美容って何だろう

      2016/12/09


ニキビやテカリの原因となる皮脂、その役割と肌トラブル

 ニキビ、テカリなどの原因とされる皮脂。厄介者扱いされやすい皮脂ですが、肌にとって重要な存在でもあります。皮脂と上手に付き合うことが、あなたの肌悩み改善につながるかもしれませんよ。

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 皮脂と聞くと、なんとなく嫌なイメージを思う浮かべる人も多いのでは?ニキビの原因になる、顔がテカる、メイク崩れを起こす・・・皮脂が関わるお肌のトラブルは多々あります。しかし、皮脂は私たちにとってなくてはならない存在。上手につき合えばトラブルメーカーどころか、トラブルから守ってくれる存在になるでしょう。今回は皮脂の役割とうまくつき合う方法をご紹介します。

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皮脂の役割

【肌の潤いを保持する】

 体の中でも顔は特に皮脂分泌が活発な部分ですね。顔の皮膚が健康を維持するには一定の水分が必要になります。水分が含まれるだけでなく、それが失われないよう保持しなければなりません。しかし、通常水分はそのまま放置しておくと蒸発するように、肌の水分も流失してしまいます。それを防いでくれるのが皮脂。皮膚の表面に皮脂が薄い膜を張ることで、必要な水分が失われるのを防いでいるのです。

【外的から皮膚を保護する】

 皮脂と汗が混ざり合ってできるのが皮脂膜ですが、これによって肌は適度な潤いを保つとともに外的から身を守っています。外気や雑菌から皮膚を保護するバリアの役目を担っている皮脂膜。また、皮脂膜には弱酸性の性質があるため雑菌の繁殖も防ぎます。皮膚の清潔を保ち、余計な肌荒れを起こさないように常に肌を守ってくれているのです。

【肌の柔軟性を保つ】

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 乾燥すると肌の保水機能である細胞間脂質や天然保湿因子・NMFが減少し、古い角質が溜まりやすくなります。角質が厚くなりすぎると肌のかさつきやゴワツキ、くすみを感じやすくなるでしょう。水分がしっかり与えられるだけでなく、それをキープする力がなければいくら水分補給をしても効果的ではありません。皮脂膜によってしっかりと水分の流失が抑えられることで、角質を柔らかく保つことが可能なのです。柔らかい角質には水分が行き渡りやすくなり、より潤った状態を維持することができるでしょう。

【紫外線から守る】

 体を最前線で守るのが表皮であり、そのうちの最も外側部分が角質層です。その角質層を覆うのが皮脂膜。角質層と皮脂膜は一丸となって紫外線から体の内部を守っています。私を含め多くの方がUV対策として日焼け止めを使用していると思いますが、実は肌本来の力にも紫外線を除去する力が備わっているのです。皮脂膜と角質層でカットしきれなかった紫外線はその下の層が受け止めますが、それでも守りきれなかった場合に真皮にまで達してシミやシワの元を刻んでしまいます。

皮脂がトラブルを起こす原因

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 皮脂は正常に分泌されていれば何も問題ありませんし、むしろ上述のように肌にとって良い作用をもたらします。ですが皮脂量によってはトラブルの元ともなってしまうのです。なぜ皮脂の量は様々に変化するのでしょうか。

【間違ったスキンケアで皮脂を落とし過ぎる】

 多くの方が自己流のスキンケアで皮脂を除去し過ぎているのではないでしょうか。特に顔を洗うという行為が最たるもの。オイリー肌の人は皮脂の多さが気になるあまり、一日に何度も洗顔したり力を入れて強く擦ったりはしていませんか?肌にとっては負担が大きく、必要以上に皮脂を除去してしまいます。必要な皮脂が失われると、皮膚は皮脂不足と判断して過剰に皮脂を分泌しようとするのです。

 洗顔やクレンジングの際には絶対に強く擦らないこと。熱いお湯を使うことも余分に皮脂を奪ってしまうのでやめましょう。顔を洗う回数は肌質など個人差もありますが、多くても朝と夜の二回までで十分でしょう。筆者は朝はぬるま湯のみ、夜は洗顔料を使うようにしています。

・ オイリー肌の人は水洗顔に慣れるまでちょっと我慢
私自身、以前は朝も洗顔料を使って顔を洗っていました。ある時期からぬるま湯だけの洗顔に切り替えましたが、切り替えてすぐは皮脂が気になったり、コメドの発生が増えたように思います。特にオイリー肌の人はこの現象が気になるかもしれませんね。最初は水で洗うだけでは皮脂が気になると思いますが、肌が慣れてくると皮脂量やコメドも落ち着き、洗顔料は夜だけで十分になりました。

 もちろんほかのスキンケアや生活習慣なども重要なので、これだけで皮脂量が安定するわけではありません。しかし、肌の油分をとり過ぎている現状を見直す一歩にはなるはず。ニキビや他の肌トラブルが落ち着いている時に始めることをお勧めします。

【偏った食生活で過剰に皮脂が作られる】

 私たちの体は食べたもので作られますから、当然顔の肌も同様です。皮脂といえば油ですから、油分の多い食事をすればその生産量も多くなると考えられます。脂っこいものだけでなく、甘い物や刺激物なども皮脂の分泌を盛んにする食べ物。特にジャンクフードは油分が多いだけでなく、脂肪の代謝を促進するビタミンやミネラルが不足しているので尚更です。

 皮脂量を安定させるのに役立つ栄養素がビタミンB2。脂肪代謝を促して余分な皮脂の分泌を抑えます。他にも食物繊維は便秘を改善して脂肪や糖分の排出をスムーズにする効果が。青魚に多く含まれるDHAやEPAも脂肪の代謝に効果的とされています。
参考:http://www.skincare-univ.com/article/000525/

【ホルモンバランスの変化で皮脂量が変動する】

 基本的に皮脂を多く分泌させる作用があるのが男性ホルモンで、それを抑制するのが女性ホルモンであるエストロゲンです。エストロゲンには肌のバリア機能を強める性質もあり、別名美肌ホルモンとも呼ばれます。男性ホルモンが活性化し過ぎると皮脂過剰になり、ニキビなどのトラブルが発生しやすくなります。

 女性の体にも男性ホルモンは存在しており、主に交感神経が優位な状態になると活性化されます。不規則な生活やストレス過剰などでホルモンバランスが乱れると、交感神経が優位になりやすくなります。特に女性は生理周期などの関係でホルモンバランスの影響を受けやすいと言え、肌のトラブルも多くなるでしょう。なるべくストレスを溜めないような工夫をし、夜更かしや暴飲暴食を控えるなど日頃の生活を見直すことも重要ですね。
参考:http://www.aizawa-hifuka.jp/acnecare/acnecause/hormone/

古い皮脂を残しておくと酸化してトラブルの元に

 洗顔で皮脂を落とし過ぎるのは良くないと記しましたが、逆に古くなった皮脂をいつまでも放置するのも危険です。皮脂は酸素に触れると酸化を起こし、毛穴を詰まらせたり肌の老化を促すなどトラブルを引き起こす場合があります。正しい洗顔で古い皮脂は取り除き、新鮮な皮脂膜を維持することも皮脂によるトラブルを防ぐことに繋がるのです。
 

皮脂の量をバランスよく保つことで本来の機能を得られる

 大切なのは肌の水分と油分のバランスがとれ、必要な量の皮脂が存在すること。水分だけあってもだめですし、油分が増え過ぎてもNGですね。皮脂の量を適切に保ち本来の機能を得られれば、自然の成分がお肌を守ってくれるはずです。

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プライバシーポリシー

 - 肌荒れ・肌トラブル , , ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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