少します。角質層の潤いがなくなり、それをキープする力も衰えるということですから肌は乾燥へと傾きます。乾燥した肌は傷つきやすく、傷ついた肌はますます潤いを失いやすくなる・・・こうした悪循環も考えられるのです。

 肌表面にある角質層の状態を良好に保つには、肌の新陳代謝であるターンオーバーがスムーズに行われることが第一です。そのためには過剰な乾燥を避けるスキンケア、肌に栄養が十分行き渡る生活習慣、適切な紫外線対策が重要になります。

ターンオーバーをスムーズにするために

【過剰な乾燥を避ける】

 角質層の角質細胞自体が乾燥に弱い特徴があります。古くなった角質を排出するのにはタンパク質分解酵素であるプロテアーゼの働きが重要になりますが、この酵素は湿度が低すぎると活性を失います。角質層の水分量が少な過ぎると古い角質が肌に溜まりやすくなり、ゴワツキやくすみ、毛穴のトラブルなどが起きやすくなるでしょう。古い角質が溜まった肌は柔軟性を失い、水分が行き渡りにくく潤いをキープする力も低下します。更なる乾燥を招き、肌トラブル悪化も考えられるでしょう。

 従って、角質層の潤いを一定量維持するスキンケアが重要になります。化粧水や乳液、クリームといったもので補うのももちろん良いですが、これらに頼り過ぎても肌自身の潤い機能を衰えさせる恐れが。まずはそれ以前の洗顔やクレンジングに注意してみましょう。ゴシゴシと洗い過ぎないことや熱すぎるお湯を使わない、一日に何度も顔を洗い過ぎないといったことが大切です。間違った洗顔によって肌の潤いが奪われるとバリア機能が低下し、細胞間脂質の流失に繋がる恐れもあります。細胞間脂質が失われればNMFにも悪影響を及ばし、回復に時間がかかることもあるでしょう。

【肌に栄養が十分行き渡る生活習慣】

 体に栄養を運搬しているのは血液です。血液がスムーズに流れることで肌はもちろん、全身の健康状態を保つことにも繋がります。血流が悪くなる要因の代表と言えば冷え。特に冬場は冷たい外気にさらされることも多く、直接乾燥の要因を受けるほか冷えの影響も受けやすいでしょう。血流を促すことで肌にまでしっかりと栄養を行き渡らせ、ターンオーバーサイクルを正常に作用させましょう。

 冷えを予防する以外にも、マッサージなどで血液やリンパの流れを良くする。バランスの良い食事で血液を綺麗な状態に保つ。質の良い睡眠をとり成長ホルモンを分泌させて代謝をアップさせる。これらも肌を元気にする生活習慣と言えますね。直接的なスキンケアだけでなく、体の内からターンオーバーを促すことで効率良く肌の力を高めることができるはずです。

【適切な紫外線対策】

 紫外線による炎症はターンオーバーを早め、未熟な角質細胞を生み出してしまいます。そのような細胞では肌の水分を保持することは難しく、乾燥などのトラブルが起きやすくなります。紫外線対策は単なるシミ予防ではなく、角質層や肌の奥底を守るためにも重要なものとなるのです。

 日焼け止めは適切に塗らなければ効果を十分に得られません。一カ所につけて薄く伸ばすより、ムラが無いようまんべんなく塗ることが大切です。晴れの日だけケアすれば良いというものでもなく、外出する場合には必ずUV対策をした方が良いでしょう。肌が敏感な人は低刺激タイプを使用するほか、日焼け止め以外の日傘や手袋、帽子などを活用しましょう。

素肌美を目指すにはターンオーバーを正常に保つのが鍵

 例えば表皮にシミが出来たとしても、ターンオーバーが正常に行われればシミのできた部分の細胞が徐々に押し上げられ、最後には垢となって剥がれ落ちます。高価な美容液や化粧品に頼らずとも、肌が本来持っている力でシミを改善することができるのです。もちろんシミだけでなく、上述したように肌の潤いを維持してトラブルを避け、健やかな皮膚を保つことも肌自身の機能で可能なはずなのです。

 現代は環境汚染などの影響もあり、全く何もしないでも良いというのはかなり難しいのかもしれません。しかし、出来るだけ肌が自然に持っている機能を使うことが何より肌に優しいはず。それで綺麗になれるのであれば一番理想的ですよね。素肌美を求めるのであれば、ターンオーバーに良い生活を出来る限り送りたいですね。

参考サイト

角質層と保湿 – 読んで美に効く基礎知識

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プライバシーポリシー

 - 美白・美肌 , ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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