美容って何だろう

      2016/12/09


喫煙が肌に与える影響

 「JT全国喫煙者率調査」によると、平成21年度成人男性の喫煙率は38.9%、女性は11.9%という結果が出ています。これは、ピークである昭和41年の喫煙率で比較すると男性83.7%、女性18.0%ですので、男性だけみると43年間で実に44.8ポイントも減少したことになります。

 女性においても減少しているといえますが、全年齢の喫煙率グラフで見ると、ほぼ横ばいといった状況です。特に若い世代における女性の喫煙率の増加は、青少年の喫煙と同レベルで大きな問題となっています。

244_original01

 タバコは「百害あって一利なし」とよくいいますが、自分にとっても周囲にとっても本当に悪い影響しか与えないというのが現実です。タバコを吸っている人の顔の特徴として、「張りやツヤがない」「乾燥してシワが目立つ」「シミやそばかすが多い」「歯や歯茎が黒ずみ見栄えが悪い」といったことがあげられます。この様な顔のことを“スモーカーズフェイス”と呼ぶそうです。

 美肌を目指す上で、やはり喫煙は避けてほしいと思います。その理由はタバコに含まれる「ニコチン」が、肌のみならず身体自体に非常に悪い作用をもたらすからです。それには次の様なことがあげられます。

 「ニコチン」には毛細血管を収縮させる作用があります。毛細血管には、皮膚に栄養を運ぶという役割がありますので、血管が縮むことで栄養供給が充分にいきわたらなくなり、肌が乾燥してシワが出来やすいなどの原因になるのです。

 また、「ニコチン」は「ビタミンC」を壊してしまいます。「ビタミンC」といえば、美肌を目指す上で必要不可欠な栄養素。ビタミンCにはシミのもととなるメラニンを抑制し、優れた抗酸化作用をもっています。アンチエイジングには欠かせない抗酸化作用は、美容においても重要な成分。このビタミンCが体内から失われれば、美肌にとってはおろか、身体の健康自体も害されてしまうのです。

スポンサーリンク

 私自身はタバコを吸わない身ですので、吸う人の気持ちというのは理解できないのが正直な気持ちです。喫煙者の気持ちは喫煙者にしか分からないでしょうし、逆に吸わない人にしか分からないタバコのもたらす周囲への悪影響というのもあります。

 現在では分煙化が進み、吸わない人の健康が重視されてはいるものの、やはり分煙されていない場所では煙の害などは防ぎようがありません。特に、小さい子供や妊婦のいる場所で「禁煙スペースじゃないから」とばかりに吸っている人を見ると、モラルを疑いたくなります。

 タバコの煙の害は、“副流煙”に多く含まれるということは有名な話でしょう。マナーをきちんと守れば問題ないことなのですが、そうでない場所で空調などによりどうしても流れてくる煙などに対し、悪い気しかしないというのが素直な意見ではあります。

 法律を守り、決められたルールに従って喫煙している人に関して何もいう権利も必要もないですし、身体やお肌への影響も個人の責任ですのでいたしかたないでしょう。「タバコを吸っていても綺麗な人はいる」という意見も、決して否定はしません。タバコを吸っていながら、他の面で多大な努力をして美しさを保っている人もいるでしょう。

 私が言いたいのは「タバコが美にもたらすのは悪」ということよりも「たばこそのものの悪」ということです。タバコが身体に良くない、という事実。「そんなこと分かっている」と思われた方もいるでしょう。無理に禁煙を勧めようとは思いませんが、健康・美容の観点からはやはり「悪い」の一言に尽きます。

 喫煙することにより、体内には「活性酸素」が大量に発生します。「活性酸素」はあらゆる細胞を錆びつかせ、老化を促進させる身体にとって有害な物質です。この影響により、皮膚の張りや潤い保持に欠かせない“コラーゲン”の合成が阻害され、張りや潤いのない肌になってしまいます。先にあげた“スモーカーズフェイス”の一因といえます。

 「活性酸素」の増加は単純に、身体の健康維持において非常にマイナス要因です。発がんリスクを高め、体臭や口臭がきつくなる、様々な病気の原因となるなど、その悪影響は数えきれないほどです。

 よく、タバコをやめると太ると聞きますが、そもそも喫煙すること自体が血液の循環を悪くし代謝鈍らせ、痩せにくい身体にしているのです。タバコをやめれば代謝も向上するので、自然と痩せやすい状態に移行してきます。ストレスをためないように、ヘルシーなものを代用品として口にするようにしましょう。

 血行が良くなれば、肌にも良い影響をもたらします。必要な栄養素が行き渡るようになり、肌や髪のツヤも戻ってくるでしょう。喫煙者と非喫煙者とでは、喫煙者の方がメラニン色素が出来やすいというデータもあるようです。喫煙は美白にとっても大敵といえそうです。

 「それなりの税金を払っているから」との意見も多いと思いますが、喫煙が原因となる病気の医療費やタバコによる火災、吸いがら処理費用など、タバコによる収益以上の損失があるのも実状です。繰り返しになりますが、無理に禁煙を促しているのではなく、そのものの悪を知った上で、ある程度の責任を持ち喫煙する必要があると思うのです。

2013-04-23再編集

スポンサーリンク

プライバシーポリシー

「喫煙率が下がると肺がん死が増える」のはなぜか?

 - 肌荒れ・肌トラブル ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

この記事のタイトルとURLをコピーする

  あわせて読みたい

うっかり日焼け対策!保湿や美白でアフターケアを万全に

日焼け止めを塗るのを忘れていたり、急用で長時間外出する羽目になった…そんなうっかり日焼けの影響を緩和するには、アフターケアが肝心! うっかり日焼けは放置厳禁! 基本のアフターケアとスペシャルケアで対処

花粉が肌荒れの原因に!花粉症シーズンに有効な肌荒れ対策

花粉が飛散する時期になると、なぜかお肌のトラブルも増加。 鼻や目だけでなく、お肌も花粉から保護する対策が必要です。 花粉シーズンの肌荒れ症状とは? NGケアに注意!正しい対策はコレ お肌がかゆい、ぶつ

花粉や黄砂など春先に気をつけたい肌トラブル要因と対策

 もうすぐ訪れる穏やかな春。一方で、お肌にとっては慌ただしい季節となるかもしれません。  出会いと別れが交錯する季節といえば春ですね。 慣れ親しんだ環境から新しい生活への一歩を踏み出すタイミング。 気