美容って何だろう

皮膚(肌)仕組みと働き

 私たちの肌、つまり「皮膚」は主に3つの組織で構成されています。
 
 まず一つ目は「表皮」と呼ばれる部分。これは肌の一番上の部分のことで、厚さにすると0.2cmほどといわれています。表皮は更に細かな構造になっており、上から“角質層”“顆粒層”“有棘層”“基底層”の4つで構成されている組織です。(加えると、皮膚の厚い手や足裏などにのみ“透明層”という部分も存在します)
基低層から細胞分裂により肌の生成が始まり、その形や質を変化させながら徐々に上の層へ運ばれ、最終的に角質となって剥がれおちます。

この様に肌が作られる仕組みのことを「ターンオーバー」と呼んでいます。ターンオーバーのサイクルは通常28日といわれていました。ですが近年の皮膚科学の研究によると、およそ42日間であるとの発表がされています。表皮の表面は皮丘という盛りあがった部分と皮溝というくぼんだ部分から成っており、これを「キメ」と呼んでいます。
よく、「キメの細かい肌」という表現を聞くと思いますがこれは皮丘と皮溝の凸凹の差があまりなく整っている状態のこと。逆に「キメが粗い」というのは凹凸の差が激しい状態の肌を指します。
 
 表皮の下にあるのが「真皮」です。この部分は表皮のおよそ10?15倍の厚さがあり、コラーゲンエラスチンといった成分から作られています。コラーゲンはネットの様に張り巡らされており、そのところどころにエラスチンが存在していてコラーゲンを支える役割を担っています。真皮の占める割合の多くは「水分」。
真皮の約60?80%は水分の重さであり、肌の潤いや張りはこの真皮の状態に左右されるのです。中でも真皮に存在する「線維芽細胞」は、美しい肌を保つ為に非常に重要だと言われています。

 この「線維芽細胞」こそがコラーゲンやエラスチンなどを作る働きをしている細胞です。また、これらが古くなった場合それを分解する役目も担っています。この働きにより、肌の美しさは保たれているのです。
ところが線維芽細胞は老化や紫外線などの影響で衰えてしまいます。線維芽細胞の働きが鈍ると、新たなコラーゲン、エラスチンの生産や古い組織の分解作用も弱まります。これにより肌の潤いや張りが失われ、シワやたるみの原因となってしまうのです。
加齢による線維芽細胞の退化は防ぎようがありませんが、紫外線による衰えは紫外線対策により抑制することが可能です。
 
 最後に、真皮の下にあるのが「皮下組織」です。筋肉・骨の上にある部分で多くは脂肪細胞、いわゆる“脂肪”で成り立っており、熱の透過や外部からの衝撃を防ぐ働きがあります。適度な脂肪は美しい肌に必要なもの。
女性らしいふっくらとしたラインの演出には欠かせません。ですが、やはり過剰な脂肪分は美しさのみならず健康も害してしまいます。脂肪が増えすぎて皮下組織が必要以上に厚みを増すと、真皮の弾力性が損なわれ若いお肌もたるみを招きます。
また、皮下組織は血液やリンパの通り道といわれています。真皮の上部に張り巡らされている毛細血管は、この皮下組織からきているもの。リンパ液は表皮まで栄養を行き渡らせ、老廃物などを取り込み排出するため血管へ戻ります。この循環がスムーズにいくことで、美肌への近道となるのです。
 
 以上で構成されている皮膚ですが、この皮膚は実に様々な役割をもっています。
 その役割の中でも、あらゆることから「守る」働きが一番大きいといって良いでしょう。傷などの物理的な衝撃や外部からくる細菌、紫外線を含めたあらゆる外敵が体内にいかないよう、或いは増殖しないように抑える働きをしています。
また、必要以上の水分の吸収や排出を防ぎ、適度な潤いを守ります。ここで最大の働きをしているのが表皮の一部「角質層」です。角質層とは死んだ細胞でできているもの。適度な固さがあるため外敵から身を守るのに最適です。
角質層は衝撃を受け続けるとどんどん固くなりますが、かかとやヒジの皮膚が固いのはこのことが要因なのです。また、健康な状態の肌は弱酸性です。
これを保つために表皮のもつアルカリ中和能力が作用し、肌がアルカリ性に傾き肌荒れになるのを防ぎます。更に、紫外線から身を守るため表皮のメラノサイトがメラニン色素を分泌、これにより「日焼け」が起こり肌深部を守っているというわけなのです。

 それ以外にも「分泌」「吸収」「体温調節」「呼吸」「知覚」といった様々な役目をもっています。例えば暑いときは汗腺から汗を出し、汗が乾燥すると気化熱が奪われ体温を下げます。反対に寒さを感じれば、起毛筋を縮め皮膚表面の面積を減少させることで体温を逃がしにくくします。
触れた、熱い、冷たい、固い、痛いなどの感覚を最初に感じるのも皮膚の働き。これは刺激を受ける「神経終末器」とそれを伝える「知覚神経」が皮膚全体に存在しているため。特に“痛み”を感じることは身の危険を察知する一番のサイン。外敵からいち早く身を守るために、皮膚は毎日多種多様な働きをして私たちを支えてくれています。

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公開日:
最終更新日:2016/02/14