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      2016/12/08


人は脳が進化する事によりストレスに晒されるようになった?

ストレスを抱える女性の写真

 人とストレスとの関係は切っても切れないものであると言えます。ストレスが全くない生活というのは不可能かと思いますが、ストレスが全くない生活を送ることが本当に良いことなのでしょうか。そもそも人はなぜストレスを感じるのでしょう?この秘密は人間の脳に隠されています。

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脳の発達によって様々なストレスにも晒されるようになった

 あらゆる生物は時代を生き抜くために進化を遂げてきました。人間も同様であり、その進化の過程で「前頭前野」という脳の一部を手に入れました。前頭前野は人間のみが持つ唯一のものであり、この脳は記憶や感情など高度な精神活動を司る部位です。相手の気持ちを考える能力、学習や記憶、善悪の区別、我慢、ひらめきなど、成長や生活するうえで必要となる様々な精神の働きは前頭前野がコントロールしており、このことから“脳の司令塔”とも言われています。

コミュニケーション能力が高い故にストレスを感じる?

 前頭前野は他人とのコミュニケーションを取る上で必要不可欠な存在です。相手の気持ちを考慮し、顔色や雰囲気を察してコミュニケーションを取るのには、前頭前野の能力が鍵となっているためです。また、仕事にやる気を感じたり、良いアイデアがひらめいたりするのも前頭前野が力を発揮しているため。しかしながら、常に相手の気持ちを察したり、やる気を出して頑張っているというのも大変なもの。高度で繊細な感情や能力を駆使するということは、それだけストレスも感じやすくなると考えられます。脳の発達は大きな能力を得ると同時に、様々なストレスに晒されてしまうことにつながるのかもしれません。

ストレスの原因=ストレッサー

 ストレスの原因となるものを「ストレッサー」と呼びます。ストレッサーは外的刺激の種類で分類され、「物理的ストレッサー」、「化学的ストレッサー」、「生物的ストレッサー」、「心理的ストレッサー」があります。これらのストレッサーに応じ、ストレス反応と呼ばれる生体反応が引き起こされます。

ストレス発生のメカニズム

 ストレス反応をもう少し具体的に解説していきましょう。ストレッサーにより外的刺激を受けた際、一定に保たれていた生体バランスが崩されてしまいます。このバランスを回復させるために起こるのがストレス反応であり、そのバランスが崩れた状態がストレス状態となります。ストレスには本来、生体に有益となる快ストレスと、不利益となる不快ストレスとがあり、これらが存在することで本来持っている適応性が保てています。逆にこれらのストレスが全くなければ、その適応性も失われるため適度な量のストレスは必要ということになるのです。しかし、過剰な量のストレスはそのバランスを崩し、様々なストレス反応を引き起こす原因となるのです。

ストレスとコルチゾール

 副腎皮質ホルモンの一種に「コルチゾール」と呼ばれるホルモンがあります。炭水化物や脂質、タンパク質の代謝を制御する糖質コルチコイドの一種であり、その中でも最も生体内量が多いとされています。ストレス状態になるとそれに対抗するためにコルチゾールが生成されます。コルチゾールなどの副腎皮質ホルモンが放出されるとこれが血流に乗ることで、一時的に血圧が上昇します。脂肪酸やブドウ糖のレベルも高まり、エネルギーの生成をしようとする動きへ身体が傾きます。更に糖の生成を促し、代謝を強めてストレスに対抗できる体を作っていきます。

コルチゾールの過剰に注意

 ストレスに対抗するために必須であるホルモンではありますが、これが過剰になると様々な不調が引き起こされます。心拍数や血圧の上昇、不安感、イライラ、血糖値の変動などがその症状です。また、過剰なコルチゾールの増加は脳の一部である「海馬」を萎縮させることに繋がるとされています。海馬は記憶形態に深い関わりのある部位であり、心的外傷ストレス障害(PTSD)患者やうつ病患者の人の海馬の萎縮も確認されています。

 適度なストレスと付き合うことは必要ですが、過剰なストレスが現代病とも言える症状を引き起こすことに繋がっています。人間が進化してきたからこそとも言えるのですが、だからこそ上手な付き合い方を見出すことが必要になるでしょう。

成功する人の「9のストレス対処法」

2013-02-18作成
2014-10-28再編集

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 - ストレス・メンタルケア

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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