美容って何だろう

      2016/12/09


セラミドは美容液や化粧水からの補給が効果的

 細胞間脂質の一種である「セラミド」。潤いの保持や肌のバリア機能向上には欠かせない成分ですが、セラミドにもいくつかの種類があります。今回はその内容をご紹介します。

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 「セラミド」といえば肌の角質層にある、細胞間脂質の一つです。“スポンジ”のように水分や油分をギュッと抱き込み、水分の蒸発を防いで潤いをキープしてくれます。肌の水分量は肌バリアの状態にも大きく影響を与えるため、セラミドが十分に存在していなければバリア機能が弱ってしまいます。お肌の健康と見た目の美しさには、セラミドが非常に深く関わっているのです。

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セラミドの種類

 セラミドは最も数の多い肌を始め、私たちの内臓など細胞膜に多く存在しています。このうち肌に存在しているセラミドは11種類と言われており、働きが解明されているものは8つ。セラミドは下記の表のように働きごとに種類が分けられ、数字で分別されています。

肌に存在するセラミド
セラミド1 外敵刺激に対するバリア機能、水分保持機能
セラミド2 水分保持機能が非常に高い
セラミド3 水分を保持し、シワを軽減する
セラミド4 角質の脂質バリア形成とその維持
セラミド5 同上
セラミド6 水分を保持し、シワを軽減する。ターンオーバーを促す
セラミド6(2) 同上
セラミド7 細胞の増殖分子化をコントロール、皮膚常在菌をバランスよく保つ
セラミド8 不明
セラミド9 不明
セラミド10 不明

 1~7までのセラミドが化粧品などに広く配合されています。働きとともにその由来別にも分けられるセラミド。どのようなものからセラミドが生まれるかで以下のように分けられています(【】横には成分表示名の一例を記載)。

天然セラミド】…ビオセラミド、セレブロシド、植物性セラミド など
 その名のとおり天然由来の成分で、動物や植物から抽出されたセラミドになります。動物性であれば馬由来のものが多く、親和性が非常に高いことが特徴です。効果がとても大きい分価格も高いのが動物性。植物性は安価で大量生産が可能な“こんにゃくセラミド”が注目されているほか、米やとうもろこしなどからも抽出されています。植物性は米や麦、大豆の場合はアレルギーが懸念されますが、こんにゃくセラミドであればその心配が低いことも注目要因になっています。

活性型セラミド】…セラミド2、セラミド3 など
 “ヒト型セラミド”、“バイオセラミド”とも呼ばれる、酵母などの天然材料から作られたセラミドです。人の肌に存在するセラミドと100%同じ割合で作られており、天然セラミドと同等の作用が期待できると言われています。一方で価格は天然セラミドよりも安く、安心して手軽に使用が可能と言えるでしょう。

擬似セラミド】…セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、N-N-ヒドロキシデカナミド など
 化学的に合成された、セラミドによく似た分子構造を持つ成分のことです。よく似てはいるものの、考え方としては“別物”と見たほうがよい成分。メーカーによっては独自に「○○セラミド」と、本物のセラミドのような名称で表記している場合もあるようなので注意しましょう。化学合成されているとあって、価格も非常に安いようです。

セラミドは肌の潤いやバリア機能に関係大

セラミドの補給は化粧品からの方が効率的

 基礎化粧品に配合されているセラミドですが、一部の食品やサプリメントでの摂取も可能です。しかし、最も効率よくセラミドを補給するには皮膚に直接塗布するのが良いと言われています。上述したとおり肌以外の細胞膜にも存在しているセラミド。経口摂取による補給は全てが肌へと行き渡るとは限りません。肌への作用を重視するのであれば、やはり直接皮膚へつけることが近道なのです。

 セラミド配合の化粧品を選ぶポイントですが、特に乾燥がひどい人はクリームや美容液を選ぶと良いでしょう。化粧水はスキンケアの中でも最も使用量が多いと想定すると、配合されている濃度や量はあまり高くないかもしれません。集中ケアに強いクリームや美容液の方が効果的と考えられるでしょう。

 そして成分表の記載をよく確認しましょう。擬似セラミドの記載のものは避け、天然やバイオセラミドが配合されているものが好ましいでしょう。上述の成分表示例を参考にしてみてください。試供品があるものはまずそれでパッチテストを行い、肌に合っていると感じたら購入するとよいでしょう。特に乾燥が酷い人でアトピーの症状を患っている方なら尚更です。セラミドの減少はアトピー発症に関わっていると言われています。しっかりと補給してバリア機能を強化し、症状の改善を目指しましょう。

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プライバシーポリシー

 - 美容成分 ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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