美容って何だろう

      2016/12/09


睡眠とホルモンの関係 ?快眠に必要なメラトニン

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 「眠っている時に成長する」ということをよく聞きますが、これには科学的な根拠があるためです。その根拠とは「ホルモン」にあります。眠っている時に分泌されるホルモンと、私たちの健康は深い関わりがあるのです。

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睡眠時に分泌されるホルモンとは

 内分泌機関である脳下垂体前葉からは成長ホルモンが分泌されますが、眠っている間2?3時間おきに放出されると言われます。この放出間隔は睡眠による変化はありませんが、放出量に関しては多くなるとされています。このことから、睡眠は身体の健康に大きく関わっていることがわかります。特に子供の成長に関しては重要とされており、近年情報量が増え続けているにもかかわらず、それを処理するための睡眠時間が削られていることが問題視されています。

 また、新陳代謝の作用にも成長ホルモンが関わっています。このため、睡眠不足は脂肪や脂質の代謝、血流、肌のターンオーバーなどにも支障をきたすと言えるのです。夜ふかしをした次の日の朝は、なんとなく肌のコンディションが悪かったり、身体が重かったりという経験がありませんか?成長ホルモンが増える睡眠時間を削ってしまえば、おのずとこうした不調を招くことは想像できるでしょう。

 ほかにも、睡眠中には「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが分泌されています。これは別名「ストレスホルモン」と呼ばれている副腎皮質ホルモン。明け方に多く分泌すると言われており、日中に受けるストレスに対応する役割を担っています。睡眠にはストレスを除去するという効果もありますが、こうしたホルモンの影響も考えられるでしょう。

快眠に必要なホルモン「メラトニン」

 「睡眠ホルモン」とも呼ばれる「メラトニン」ですが、これは脳にある“松果体(しょうかたい)”という部分から分泌されているホルモンです。体温や脈拍、血圧を下げる効果があり、快適な睡眠には欠かせないホルモンです。脳には体内時計と呼ばれる部分があり、朝目覚めて日光を浴びるとこれがリセットされ、新たに活動し始めます。その際体内時計からの信号によりメラトニンの分泌は停止しますが、これが目覚めて14?16時間ほど経過すると再び分泌を開始します。メラトニンは深部体温を低下させる作用をもっており、メラトニン量が高まる夜にその作用を利用してより良い眠りにつける状態になるのです。

 メラトニンの分泌は、主に光によって調節されているといわれます。昼間の活動時間にはほとんど分泌されず、夕方以降の暗くなってくる時間帯に徐々にその量が増えていきます。夜になると更に増加し、ピークは夜中の2時頃とされています。眠る際に部屋を暗くするということは、メラトニンの働きに沿った行動と言えます。眠るときに照明など強い光を浴びているとメラトニンの分泌量は低下し、快適な眠りにつきにくい状態になるのです。

 また、加齢によってもメラトニンの分泌量は低下します。高齢者の多くは朝早く目覚めたり、夜中に目が覚めることが多いということも耳にしますね。体内時計の調節機能が弱まることで、睡眠時間が思うようにとれなくなってしまうのです。現代型の不眠症が増加する一因として、高齢者の人口増加があげられるほどです。

 逆に小さな子供ほどメラトニンの分泌量は大きく、特に1歳?5歳くらいにかけて最も多くなると言われています。このことからも、子供たちの成長に関わるのに重要なホルモンであることがわかるでしょう。また、科学的にはハッキリと証明されていないようですが、性的な感情などとの関係もあるようです。幼少期に分泌が多く思春期を迎えると徐々に減っていくというのは、そうした観点からの早熟化を抑制するという効果も考えられます。

 睡眠に必要なホルモンと睡眠をとることで分泌されるホルモン。どちらも身体にとって大切なものであり、なくてはならないものです。現代はこれらの分泌を低下させる生活習慣が蔓延していると考えられ、こうしたことも睡眠不足や不眠症を引き起こす要因とされています。

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プライバシーポリシー

 - 睡眠・呼吸 ,

執筆者:rihira

一般社団法人 日本スキンケア協会
認定:スキンケアアドバイザー

執筆者のプロフィール 

注:2016年3月以前の記事はスキンケアアドバイザー資格取得前に書かれたものです。

イラスト:harunaluna

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