美容って何だろう

      2017/07/28


ピルには避妊以外の副効果もあります

 経口避妊薬として知られている「ピル」。その避妊率は正しく服用さえすれば99%と言われており、最も確実な避妊法とされています。日本ではおよそ80万人?90万人のピルユーザーがいると言われ、世界中でも1億人以上の人が服用している薬なのです。避妊薬としての働きがあることは男性でもご存知かと思いますが、それ以外にも期待できる副効果を目的として飲んでいる女性も多いのではないでしょうか。

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 まずはピルそのものの成分や仕組みについて解説していきます。ピルの主成分は女性ホルモンであり、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステノーゲン(黄体ホルモン)」になります。
そのうちエストロゲン配合量が50μg未満のものを“低用量ピル”30μg未満のものを“超低用量ピル”、また、50μg以上のものを“高用量ピル”と呼んでいます。卵胞ホルモンであるエストロゲンの量が多ければ多いほど副作用が強く表れるとされており、言わずもがな用量の低いピルほど副作用も低いことになります。
現在、日本で広く普及しているピルと言えば“低用量ピル”と呼ばれるものです。個人差もありますが、副作用もほとんど見られないと言われるピルで、「トリキュラー」・「ノリニール」・「マーベロン」などがあります。
また、黄体ホルモンとして使用されるホルモン剤別に「第1世代」・「第2世代」・「第3世代」と呼ばれ、開発された順の名称がついています。更に服用周期中の卵巣ホルモンの配合比によっても分類され、「1相性」・「2相性」・「3相性」と呼びます。1から順に配合比が一定のピル、2段階、3段階という比率になっています。

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 ピルを服用することで、女性の身体は妊娠した時と同じ様なホルモン状態になります。これは排卵をさせないようにする効果と、もし排卵してしまっても着床を抑制したり、精子が子宮に進入しにくい状態にする効果もある為、2重、3重にも避妊効果があると言えます。
ピルは普通21日間連続して服用するもので、その後7日間の休薬日を含んだ28日のサイクルで摂ることになります。錠剤にすると21錠のタイプと28錠のタイプがありますがどちらも実薬は21日分であり、28錠タイプの残りの7錠は有効成分が含まれていない“偽薬”と呼ばれるもの(勿論、身体には無害です)。
一般的な生理周期である28日に合わせた数となっており、28錠タイプは飲み忘れ防止の策として有効となっています。飲み忘れなく服用することで効果を発揮するものですので、自身の性格や生活に合わせて使いやすいタイプを選択すると良いでしょう。

 以上は一般的に知られる避妊薬としてのピルの解説でしたが、次はそれ以外の副効果についてです。実は避妊目的以外で飲んでいる方も多く、女性の間ではよく知られる話かと思います。その副効果とは、次の通りです。

美肌や多毛症改善効果:ホルモンバランスの作用により得られる美肌効果は、ニキビ治療などにも用いられることで知られています。特に第3世代ピルにおいて効果が期待されると言われ、「マーべロン」などがこれにあたります。また、無駄毛が薄くなるなどの効果もみられるようです。

月経に関するトラブル改善効果:月経痛の軽減、経血量の低減、月経不順やPMSの改善に効果があります。月経周期をコントロールすることで避妊効果を発揮するピルは、生理不順を正し生理日の予測も可能になる他、生理前のイライラや疲労感など(PMS)を和らげるという嬉しい効果が期待できるのです。生理のたびに、酷い月経痛に悩まされる女性も少なくないでしょう。月経トラブル改善の為に服用する女性は珍しくないと思われます。

豊胸効果:個人差が表れやすいですが、主に第3世代ピルでの効果が期待できるようです。バストアップだけでなく、全身が女性らしいラインになることもあるようです。ピルを飲んで少し体重が増えたという意見も耳にしますが、このことと関係があるのかもしれません。

卵巣がんなどの病気予防効果:子宮内膜症の予防や進行の抑制、子宮体がん、卵巣がんのほか、骨粗しょう症の予防にも効果的とされています。いずれも女性ホルモン作用によるもので、エストロゲン不足が原因で起こる骨粗しょう症はその補充に役立つようです。また、排卵により卵巣に負担がかかることで卵巣がんのリスクが高まると言われており、これを抑制することでそのリスク低減にも有効なのです。

 ピルを服用する際には上記の様な副効果以上に、副作用について知っておかなければなりません。吐き気、頭痛、めまい、むくみ、不正出血、消化器症状、精神不安定など人によっても様々です。先述のとおり、現在の低用量ピルではほとんどみられないとされていますが、承知の上で服用することが前提です。
また、子宮頚がんとの関連性も指摘されており、ピルを10年間服用した場合その罹患率が2倍になるというデータもあるようです。がんに関しては遺伝的要素も大きく関係してきますので、ピルユーザーの方はこれまで以上に定期的なチェックが必要となるでしょう。

 正しい知識を持って正しく服用すれば、現在では高い安全性のもとに使用ができます。まずは自分に合っているか、合ったものがどれなのかを適切に判断して下さい。

コンドーム・ピル不要の完璧な避妊方法?

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 - 美容医療

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

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注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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