美容って何だろう

   


化粧品って必要?不要?皮膚科も意見が割れる化粧品の必要性

化粧品は薬と違い、肌に緩やかに作用することが大前提となっています。

皮膚科医によっても見解が分かれる化粧品の必要性、それについて疑問を持つ20代女性・せいこさんからの質問にスキンケアアドバイザー「rihira」がお答えします。

s-201601-4_nocomment

化粧品の必要性のポイント

  1. 化粧品は作用が穏やかであり、有効成分は含まれない
  2. 基礎化粧品はあくまで肌の調子を整えるもので、肌荒れを改善する効果はない
  3. 化粧品の必要性は、その人の肌質や考え方などによっても左右される

スポンサーリンク

肌荒れに悩み、複数の皮膚科を受診したことがあります。

その際にスキンケアをしなさいという意見と、スキンケアはいらない…つまり化粧品などはつけなくて良いという意見の全く違う見解を示す医師がいました。

結局はどちらが正しいのでしょうか。

お肌の専門家である皮膚科の先生でも、化粧品の是非について二極に分かれているのですね。

せいこさん自身は、化粧品を使って効果などを実感したことはありますか?

あるような、ないような…。

基礎化粧品は確かに使っていると調子が良い時もあるのですが、それが基礎化粧品によるものなのかどうかは、ハッキリわかりませんね。

なかなか自分で判断するのは難しいですよね。

そうですね。

基礎化粧品だけじゃなく、食事や睡眠も影響しているでしょうから…つけ始めて劇的に肌が変わった、とかだとわかりやすいのですが、そういうわけでもないので。

やっぱり化粧品にはあまり期待しないほうが良いのかな…。

確かに、お肌の変化はスキンケアだけに左右されるものではありませんよね。

では化粧品を使う意味は全くないのか、皮膚の構造や化粧品の定義などからも見ていきましょう。

ここでは化粧品を主に基礎化粧品に絞ってお話したいと思います。

そもそも化粧品の定義って?

pixta_25110622_S

化粧品の定義は薬事法によって定められています。

“人の体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、または皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗布、散布その他、これらに類似する方法で使用されることが目的とされるもので、人体に対する作用が緩和なもの”です。

うーん…簡単に言うとどういうことでしょうか?

清潔や美容を健やかに維持するため、身体に対して緩やかに作用するものが化粧品ということですね。

ポイントは“作用が緩和なもの”という点です。

皮膚でいうと角質層の浅い部分にまでしか滲透しないとされます。

角質層って、一番上の部分ですよね。

肌の奥まで滲透するわけじゃないんだ!ということは、あまり効かない、という意味にもとれますが…。

確かにそうですね。

逆に言えば、ハッキリとした効果があるものは化粧品と呼んではいけないのです。

効果の高い度合いでいうと、医薬品、次に医薬部外品、最後が化粧品となりますね。

やっぱり医薬品が一番効果があるのですね。

はい、医薬品の定義の中には“人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具、歯科材料、医療用品及び衛生用品でないもの(医薬部外品及び化粧品を覗く)”とあります。

影響を及ぼす…何らかの形でしっかり作用するのが医薬品、ということですね。

でも、化粧品は人体への作用が緩和というのが定義。

影響を与えるほど働いてはいけない、ということですか?

そうです。

化粧品の効果はあくまで緩和なものに限定され、薬理作用は得られません。

せいこさんの言う通り、医薬品のように人体の機能や構造に影響を与えるような、高い効果をもってはいけないのです。

そうなんですね。

ということは、基礎化粧品で美肌になろうと思っても、あまり期待できないということでしょうか。

例えばニキビの改善効果や、乾燥肌の改善などです。

化粧品の効能範囲も薬事法によって定められています。

スキンケア関連でいうと、“肌荒れを防ぐ・肌を引き締める・皮膚に潤いを与える・皮膚の水分、油分を保つ”…などが効能の範囲です。

“予防”という表記はありますが、何らかの肌荒れが“改善”するという表記は認められていません。

具体的にトラブルを改善する、という効能はないのですね。

その通りです。

皮膚へ潤いを与えたり、水分や油分を補う効能はありますが、それによってニキビが治ったり、乾燥肌が改善するということではないのです。

うーん…でも、使っていて本当に肌荒れが治ることもありますよね。

そうですね。

しかし、それは化粧品の直接的な効果ではありません。

ただせいこさんが言うように、化粧品によって潤いがもたらされたり、皮膚の柔軟性が保たれることで肌荒れが改善することもありますよね。

私たちは、そういった結果も含めて化粧品を選ぶ必要があるのです。

なるほど。

化粧品には劇的な改善効果はないけど、得られる効能により結果的に肌荒れ改善に繋がることはある、ということですね。

それも踏まえたうえで、化粧品を使うかどうかを考えたほうが良さそうですね!

スポンサーリンク

化粧品の必要性ってあるの?

化粧品の定義がわかったところで、その必要性について考えてみましょう。

正直に言うと皮膚科医でも意見が分かれるほどですから、どちらが正しいと言い切れるものではありません。

化粧品はすごく効果があるわけじゃないけど、美肌に良い働きがあるのは事実…。

でも、必要ないという意見があるということは、使ったとしても大した差がないということでは?

確かに、そういう考え方もありますね。

他には個人差もあると思います。

元々の肌質、体質、代謝能力、毛穴の形状など…。

総合的に“化粧品の有無にあまり左右されない”という身体の場合は、使う意味もさほどないでしょう。

化粧品に左右されないお肌…化粧品がなくても、ある程度は綺麗な状態の肌ということですね。

はい。

例えば日焼けのしやすさも、個人差があるんです。

一般的に色が白い人ほど紫外線の刺激に弱く、黒い人ほど影響が穏やかと言われます。

また、紫外線の影響を受けやすい人はシミやシワができやすいとされますね。

紫外線の影響だけでも、人によってそんなに違うんですね…!

そうです。

では、紫外線に弱い人と強い人、双方がUVカットの化粧品を使わないと、どうなるでしょうか。

強い人は化粧品がなくてもそれなりのお肌をキープできるかもしれませんが、弱い人は…化粧品をつけた状態より、シミやシワが増える恐れが高くなりますね。

なるほど…全く化粧品をつけないという同じケアをしていても、元々の肌質によって成果は変わってくる可能性がある、ということですね。

その通りです。

化粧品は必要ない、必要というのをどちらが正しいと言い切れないのもこのため。

また、何をもって美肌かというのも個人差があるはずです。

自然の老いを受け入れることが良い人もいれば、少しでも若く見られたい人もいますからね。

そうですよね。

そう考えると、化粧品が必要かどうかより、自分が化粧品を使ってどう感じるか、結果的にどうなったのかのほうが大事のように思えてきました。

私もそう思います。

化粧品はあくまで美容をサポートするもので、医薬品や医薬部外品のように有効成分と呼ばれるものは入っていません。

だからといって、肌を綺麗にする働きが全くないかと言うと、全くないと言い切れるものでもないのです。

でも、効果があるとも言えない…。

これが化粧品の定義であり、使うときの正しい認識ということですね。

そして、使う人によっても結果が変わってくることがあるのも、忘れてはいけませんね。

はい。

自分に合ったものを使うのが大事というのもそのため。

化粧品に劇的な効果を求めてはいけませんが、使っても無意味というのが万人に当てはまる訳ではありません。

効果を得たい場合は医薬部外品以上のものを選ぶべきですが、薬ということは副作用の危険性も上がるということを理解しておきましょう。

スポンサーリンク

プライバシーポリシー

 - 基礎化粧品

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

この記事のタイトルとURLをコピーする

  あわせて読みたい

no image
「精製水」と「グリセリン」でオリジナル化粧水を作る方法

 手作りコスメを生成する上で重要なのは、配合するものが自分に合っているかどうか。自分の体質、肌質との相性の見極めや、自分が目的とする効能が得られるのかなどがポイントとなるでしょう。化粧品を作るにあたっ

自宅でもOK。ピーリング石鹸の使い方と効能

 ケミカルピーリングというと、クリニックやサロンに定期的に通わなければならないという、悪く言えば“大袈裟”なイメージがありませんか?時間や手間、お金もバカになりません。しかし綺麗な肌には誰しも憧れるも

no image
色々なタイプの日焼け止め、それぞれの特徴まとめ

 日焼け止めといえば、白い乳液状のものやクリーム状のものが一般的といえますが、最近ではそれ以外にも様々な日焼け止めが開発されています。日焼け止めを選ぶ際のポイントとして、SPF・PAの数値はどの程度か